ドゥミモンデーヌ:「半分の世界の女たち」の歴史

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5145:03/06/02 02:30
>>48>>49
下品てのはどっちもだ!
念のため言っとくが
52アマノウヅメ ◆4cna7XPsQo :03/06/02 09:38
あれ、まだあったんですか?このスレ。
>>34さん
本当にカメレオンさんですか?トリップあってるかな?変な気がするけど。
53あやめ:03/06/02 10:36
バルベットってマン-レイの写真集に出てる人かしら?
>>48
>あ、無粋者だねぇ〜
歌舞伎の声色で息継ぎのとこで「あ」とか入れるのは素人さんの野暮芸に堕します
ここは息を詰め一呼吸おいて科白を繋ぎましょう、 お気を付け遊ばせ
54バルベット:03/06/02 11:58
きゃあぁ! 45さんのお返事の、あまりのセンスの無さにがっかりして、ふて寝してたら、
なんと、アマノウヅメ姐さんに、あやめ姐さん・・・、あたしが心から敬愛する、
世界史板、二大太夫の御登場じゃありませんの!!! 
あたし、嬉しくって、嬉しくって、涙がとまらな〜い!

>>52 アマノウヅメ様
カメレオンさんねぇ〜、どこかで、お見かけしたような・・・。あ、そうそう、
↑に書いた詩がのっている、コクトー先生の自画像集『鳥刺しジャンの神秘』に、
なんだかカメレオンさんに良く似た絵があったわ。32番の絵なんですけどね、
コクトーの肩と胸のあたりに、カメレオンさんに良く似た爬虫類が乗っているの。
そこには、こんな言葉が書いてありましたっけ・・・。

私はしっかりと護られている
鳥刺しジャン
星々

どういう意味か、わからないけど、カメレオンさんはコクトーさんの守護天使にでも
なっちゃったのかもしれないわ。きっと、お★さまは知っていると思うわよ!
55バルベット:03/06/02 11:58
>>53 あやめ様
>バルベットってマン-レイの写真集に出てる人かしら?

ええ、ええ、そうですわ。マン・レイさんとは親しくしていただいていますのよ。
歌舞伎の演技指導、痛み入ります。ご指摘の通り、あたし、歌舞伎には全くの素人ですの。
数回、舞台を拝見しただけで、脚本などを見たことも無く…、でも、歌舞伎のメイクを
ちょっと参考にしてクラウンの顔をつくりましたら、大好評でしたのよ。
東洋の文化、とりわけ日本の古典芸能は、あたしたちには、憧れの的でしたわ。
これからも、よろしく、ご教示、ご鞭撻くださいましね。
本当にありがとうございました。
56世界@名無史さん:03/06/02 19:35
>52
そーゆーアンタもトリップ違う様なきがする。
57あやめ:03/06/02 20:01
>バルベットさん
教示だなんてとんでもないわ、ただ以前いくらか清元など齧ったことがあって、
歌舞伎風エロキューションに多少なれてる程度ですの。鞭撻に至ってはSMの
女王様じゃないので大の苦手でございますのよ。
SMといえば昔あちらの雑誌に載ってたバルベットさんの回想記が、女性誌に
抄訳されてたのおぼろげに思い出しました。あちらの高名な殿方が貴女の靴で
踏んづけて欲しいと懇願なさったとか。
ネットで遊ぶようになってふとした御縁で女装の方々とお知合になりました。
皆さん単にお美しいだけではなく、ソフィスティケイトされたお振舞と独特の
才能をお持ちの方ばかり。
バルベットさんからも生涯の興味深いエピソード、もっとお聞きしたいわ。
58アマノウヅメ ◆4cna7XPsQo :03/06/02 21:43
>>56
移動の時に変わってしまったんです。どういうわけか知らないけど。
私はネタスレは苦手なんで、ちょっと覗きにきただけです。面白いから。
59世界@名無史さん:03/06/02 21:44
「インドの建国の父」とよばれるマハトマ・ガンジーは、若いころ、とにかく性欲の強い人だったという。
彼が結婚したのは13歳のときだったが、それ以降、異常に性欲が旺盛になる。ときには、その衝動を制御することにも、ずいぶん苦労したらしい。
たとえば、ガンジーが16歳のとき、父親が病気をこじらせて床についた。献身的に看病していた彼は、ある夜、叔父と交代して寝室に帰った。
そこで、妻の寝顔をみた瞬間、ムラムラとして妻のベッドにもぐりこんだ。それから、朝まで延々とコトに励んだのだが、その間に父親の要態が急変。妻のよがり声をきいているあいだに、父親は息をひきとっていた。
「もしあのとき、獣欲に目がくらまなければ」
とガンジーは悔やんだけれども、すべては後の祭りだった。しかし、それでも、性欲を抑えることはできず、それ以降も欲求のままに妻を求めつづけた。
そんなガンジーが目覚めたのは、18歳のとき。女と酒と肉食を断つと誓って、民族開放運動に身をささげることになる。
あふれる性欲を闘争のエネルギーにかえることで、ガンジーは祖国の独立を導いたともいえるのである。
60世界@名無史さん:03/06/02 23:45
>>57
あやめ 火遊びしてるの?
61バルベット:03/06/03 05:57
>>57 あやめ様
昨夜は、酔っ払って帰ってきて、不覚にも眠ってしまいました。
せっかくご降臨遊ばしたのに、レスが遅くなって申し訳ありません。
それに・・・、あたし、もう一つ、あやめ様に誤らなければなりませんわ。

あたし・・・、実は、バルベットではありませんの。
バルベットの仮面を被ったヴァンダー・クライドでもありません。
バルベットの仮面を被ったヴァンダー・クライドを演じるカメレオンシータですのよ。
でも、カメレオンシータは、この間までカメルンシータと名乗っていたの。
で、カメルンシータは、カルメンシータを真似たアルルカンですのよ。
嘘をついて御免なさい。

