ヨーロッパが啓蒙思想に向かう頃、ゾロアスター教徒には、こんな過酷な目にあっていた。
最後のサファビー王スルタン・フセイン(1694―1722年)は、即位後まもなく強制改宗命令に署名した。
この改宗は、暴力的手段によって強制された。ゾロアスター教寺院は破壊され、多くのゾロアスター教徒は剣を突きつけられてイスラムを受け入れるよう強いられ、それを拒否した人々の死体の血で川は赤く染まるほどだった。
逃れられたのは少数で、今もなおヤズト地方にはこのときの難民の子孫という家族が住んでいる。
「ゾロアスター教 メアリー・ボイス著(現代は絶版)」より