フランス革命

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1世界@名無史さん
スレ乱立ではありません。
フランス革命の経緯、大まかな流れをご教授下さい。
教科書では今一つ、理解出来ませんでした。
2世界@名無史さん:03/01/16 00:51
googleは基本だろ?
どの教科書読んだか知らんが、高校程度の教科書より詳しい上に解り易い
サイトは簡単に見つかると思うが。
3世界@名無史さん:03/01/16 00:52
みんなが困る>革命する>みんな助かる
以上
41:03/01/16 01:26
>>2
一般的な、所謂高校生的な知識に加え、近代世界システム論或いは
歴史的な必然性、フランス革命が現在も進行中なのか否か、と言った
問題もお聞きしたかったもので。

>>3
というよりも、理性の祭典というより、市民の動物的な獣性、いわば
祝祭と狂乱といった観点もあると思います。
何故、サン・ジュストやロベスピエールも死んだのでしょうか?
5世界@名無史さん:03/01/16 01:29
残念ながらフランス革命は終了してしまいました。


--------------------------- 終了 --------------------------
6世界@名無史さん:03/01/16 01:29
>3
でもやっぱりカリスマが欲しくってナポレオンが出てくるわけですね。

まあ、大まかに言うと、
絶対王政にあって、大航海時代などにより商業が発展し、商人階級が富裕化する。
宗教改革などにより、平等思想が普及。
王侯貴族による富の独占への不満が大きくなって革命が起こる。
フランスに限らず、近代における市民革命は多かれ少なかれこのパターンで起こりました。
これにフランスをあてはめると…
絶対王政=ブルボン王朝
商人階級の富裕化=カルヴァンの宗教改革
平等思想=宗教改革+アメリカ独立戦争
…といったところでしょうか。
そして、飢饉の発生をきっかけに下層民も巻き込んだ大革命へ、
というのが大まかな流れです。
7世界@名無史さん:03/01/16 01:38
マラーも殺して美術作品に仕立てるためです。

ダヴィッド
ttp://www.ne.jp/asahi/art/dorian/D/DavidJL/Marat.htm
ムンク
ttp://www.edvard-munch.com/gallery/death/deathOfMaratI.htm
81:03/01/16 01:50
>>5
本当ですか?

>>6
そうなると、やはり近代の流れからいって革命などを通しての、
体制の変換を迫られていたわけですね。
その意味では、英国は所謂市民革命を17世紀に終えた事と、植民
地からの収益により富んでいたので(ただ財政・軍事国家論的には
赤字なわけですが)、穏当に体制を維持でき、英国との植民地獲得
競争に負けたフランスはその財政的な危機、そして社会的な矛盾を
解決するための手段としての流血革命だったのですか?
この辺りは常識でしょうが、僕としては革命によりきちんと貴族の
家系を断絶できなかった事に問題があると思います。
結局、殆どの家系は存続したわけですし、そのせいで現在において
も英国やフランスでは、社会的な矛盾が存続してます。
殺すなら、きちんと皆殺しにするべきだったのでは?
ルイ16世は良い人だけど、機間としての王制の象徴として死は免れ
得ないのは必然としても、子供もみんな殺すべきだった…。
貴族の家系も上層ブルジョアも、ついでにお坊さんは国外追放にす
るべきだったかもしれません。
9世界@名無史さん:03/01/16 01:53
ラボアジエが殺された。ルジャンドルが嘆いた。
101:03/01/16 01:56
>>7
マーラーの死体好きですね。
ありがとう。

>>9
ラヴォジェは可哀相…。
何故、殺されたのですか?
11:03/01/16 02:12
皆殺しには、できなかったというよりしなかったという方が正しいと思います。
なぜなら、「富裕な商人階級」というものが必ずしも「貴族階級」と別物とは言い切れない部分があるからです。
伝統的に旧教派であったフランスでも貴族の中には新教派もいたはずですし、
貴族階級の中には商人のパトロンをしていた者もいたでしょう。
また、商人が儲かっていたとはいってもそれはあくまでモノを買ってくれる人がいなくては話にならないわけで、
そういう意味で、フランス革命の場合は貴族階級の根絶を意図していたものではなかったのはないでしょうか?
この点が革命の主体が労働者であったロシア革命と決定的に違う部分だと思います。