ですから、バルベットさんの生涯のお話は存じません。
あちらの雑誌にのった、バルベットの回想記の抄訳、是非教えていただきたいわ。
高名な殿方って、どなたですの?
興味津々ですわ。
62バルベット:03/06/11 06:47
みなさま、おひさ〜!
アマノウヅメ様もあやめ様もあれっきりいらっしゃらないし、・・・淋しいわん。
お二人とも、お元気でいらっしゃるのかしら? くすん・・・。
(マダム・ド・サンジュさんだけは、他板で相変わらずのご活躍のようだけれど)

ところで、あたし、昨夜から、急に気になって仕方がなかったことがありますの。
例のバルベットさん、どうして、そんなお名前を付けたのかしらって・・・。
それで、少し、調べてみたんですのよ。Barbette の語源・・・。そうしたら、
なんと洒落ているじゃありませんか!
「barbette」は、服飾用語で、修道女や中世の寡婦がつけていた胸当てのことですが、
他にも、古語(俗語)では、密偵(女スパイ)のことだそうですのよ。
(男性のスパイは 「barbet」で、「barbette」はその女性形)そして、それらの
語源になっている 「barbe」は「ヒゲ(髭・鬚)」を意味しているんですの。さらに
男性のヒゲだけじゃなく、動物のひげ状のものについても「barbe」は使われます。
例えば、「barbe de coq」は、雄鶏の「肉垂」、「barbes de plume」は、鳥の羽の
ピラピラ=「羽枝」のことですのよ。

「男性のヒゲ(鳥の羽)」→「女スパイ」→「修道女の胸覆い」・・・ね、これって、
男性でもあり女性でもある、女装の空中ブランコの曲芸師ヴァンダー・クライドさん
ばかりじゃなく、ルイ15世の密偵であった、シュバリエ・デオンさんのことまで、
髣髴とさせる名前でしょ?
63カメレオンシータ:03/06/11 07:00
あらら! あたしったら、「カメレオンシータ」で書くつもりだったのに、前の名前が
残ってて、「バルベット」になっちゃってたわ。「バルベット」が「バルベットさん」
だなんて、おかしいわね〜。おほほ・・・。ごめん遊ばせ!
64_:03/06/11 07:14
65バルベット:03/06/16 12:29
ぼんじゅー! さりゅ! 皆さま、おひさでございま〜す!
あたし、この名前が何だか気に入ってしまいましたわ。ですから、初代バルベット氏の
ことはほとんど存じ上げないんですけど、この名前、ここでのHNにしてしまうことに
決めましたの。以後よろしう!

ところで、あたし、まだパリへ旅行したときのお話、していませんでしたかしら?
パリといえば、皆さま、必ずといっていいほど、スリに遭われたとか、金品を盗まれたとか
おっしゃいますわよね。あたしも、3度ほど、スリには狙われたことがありますのよ。
でも、皆さまと違うところは、1度も被害を受けていないことですの!
あたし、普段はお人好しそうで、ボーっとしているように見られがちですのよ。だから、
どちらかというと、カモにされやすいタイプ。でもね、あたし、実はある「不思議な力」に
よって、強力にガードされていますの。

とりわけ印象的だったのは、パリのシャトレ駅(東京の地下鉄でいうと、大手町みたいに
各線が乗り入れてて、乗降客が多く、混雑している駅)での出来事です。
あたしが乗り換えのために、電車を降りようとすると、ブロンドの若い女性がよろけて
あたしにぶつかってきたんですの。「ごめんなさい!」と言って顔をあげたその人、とても
可憐で美しかったので、「ん…、ちょっと得したぜ!」と思い、「いやー大丈夫っす!」
と言った途端、彼女は、いきなり渋いジージャンのおっさんに腕を掴まれていたんですの。
「え?何?痴話げんか?・・」と思い、よく見ると、おっさんは、もう一人、いかにも
真面目な女学生という感じの女の子の腕を、もう一方の手で掴んでいます。
そして、あたしに向かい、「あんた、財布掏られてるよ!」と言っている(らしい…)
「えー!!!、うっそ〜!」と思って見ると、自分の財布がバッグに入っていない!
…そして、金髪美人の手に握られているのは、確かに見覚えのある自分の財布…!
66バルベット:03/06/16 12:29
世界史じゃないじゃんか、なんて言わず、もう少しお話を聞いてくださいましね。彼女たち
こそ、現代のドゥミモンデーヌ、夜は娼婦に、昼はスリにと暗躍する「半世界」の女たち
なんですから…。

金髪美人と女学生風は、スリの常習犯。渋いおっさんは、なんと、私服刑事だったのです!
おっさんは顔写真入りの身分証をあたしに見せると、二人の女性に手錠をかけて繋ぎ(!)
ジージャンをスルっと脱いで、二人の手錠で繋がれた手を隠し、あたしについてくるよう
促すと、颯爽と歩き始めました。「きゃー♪、すごーい、すごーい♪、映画みたーい♪」と
心躍らせたあたしは、シャトレ警察署まで、この奇妙な一行(私服刑事と美人スリ二人組)
とともに歩いて行ったのです。何だかわくわくして、あたしは顔がほころんでしまうのを
止めることができませんでした。

その日はパリ祭の前日で、観光客も多く、シャトレ警察署はスリに遭った日本人の被害者で
ごった返していました。現行犯逮捕という快挙を成したおっさん(ジャックだったかな?)
は「やったねー!」「すごいぞ!」という、同僚の祝福の嵐に嬉しそうに答えていました。

…素敵な体験! 同じ日、別の場所でスリの被害に遭った友人たちは、「現行犯逮捕なんて
今どき考えられない! 君には何か憑いてるんじゃないの〜!」と羨んでいましたっけ。
67バルベット:03/06/16 12:30
そう、本当にあたしには何か憑いているのかもしれませんわ。守護天使みたいなやつが…。
夜道で強盗に遭い、ナイフを出されたこともありますが、その男は何故か急に怖気づいて
逃げ出してしまいましたし、あたしをレイプしようとして襲った男は、急性胃腸炎に罹り、
七転八倒したあげく、あたしに救急車を頼む始末でしたわ。ほっほっほ…、いい気味!

