学問的には近世以前の土着信仰は、神道ではなく特に区別するために神祇信仰と呼ばれています。
そして神祇信仰と仏教信仰を折衷し、統合された世界観として体系化されたものを神仏習合と言います。
欧米の研究者も二十年ほど前から神道(Shinto)と神祇信仰(KamiWorship)を区別して扱う人も多くなりました。
神道は、学問的には新興宗教に近いものです。
勿論、近世以前の土着信仰を広義神道、以降を狭義神道と呼ぶ研究者の方もいらっしゃいます。
しかし近世以降、神道の意味が大きく変容し、日本書紀や中世史料にみられる「神道」という概念とは
全く違うものになっています。(そもそも古代の神道というものがどういったものか、ほとんどわかっていません)
そのため、神道と神祇信仰は分けて使用するのが通常です。
851 :
世界@名無史さん:2006/04/10(月) 02:00:03 0
↑名無しの山野?
ではありませんが、言いたいことはその通りでしたね。
853 :
世界@名無史さん:2006/04/10(月) 02:18:20 0
国家神道以降だけが神道だと思ってるアフォの脳髄に染み込んだ概念に対して
そうではないことを説明する事なく
別の言葉を用いて神道を再定義する為に
新たに言語された概念が「神祇信仰」に過ぎん
強いて言うなら、神仏習合や折衷というと対等合併であったかの様に
聞えるが、どちらかといえば仏教の世界観の中で神祇の存在が把握さ
れていたという事、前近代は神仏より仏神の例の方が多い事が無い。
寺社奉行という様に、前近代には寺社の用例が普通であったのに近代
になって社寺が公に使われる様になったとは故黒田俊雄先生の弁。
(前近代)仏神・寺社→(近代)神仏・社寺→(現代)?
855 :
世界@名無史さん:2006/04/10(月) 02:20:06 0
神道と「神道」が違うが如く
神祇信仰と「神祇信仰」も違う意味を持つ事になった
856 :
世界@名無史さん:2006/04/10(月) 02:23:17 0
密教が神道を下部構造化した所為だろ
密教自体がヒンドゥー化した仏教だが
明治以降の国家神道とそれ以前のものとのが違うのは、日本について学んだ欧米人
なら知ってる人が多いね。そしてその国家神道なるものも天皇の人間宣言で
再び大きく変容したことも。で、このスレタイに照らし合わせて考えると、
神道は厳密な教義をもたないから仏教のようにヨーロッパはおろか日本でも
仏教ほど実践の手段としては説得力をもたない。それはイエス同様の現人神たる
天皇でさえ仏教に帰依してしまうことがあったことからでも明らか。
858 :
世界@名無史さん:2006/04/10(月) 02:40:19 0
創唱宗教じゃないからな
>>851 山野じゃなくても日本の宗教史をやった奴なら常識中の常識。
1コマ目の概論で学ぶくらいのな。
誰が説明しても同じことを言うだろうよ。