世界史系ジョーク集・第十六集よりコピペ
437 名前: 世界@名無史さん 投稿日: 05/01/10 00:26:03
1941年アメリカ合衆国議会がハンガリーに宣戦布告を決議し、
ただちに上院に回された。
ケンタッキー選出の長老上院議員がハル国務長官を呼んで、
説明を求めた。
「ハンガリーとは、いったい、どういう国なんです?」
「ヨーロッパの小さな王国です。人口およそ800万」
「ははあ。で、王様はなんて人ですか?」
「王様はいません」
「いない? じゃあ誰が統治してるんですか?」
「提督です」
「なるほど、解ったぞ、ハンガリーの艦隊は
我が国にとって危険だと」
「ハンガリーは艦隊をまったく持っていません。
中部ヨーロッパの国で、ぜんぜん海がないのです」
「じゃあ、なんて゛我々は、ハンガリーに宣戦するんです?」
438 名前: 世界@名無史さん 投稿日: 05/01/10 00:26:55
「ハンガリーはドイツと共同してロシアと戦っています。
そして、ロシアと我が国とは同盟国ですからな」
「そうかー!やっと解ったぞ。
ハンガリーはロシアの領土が欲しいんだ。そうすりゃ、
海まで領土を広げて、提督も軍艦に乗れるて、わけだな」
「違います。ハンガリーが欲しがっているのは、
ロシア領ではなく、ルーマニア領なのです」
「…すると。こういうことか?つまりハンガリーは、
ロシアとルーマニアを同時に敵にしているわけだね?」
「いいえ、ルーマニアとハンガリーは同盟しているのです」
「…コラ、国務長官。てめぇ、オラに喧嘩売ってんのか!
大学も出てない田舎もんだと、バカにしてんべ!」
「…うっさい、このハゲ。俺はただ事実を言ってるだけだ!
文句があるなら、ハンガリーに言え、ハンガリーに!」
「よーし、ヤッてやろうじゃねえか、ハンガリーめ!!」
こうして、対ハンガリー宣戦布告は
無事、上院を通過しましたとさ。めでたし。めでたし。
ベルサイユ体制から第二次世界大戦終結にかけての
ハンガリーの政治体制と外交関係は複雑怪奇なのな
アメリカの偉い人にはそれが解らんのですよ。