友人たちは、あたしが無防備すぎる、もっと気をつけるように、と忠告してくれます。でも、
あたしは友人たちにこう言います。「ご心配なく! あたしに危害を加えようとする人は、
それが年貢の納め時! なんてったって、正義の女神はあたしの味方なんですからね!」

あたしや、あたしの大切な友人たちに事実無根の罪を着せて誹謗中傷し、匿名メールを
送りつけた方たち…、「あなた方」は、そろそろ年貢の納め時ですわよ!
お気をつけあそばせ! おぼわ〜!
68カメレオンシータ:03/06/16 12:52
おや? あたし、ちょっと前までバルベットだったカメレオンシータなんですけどぉ・・・、
まあ、いいや、その名前、姐さんにさしあげますわ!

そうそう、昨日、面白いお話を聞きましたのよ。隣の席で飲んでいた40歳位のおじさんが、
白土三平の『忍者武芸帖』の話を盛んにするんですの。中でも、「女忍者」と「くの一」は
違う、と力説していたのが印象的でしたわ。

どうやら『忍者武芸帖』には、「くの一」が敵に見つかってしまう場面があって、そこには
淡々と、こう書かれているそうです。
「・・生理が始まってしまったのである。血の匂いが彼女の命取りになったのだ・・」
おじさんは、同伴の女性に対して、「男は偉い!」と言いたかったらしく、さらに続けて、
「女」は忍者になれない、「女忍者」とは「女」の姿をしている「忍者」であって、男と
同等の働きができなくては「女忍者」とはいわない、「女」でありながら忍者を生業として
いる者は、「くの一」と呼ぶ・・と、これはおじさんの説か、白土三平の説か分からない
ですけれど、「なるほどな〜」と妙に納得してしまったカメレオンシータでした。
69バルベット:03/06/20 21:57
あやめ様 お久しぶりでございます。
今日は、少し嬉しいことがありましたので、レスさせていただきますわ。
実は「鳥人」であるあたしが育てているヒナ鳥が、ほんの少し、自分の翼で飛びましたの。
これまでは、たいそう美しい声で鳴くことはできましたが、飛ぶことは難しいらしく、
(だって、まわりの状況や景色もよく見ることのできない子供だったんですもの)
バタバタと飛ぶような仕草をみせてはいましたが、「飛ぶ」ということの意味を少しだけ
理解できるようになったみたいです。

そういえば、あやめ様は、16日に「蒼い馬」が宙を飛んでいるのをごらんになりました?
ニュースにもなっていたようですが・・・、あら、これは関係ありませんでしたわね。
そうじゃなくて、「銀の扉」のお話の続きをまだしていなかったことが、気になっていた
ものですから…、あしからず。

あやめ様は、『銀の扉の秘密(アルベールとアルベルティーヌ)の物語』をご存知?
そう、あたしの国では有名なお話ですけど、日本語に翻訳されたものは、まだないよう
ですから、ご存知ないかもしれませんね。…あたしが知っているお話は、こうですの。

親しい友人の死の知らせを受けたあの日、アルベールは悲嘆にくれていました。
「とても人前にでることなんかできない。あの衣装を着けて踊ることなんかできない!」
刻々と迫ってくる開演時間を前に、彼は苦しみました。「舞台で棒立ちになって、お店に
恥をかかせてしまうくらいなら、やはり今日は急病ということにしてもらおう…。」
ところが、公演中止を決めようとした瞬間、彼の心に一条の光が射したのです。
70バルベット:03/06/20 21:58
実は、アルベールには、あたしと同じ「鳥人」の血が流れていて、同族の匂いを
感じ取ることができるのです。「誰かいる! 銀の扉の前に、今、自分と同じ鳥人の血が
流れている人がいる!」アルベールは叫びました。「銀の扉を開けて! 今! 今すぐ!」

扉が開きました。殺到する観客の中にアルベルティーヌの姿をみつけて、アルベールは
狂喜しました。「そうだ!あの人だ!あの人になら、この衣装を託すことができる!」
アルベルティーヌは、挫けそうになる心を励まし、最高の舞台を見せることにだけ専念
しました。そして、最後…! フィニッシュを決める瞬間、踊りながらアルベールは
七色のベールをアルベルティーヌに向かって投げかけました。まだ若く、何も知らない
アルベルティーヌ…。ベールを受け取ってしまったことにさえまだ気付いていない…。
しかし、その瞬間「アルベルティーヌ」は「アルベール」になり、「アルベール」は
「アルベルティーヌ」へと変身したのです。

もし、アルベルティーヌがその日、劇場へ行かなかったら、どうなったでしょう?
変身は起こらなかった? いいえ、偶然を装いながら、運命は確実に歩みを進めています。
何もかも、すでに起こってしまったことなんです。今更、「もし」なんていっても
仕方がないことです。たとえこれが「夢」ののだとしても…。

七色のベールは…。もちろん、まだ「アルベール/元アルベルティーヌ」が持っていますわ。
そのベールを渡すことのできる「鳥人」が現れる日まで…。
あたしが育てているヒナ鳥は、そのベールで踊れる日がくるのかしら…。フフフ…。
楽しみなような、ちょっと怖いような、複雑な気持ちですのよ。
71バルベット:03/06/20 22:13
あ、言い忘れましたが、クルマはまだ購入するつもりはありませんのよ。
…だって、運転する時間がありませんもの。
場所を移したら、少し考えてみようと思いますけど…。
72カメレオンシータ:03/06/23 14:15
ぼんじゅー! さりゅ! 
あらあら、バルベット姐さんとはすれ違いになってしまったのねん。サビスイ・・。
まあ、いいわ。気を取り直して、・・・今日は、世界史板らしく、ギリシア神話のお話。
皆さん、「ピグマリオン」のお話は、よくご存知でいらっしゃいますわよね。
このお話にはたくさんのヴァリエーションがあって、どれが最も原型に近いのか、今では
ほとんどわからなくなっていますわね。その中でもあたしの知っているお話は、極めつけ!
これまで明かされたことのない、誰も知らなかった展開だと思いますのよ。
・・・では、お聞きくださいな。

女神アフロディーテを守護神とするキプロス島では、島の住人の中から最も美しい娘を
選び、女神役と決め、毎年、祭りを催す習慣があった。もちろん女神役であるから、娘は
処女でなければならず、女神役に任ぜられている期間は独身でいなければならなかった。
任期は特に決められていないが、選ばれた娘が女神役に相応しくない容貌や年齢、また、
結婚して母となることを望めば、直ちに次の女神役を探さねばならなかった。

さて、ピグマリオン王の時代、女神役の娘が、もうそれには相応しくない年齢で、人々の
信仰を集めるのは難しい状態になっていたにもかかわらず、次の女神役の娘が見つからず、
王は大変困っていた。祭りの日は近づき、王はあせった。「女神」抜きで祭りを開催する
なんて、そんな恥ずかしいことをしたら、国王としての沽券に関わる! どうしても
最高の美女を見つけ出すぞ! ……そこで国王は、島の住人ばかりでなく、近隣の島にも
呼びかけ、女神に相応しい年齢と美しい容貌を備えた娘を探す大イベントを催した。
73カメレオンシータ:03/06/23 14:16
…さて、そのイベントが催される少し前、島には不思議な出来事があった。島の尖端、
バッフォの岬になにやら光るものが流れ着いたのだ。見ると、大きな貝に誰かが乗っている。
海の色の紗(うすもの)を纏っただけの姿で眠っているその人を見て、人々は驚いた。
「なんと美しい!これほど美しい人は見たことがない!アフロディーテ女神が降臨した!」
「彼女」は目を覚ますと、不思議そうにあたりを見回した。「ここはどこ? 私は誰?」
可哀相に「彼女」は記憶喪失にかかっていたのだ。「私は遠くから来たような気がする。
でも、何も思い出せない…」人々は、とりあえず、「彼女」を神殿を護る島の神官に預け、
流れ着いた岬の名をとって、「バッフォ」と名付けた。

バッフォは、神官の許で幸せそうだった。神官を「親」と慕い、その美しさは輝きだした。
少し幼かったバッフォは、やがて「島」で「成人」と認められる年齢(?)に達した。
国王の大イベントが発布されたとき、神官は考えた。今までは「島の住人」に限られていた
女神役だが、今回は近隣の島々へも範囲が広げられた。それが異邦人バッフォであっても、
何の不都合もないのではないか?
神官は、国王の催す女神コンテストにバッフォを滑り込ませた。(選択権は国王にあった)
案の定、ピグマリオン王はバッフォに注目した。「これほどの美女は見たことがない!
絶世の美女と謳われた我が妻、王妃でさえもかすんでしまうほどの美貌だ!」

バッフォは、当然のごとく、アフロディーテ女神の役を射止めた。その年の祭りは、かつて
ないほど盛り上がった!! …しかし、自分の決断、自分の果たした役割とその結果に
大いに満足した国王は、このとき、決してしてはならない「罪」を犯してしまった。
美しい女性を王妃に迎えながら、ピグマリオン王はバッフォに恋をしてしまったのだ!
国王たるもの、多くの寵姫を持つことは当然である。しかし、「女神役」にだけは、手を
出してはならないことは、国王も十分承知していたはずなのだが…。
74カメレオンシータ:03/06/23 14:18
バッフォは悩んだ。国王の求愛を拒み続け、「親」と慕う神官に助けを求めた。…しかし、
神官は無力であった。バッフォは誰にも悩みを打ち明けることができず、「女神役」に
就任してから数ヵ月後、心痛と「女神役」を演じることの重圧に耐えられず、病気になって
しまったのだ。
国王は、そんなバッフォを心から心配し、王である公務を犠牲にしてまで、看病を続けた。
さすがのバッフォもそんな国王の姿を見るにつけ、その求愛を拒み続けている自分を
情けなく思った。ある日、ついにバッフォは決意し、国王に告げた。
「王妃様のことは問いません。出生もわからぬ私は、王妃にだけはなれませんから…。
でも、私以外の寵姫、側女とは、すべて手を切ることをお約束してください。そうすれば、
私はあなたのお心に従います」
ピグマリオン王は喜んだ。バッフォを得ることができるなら、他のすべての寵姫と縁を切る
ことなど、何でもない! …国王は、それまで抱えていた寵姫、側女のすべてと縁を切る
約束をすると、ついにバッフォを自分のものにすることに成功したのだ。しかし…ああ!
あぁぁぁぁ!!! なんということだろう! バッフォ自身、知らなかったことなのだが、
バッフォは…、この絶世の美女は、何と「男」だったのだ!

それでもピグマリオン王はめげなかった。「別にいいじゃん!愛してるんだから…。何でも
ありさ!」とバッフォとの関係を断ち切るつもりは毛頭ないようだ。そればかりか「女神役」
から降ろす気もさらさらないようだ。バッフォは、以前よりも更に悩むことになった。
「処女」でなければならないアフロディーテ女神の役を、自分は続けることができない。
こともあろうに、自分は「男」であったばかりか、国王との爛れた関係を続けている。

バッフォは反乱を企てる。美しい女神の衣装を脱ぎ捨て、無精髭を生やし、男であることを
公衆の面前でアピールしたのだ。人々は、それを見て驚愕した! 女神は男だ! かつて
「髭のある女神」など見たことがあるか? ピグマリオン王は何をしている! 神官は? 
人々の怒りはピークに達し、恐ろしい暴動が起こる予感があった。
このまま、キプロス島は滅びてしまうのか? 「美神」に護られた、この美しい島は!
75カメレオンシータ:03/06/23 14:19
そんなとき、バッフォはアフロディーテ女神の「夢」をみた。女神は「彼」にこう告げた。
「我が子、バッフォよ。心配はいりません。あなたは確かに男の肉体を持っていますが、
あなたは、私自身なのだから…。私はアフロディーテ、またの名を、<金星・明けの明星・
ルシフェル>といいいます。この世で最も美しい者、輝く者、海の泡から生まれた者、
<美>の守護者、男であり、女でもある<唯一の神>なのです!」

バッフォは神官を誘い、夜の海へ出かけた。ようやく二人きりになれたとき、バッフォは
「夢」の話をし、彼に告げた。ピグマリオン王を裏切り、神官とともに別の世界へ向かって
船出することを!

…ここからは、別の神話が始まる。バッフォは「バフォメット」、すなわち両性具有の神と
なり、新しい神話を作る。かつての美神の神殿には、偽者の美神「月の女神」が鎮座し、
真の「神」の不在を隠し、再び「神」がその守護すべき地を訪れる日まで「神の留守」を
護っていてくれる。
「バフォメット」こそ「足りないトランプの1枚」、すなわち「33枚目のカード」なのだ。

いかがでした? この神話は、現代の神話。誰もみたことのない、「夢の物語」ですのよ。
76山崎 渉:03/07/15 12:54

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
78バルベット:03/08/02 14:22
皆様、お久しぶりでございます。前にここに書き込みしたのは、6月20日ですわね…。
…この40日あまり、あたしがどこで何をしていたかと申しますと、…どうやら「異世界」へ
ワープしてしまっていたようですのよ。それも1900年代のフランスへ…。

あたしが「鳥人」であることは、前にお話しましたわよね。「鳥人」が、同族の匂いを
感じ取ることができるということも…。1900年代のフランスで、あたしは、強烈な個性を
持った「鳥人」に会うことができました。バルザックの小説『セラフィトス』のように
魅力的な彼女(彼)は、ゴーティエの『コントラルト』にもこう謳われています。

青年なのか? あれは、女なのか?
女神なのか、それとも男の神なのか?
恋心は汚れを恐れ 逡巡し
思いを打ち明けようとして口ごもる。

彼女(彼)は、サンロベール元帥やエミール・ド・ジラルダンなどの崇拝者に囲まれ、
ロバン博士、ポッジ博士、シェランベルジュを愛し、リーニュ大公の子を産み(?)、
ルイーズ・アベマと同性愛関係にあり、貴公子ロベール・ド・モンテスキューとも
親しい友人関係にあったといいます。…そう、彼女(彼)の名はサラ・ベルナール!
多くの伝説を生んだ大女優サラ・ベルナールの話は、皆様、よくご存知ですわよね。

熱狂と賛美の中で、彼女が演じた続けた数々のアンドロギュヌスたち…、ハムレット、
ロレンザッチョ、フェドラ、サロメ…。演じられたそれらの「役」の中に観客が見出した
ものは、人々を夢中にさせ、不安にさせる、超越的な「何か」であったのでしょう。
サラは、決して美貌ではありません。身体の線は細すぎるし、秀でた額、鼻は鷲鼻。
金髪の巻き毛に囲まれたその顔が女性的な印象を与えることはほとんどなく、むしろ
聖堂に描かれた大天使のような威厳を感じさせるものであったといいます。
79バルベット:03/08/02 14:23
でもね、…あたしが出会ったサラ・ベルナールは、ちょっぴり繊細で傷つきやすく、少し
我儘で、微笑ましい程度に傲慢な、…そして誰よりも勇気のある、素敵な人でしたのよ。
サラは、自分を愛してくれるすべての人を愛していました。だから、自分の魅力を最大限に
生かし、「観客が見たがっている自分の姿」を見せることに専念したのです。平坦な胸、
低い声、痩せた身体、直線的な動き、女性的な魅力に欠ける顔立ち…、それらの欠点を
逆手にとって、未だかつて、誰も見たことのないもの、「両性具有の天使」を演じるという
冒険に敢えて挑戦したのです。それはそれは、大変な努力と勇気ですわよね! 
あたし、サラに心からの賞賛を伝えましたの。そうしたら、サラは、こう言いましたわ。

「私は、私を愛してくれている人たちが何を望んでいるのか知っている。彼らは私の中に
理想化された自分自身を見たがっているんだ。だから私は、両性具有でなくてはならない。
私は私を愛してくれた人たちが切望していながら手に入れられなかったすべてのもの…、
若さ、美しさ、凛々しさ、男らしさ、女らしさ、純粋なもの、神秘的なもの、超越的な何か、
…それらすべてを、この肉体で表現しなければならないんだ」
「でもあなた、女性としての幸せを考えたことはない? 家庭を持ち、子供を育てるという
平凡な女の幸せを願ったことは、一度もないの?」
と、あたしが聞くと、サラはこう答えました。
「若い頃は、少しはね…。でも、私は浮気者なんだ。たった一人の人だけを愛することなど
絶対にできない。私は私を愛してくれる人、すべてを愛したい! それが私にとって
舞台に立つということなんだ。舞台に立つことによって、私は、全世界の恋人になる!」
80バルベット:03/08/02 14:24
自意識過剰? 快楽主義者? エゴイスト? いいえ、サラは神様みたいに謙虚な人です。
だって、すべての人を愛そうなんて、神様以外、誰も思いつかないでしょう? 誰だって
自分が大事だもの。利己的な愛に生きることに精一杯で、すべての人を愛そうとする余裕
なんてないのですから…。それに、肉体は怠惰なものだから、少し油断したら、すぐに
太ってしまったり、遊びすぎて肌が荒れたり…、身体的な魅力を保つには、想像を絶する
努力が必要ですわ。サラは厳しく自分を律して、舞台に立ち、長い間、観客に夢を見続け
させてくれたのです。…そう、それは自己愛とは程遠い、崇高な自己犠牲。
自分を犠牲にして多く人に愛を与えたサラ・ベルナールは、「鳥人」の中でも最も優れた
人の一人だと言えるでしょうね。
81世界@名無史さん:03/08/03 00:34
カメレオンシータさんは博識な方ですね。
もっとお話が聞きたいです。
82世界@名無しさん:03/08/03 18:50
カメレオンシータさんは善と平衡をつかさどる女神ユスティティアのことに
ついて知りませんか?目隠しをつけた知性あるあの女神のことを語ってほしい
です。
83カメレオンシータ:03/08/04 05:35
>81 カメレオンシータどえす。博識だなんてとんでもない! 
あたくしを誰かと間違えていらっしゃらないこと? カルメンシータ姐さんとか…? 
…でも、あたくし、おだてに乗りやすい典型的なB型ですから、聞いてくださるなら、
いくらでもお話しいたしますわ!

>82 女神ユスティティアさん? あの乙女座の女神さんね。それなら「正義の女神」で
検索してごらんあそばせ。嫌ってほど出てくるわよ。アストレイアとか、イシスである
とか、デメテルと同一視されているとか…、持ち物も天秤と剣、羽根、蛇、杖など様々…。
まあその辺は、ご自分でお調べあそばせ。神話もたくさん読めますから。

実はあたくし、サイトにはどんなことが書かれているか、調べてみましたの。豊富な知識
を持った多くの方が、様々なHPを創っていらして、本当に驚きましたわ。あたくしの出る
幕なんてないんじゃないかと思うくらい…。それでね、ちょっと考えましたの。
あたくしのような浅学菲才の徒が、ネットで出てくるのと同じようなことをここに書いても
つまらないでしょうから、ちょっと他と違った話を書いてみようかしらって…。
題して、「衝撃! 女神ユスティティア(アストレイア)は大天使ミカエルだった!」

お断りしておきますが、あたくしがここに書くことは、資料的な価値はあまりありません。
推理ですから、信じてくださらなくてもいいし、ネタだと思ってくださっても結構ですわ。
でも世界史板には相応しいお話ですのよ。ギリシア、ローマ、エジプト、フェニキア、
バビロニアなどの古代神話が、いかにしてキリスト教文化に取り入れられたか、という
お話なんですから…。
…あ、でも、このスレのテーマとは違うかしら? スレ違いって言われない?
まあ、アストレイアさんは、ゼウスを父、タイタン族の女神テミスを母に持った女神様で、
人間が堕落し、争いばかりを繰り返すようになり、他の神々が天上に帰ってしまった後も、
頑張って地上に留まり、人間界に関わっていたという方だから、それこそ、「ドゥミ(半)
モンド(世界)」の女神といえるかもしれないわね…。ちょっと苦しいけど開き直って…。
84カメレオンシータ:03/08/04 05:36
では改めて、女神ユスティティア(アストレイア)の正体を探ってみることにしましょう。
この女神は、アスタルテ(Astarte)、またはアシュトレト(Ashtoreth)ともいい、
フェニキアの豊饒の女神であったといいます。バビロニアのイシュタール(Ishtar)も
同じ女神ということですが、イシュタールはエジプトのイシス(Isis)で、ローマ神話の
ウェヌス(Vinus)、ギリシアのアフロディーテ(Aphrodite)とも同じです。ところが
これが中世になると男性に変化し、アシュタロト(Astaroth)=悪魔公爵になってしまう!
アフロディーテは金星、金星はルシフェル、ルシフェルは堕落してサタンになった…、と
ここまでくると、何が何だかわからなくなっちゃうから、ユスティティアとアストレイア
についてだけ、整理して、ちょっと考えてみましょう。

これは星座の乙女座を何と呼ぶかにも関わっていて、アスタルテ、イシュタールなどの
豊饒の女神とする地域では、乙女座の女神は手に麦の穂と羽根を持っているわ。それが
どうして天秤と剣を持つ「正義の女神ユスティティア」に変わったのかというと、どうも
それは、乙女座のすぐ近くに天秤座があったから、という単純な理由なのかもしれないと
あたくしは思うの。天秤がただ空中に浮かんでいると考えるよりは、隣の女神が持って
いると思った方が納得できるでしょう? そして作物のかわりに天秤を持たせられた
豊饒の女神は、正義の女神に「変身」せざるを得なくなってしまったというわけ。
85カメレオンシータ:03/08/04 05:38
ところで皆様はタロットカードの「正義(Justice)」をご存知? これはもちろん文字
通り、正義の女神ユスティティアを表しているのだけど、この女神の名は「テミス」と
なっているの。テミスはアストレイアのお母さん。そして手に持っているのは、剣と天秤。
いつの間にか、乙女座の女神が娘からその母に変化してしまったようだけど、天秤は本来、
テミス女神の持ち物だったのよ。彼女はタイタンの子、プロメテウスを育てた女神。で、
どうして剣と天秤を持っているかというと、それは、「死んだ人の魂の重さを量るため」
なんかじゃなかったの。テミスさんはね、プロメテウスが立派な男に育つように、すべて
の叡智を授けて教育した女神なの。剣と天秤は、そのためのお道具だったのよね。つまり、
正義の秤にかけて律法を定め、剣による武力によって人を統べる王様となるようにって…。

ところが、キリスト教美術の中にも、必ず剣と天秤を持った姿で描かれるお方がいました。
それが他ならぬ大天使ミカエルさん! 背中に翼があって、長い巻き毛で、男だか女だか
よくわからない綺麗な顔してたら、女神なんだか天使なんだか判断できないわよね。
ミカエルさんは、キリスト教の教義を護るために、剣をもって悪魔を制し、天秤で死者の
魂を量るお仕事をしているのよね。それで、テミスさんも、いつの間にかミカエルさんと
同じお仕事をしているということになり、乙女座の女神アストレイアさんも、天秤持って
いるんだから、同じお仕事しているんだろう、ってことで、豊饒の女神じゃなくなって
しまった…。え? じゃあ、アストレイア=イシュタール=イシス=ビーナス=ミカエル
でいいのか?ってことになるけど、それを言い出したら、堕天使ルシフェルも悪魔サタン
もアシュタロトもごっちゃごっちゃになっちゃうじゃないの!
86カメレオンシータ:03/08/04 05:39
どうしてこんなことになっちゃったかっていうと、答えは簡単。キリスト教が「女神」の
存在を認めなかったからよ。キリスト教は一神教でしょ。だから、聖書に書かれていない
「神々」などというものが存在してはいけないのよ。ましてや女の神様なんて…。
そこで、人々は必死に古代神話の神々を聖書と結び付ける努力をしたの。つまり、古代の
人たちは天使を女神と見間違えたのだと勝手に決めつけ、古代の神々、とりわけ女神は、
聖書に書かれている「天使」であると解釈しようとしたのよね。当然、女神様たちが担当
していたお仕事は、天使たちに割り振られることになった。

古代神話に登場する神々は、他の地域では何と呼ばれていたか? …きっと、古代の神々
の「戸籍」が、ものすごい勢いで創られたんでしょうね。さらにその神々は、旧約聖書
にはどう書かれているか? 持ち物が似ている神、象徴するものが同じ神、名前が似て
いる神はすべて同一視され、天使たちと合体させられたため、女神ユスティティアは
大天使ミカエルとまるで双子のような「そっくりさん」になってしまったのです。

ところが、ルネサンス時代になって、それまで「魔術」として密かに研究されていた、
ギリシア、ローマ神話やエジプトの占星術、カバラ哲学などが俄かに注目を集めると、
今度は逆の現象が起こったのよね。
87カメレオンシータ:03/08/04 05:39
剣と天秤を持った女神テミスが、実は大天使ミカエルだったことにしちゃったのはいいと
して、じゃあ「乙女座」はどうなるの? あの星座は、占星術で、昔から「乙女座」と
呼ばれてるんだよ。テミスはアストレイアの母親なんだから「乙女」じゃないじゃん!
キリスト教では天使が星になるなんて有り得ないから、「大天使ミカエル座」なんて呼ぶ
わけにもいかないし…。んじゃ、アストレイアが、正義の女神ユスティティアだったって
ことにすれば? あ、それ、いいかも…。ついでに伝説も適当につくっちゃおなんて……。

…いいんですのよぉ。別に信じてくれなくても…。
ついでにもっとすごいこと、言っちゃいましょうか? どうしてこんなに混同するのか…。

神話に出てくる神々は、後で混同したんじゃないの。…本当は全部、同じ「存在」なのよ!
大洪水以降、約2000年の間、地上の人間に関わった「聖霊」は二体のみ。
一体は「救世主」と呼ばれ、他の存在は、…様々な名で呼ばれている。
88_:03/08/04 05:41
89世界@名無しさん:03/08/04 11:55
カメレオンシータ様は神。
90ヴァンダー・クライド:03/09/02 11:58
俺は女装の曲芸師、「バルベット」ことヴァンダー・クライドだ。
舞台で女装していた者が、一人称で「俺」と言うことに違和感を覚える人もいるだろう。
しかし俺は、女性言葉で話したことはないし、普段、女性的な仕草をすることもなかった。
ましてや、ホモセクシャルの趣味は全く無い。また、女装をするにしても、カツラを
使ったり、凝った化粧をして顔つきを変えていたわけではないし、胸につめものをして
乳房を作ったわけでもない。(そんなことをしたら、空中ブランコの芸を披露する際、
邪魔になってしまって非常に危険だ)

では、ジャン・コクトーが「魅惑の美女」と称賛した「バルベット」の魅力とは何か?
…簡単なことだ。俺は、男として最も理想と思う「美女」を自ら演じたにすぎない。
それが多くの観客の心を惹きつける結果となったのだ。つまり俺の女性観が並外れて
優れていたというわけだ! …では、俺の考える「最高の美女」とは? ずばり答えよう。
それは「乳房を誇示しない女」だ。そして命知らずの勇気とパワーを持った「強い女」だ。
「最高の美女」は、可憐な容貌や姿態、「弱さ」を売り物にしたりはしない。

男性は乳房を持っていない。だから乳房がついているというだけで、自分は魅力的なのだ
と錯覚する女性は多い。しかし、すべての男性がすべての女性の露出した乳房に欲情する
などと考えている者はいないだろう。多くの男は、着飾った豊満な老婦人の露わな乳房
よりも、年若い修道女の胸当て(バルベット)の中に隠された、硬く未成熟な乳房を想像
したとき、より多くの欲望を感じるだろう。乳房を強調した裸体同然のファッションを
好む女性を「美女」と誉めそやす現代の気風は如何なものだろうか? 女性は愚かなもの、
無力なものと決め付けた、過去の価値観に束縛されているのではないだろうか? 
…ついでに言っておくと、俺の考える「最高の美男」は「髭を誇示しない男」だ。 
91ヴァンダー・クライド:03/09/02 11:59
髭についても、俺には俺の哲学がある。最近の若者の間では、いわゆる「無精ひげ」が
流行しているようだが、あれはどうも気に入らない。俺のように戦乱の時代に生まれた者は、
どうしても軍隊の悲惨な生活を思い出してしまうからだ。髭を剃るどころか、泥や汗に
まみれ、身体を洗うこともままならなかった軍隊時代を思い出すと切なくなる。毎日風呂に
入り、清潔に生活することのできる現代の日本人が、何故、無精髭など生やしているのか、
理解に苦しむところだ。「乳房が小さい」とコンプレックスを抱く若い女性と同じように、
髭が薄い男は、男性的魅力に欠けているとでも考えているのだろうか? 
…そんな価値観は昔のものだ。これほど文明の発達した時代において、古い価値観に
縛られている現代の若者の姿は、俺にはいささか滑稽に映る。

バルベット(barbette)の語源については、>>62で偽のバルベット氏が語っている通りで
あるが、髭という意味の "barbe" の語源をさらに辿ると、「異国の」「野蛮な」「未開の」
「残酷な」「野卑な」という意味の"barbare" という語に行き着く。無論、古代ギリシア、
ローマ人から見た蛮族、夷狄のことをさしていたわけで、彼等が髭を蓄えていたことから、
"barbe" が髭という意味になったのだろう。
92ヴァンダー・クライド:03/09/02 11:59
文化的に未発達な地域では、髭を盛大に伸び放題にしている種族が多い。成人男性は髭を
伸ばさなければならないと決められている民族もあるほどだ。しかし、彼らは自然体で
あることを善しとしていたわけではない。頭髪と同じように手入れをしなければ、不潔で
あるし、皮膚病の原因にもなる。しかし、毎日髭を剃り、身づくろいをするには相当な
労力と時間を要する上、良質な髭トリマーなどなかったのだから仕方がない。伸ばすに
しても剃るにしても、髭がやっかいなものであることに変わりは無い。それなのに何故
髭は生えるのか? それも、男性にだけ…。

お答えしよう。それは、人間が狩猟生活を送っていたことの名残である。鋭い歯や角を
持たない人類は、武器を使うようになった。しかし、直立したために、最も弱点であり、
急所である首が露出し、敵から狙われやすくなってしまった。肉食動物は、獲物を一撃で
仕留めようとするとき、まず相手の首を狙う。その首を、長く伸ばした髭で覆い隠し、
敵の牙が直接首に食い込むことを避けていた。…つまり髭は原始時代の遺物なのだ。

観相学には諸説あるが、どの説をとっても、髭面は、あまりよい相であるとはいえない。
「臆病である」とか、「実力以上に自分の力を誇示する者」とか、「傲慢」とか、ロクな
解釈をされていない。それは、野蛮で残酷であることが「男らしさ」であるかのような
間違った考えに基き、自分が「男らしくない」と感じている者が「男らしさ」を演出する
ために髭を蓄えることが多いからである。真に男らしい勇気のある男は、わざわざ髭を
誇示しなくても(俺のように女装していても)十分に魅力的だ。「魅惑の美女」バルベット
の魅力は「女と見紛うばかりの美男」であると同時に「男らしい美女」であったことだ。

どうだろう? …髭女バルベットことヴァンダー・クライドの「barbe と barbette 論」、
気に入っていただけたかな?
93マダム・ド・サンジュ:03/10/14 19:01
某板で、カメレオンさんが世界史板に復帰するという噂をききました。
早く戻ってきてほしいな。寂しくてたまらないから。
カムバ〜ック! カメレオン! あげwww!
94世界@名無史さん:03/10/15 02:21
私はリアーヌ・ド・プージィが好きだなあ。
リアーヌとベル・オテロの有名なバトルをアガサ・クリスティが
短編にちらっと書いてるよ。
95世界@名無史さん:03/10/15 06:10
>94
つか、リアーヌ・ド・プージィてさ、ナタリー・バーネイとの愛人関係とかの個人情報握られて、
僻みや嫉妬から何されるかわからなくて怖いって気持ちが強いから、ついつい言わなくてもいいこと
言ってしまうの。それほど「あの全然相手にしていなかった人からの攻撃」がショックだったの。
過剰反応かもしれない。でもマジ何考えているかわからないから怖いよ。
96ルネ・ヴィヴィアン ◆OQomYzRHWk :03/10/15 11:37
トリップつけたぜぃ!

リアーヌには負けないよ。ナタリーが本気で愛してたのは、僕の方だ。リアーヌは、
ナタリーより7歳も年上だが、僕はナタリーより1歳年下。誰だって、若くて綺麗な方が
いいに決まってるじゃないか。ナタリーだけじゃなく、僕に恋していたご婦人は多いが、
エレーヌ・ヴァン・ジェイレン・デ・ニーヴェルトだけは御免だな。肥満していて、
「ブリオッシュ」って渾名されていた、あの男爵夫人さ。人に恋着する前に、鏡で
自分の姿を映してみろっていうんだ。僕の恋人として相応しい容貌かどうか…。
…まあ、それも、僕が美しすぎたからだろうな。皆、サン=ジュスト風の扮装をした
僕の美貌にやられたのさ。
…え? 僕の顔見たい? それなら、フィリップ・ジュリアン著『1900年のプリンス』
(クラテール叢書5)に僕の写真が載っているから、図書館ででも見てくれたまえ。
サン=ジュスト風なのが僕だからすぐわかると思うが、図版の説明に誤植があるので
注意。「ルネ」が男名なので、内容をよく知らない本の編集者が間違えたのだろうが、
よりによって、ガブリエル・ダヌンツォと間違えるなんて…! 確かに「ガブリエル」
は女名でもおかしくない。…僕は男装の麗人。本名はポーリーヌ・マリー・ターンだ。
97ルネ・ヴィヴィアン ◆OQomYzRHWk :03/10/15 12:06
あはっ! 僕の記憶違いだった! 
今、本を確認してみたら、入れ替わっていたのは、ガブリエレ・ダヌンツォとじゃなくて、
レーナルド・アーンだった。プルーストの友人の作曲家だな…。
しっかし、何であんな「髭おやじ」と僕の写真を間違えるかなぁ…。
98世界@名無史さん:03/10/16 00:36
>>95
文章途中から意味不明。
>98
・・・そだね。きっと、文章力のない人が書いたんだね。
書きたいことがあるなら、もっとシンタックスを学んで、構文力をつければいいのに。
100世界@名無史さん
age