ちなみに、私の専攻は中国史なので、これらは全て強い裏づけがあるわけではないということを
ここでお断りしておきます。
12世界@名無史さん:03/01/16 02:17
「ベルサイユの薔薇」でも読め。
13世界@名無史さん:03/01/16 02:41
>>10
死体が好きって、あんた...
14世界@名無史さん:03/01/16 03:14
経済的側面について述べられていないね。まだ。
15世界@名無史さん:03/01/16 07:58
>>10
たしかラヴォアジェは徴税役人だったと思う。
そんでもって恐怖政治の時代に「旧体制の手先」とされたのでは?
>>8
キリスト教関連のものが結構破壊されてますね。
でもそれが一段落すると、民衆のほうがカトリックのお祭りとかが恋しくなってきた
みたいです。
16ルイーズ・C:03/01/16 09:18
キリスト教に関して・・
Jacobinが1790年に教会と坊さんをフランスの政府に
忠誠を誓うように強いてますよね?(違ってたらごめん)。
しかも「理性の祭典」やら何やら言って「理性」を
重視しようとしてますよね?ところが1790年代はまだパリ人以外の
フランス人の大部分が農業を営んでいてそいつらが熱心なキリスト教徒だったわけです。
しかもパリで「革命うんぬん」騒いでる騒ぎがイマイチ地方の住民、特に
文盲な人達にはピンと来なかった(と言うか革命と言う考え方がはっきり言って
分かる人が少なかった?)しかも1790年代の人達は現代と違って病気や飢えに
無抵抗だった。そんな時って神頼みしたくもなりますよね?それを革命政府は
キリスト教を信仰したらいくない、なんて言っちゃうもんだから反抗心も
出てくるちゅうねん、て事です。特に女性の間でMarianism(マリア様崇拝)が
盛んに行われていたみたいです。隠れキリシタンみたいな事も盛んに行われて
いたらしいです。パリの革命家達と地方の農民の間で革命に対する認識が違っていたのも
革命が成功しなかった原因かな?と思ってます。
「情熱だけでは飯は食えぬ」って事か??

参考文献
Owlen H.Hufton、 Women and the Limit of Citizenship in the French
Revolution (University of Toronto Press 1992)
Godechot、Jacques Leon、 The CounterーRevolution:doctrine and action1789ー1804
(New York、 H.Fertig。1791)
17世界@名無史さん:03/01/16 14:18
>>16
「聖職者民事基本法」というのに宣誓した立憲僧しか認められなかったそうです。
教会の収入だった十分の一税が廃止され、さらに教会の土地財産も没収されます。
さらに修道院の廃止、聖職者は全員国民の選挙によって選ばれることになります。
ナポレオンが教皇庁とコンコルダート(協約)を結んでから一部復活。
181:03/01/16 19:43
>>11
確かにミラボーもお金持ちでしたからね。
あるいみジャコバン派とジロンド派的な対立の遠因はそこにあった
のかもしれないと思いました。
まだ当時においては、共産主義的な思想が流布していなかったので
フランス革命は市民革命となり得たわけですが、時代がずれちゃった
としたら、もしかしたら共産革命になったのかもしれませんね。
農民人口も多いし、フランスと共産主義の親和性も高そうです。

>>15
ラヴォジェはそうすると、貴族階級だったのかな。
「財政・軍事国家論」によると徴税層と被徴税層の身分によっ
て、被徴税層の不満感も異なっていたようなので。

>>16
使い古された言い方ですが、インテリと大衆層の乖離ですね。
それでも、都市(パリ等の大都市)においては、民衆も直接
革命(というか祝祭)に参加しているという意識があったの
かもしれませんが、大部分の小村などでは革命なんて、全然
蚊帳の外で、突然キリスト教を禁止って言われても従い得ない
でしょうね。
そうなると、その辺りを教区とする、教会や修道院のお坊さん
による、何らかのサポタージュがあったのでしょうか?

>>17
フランス革命を甘く見ていました…。
ただ、18世紀当時、19世紀中のダーゥインによる神の不在の科
学的な論説が流布する以前に、よくもまぁ、ここまでキリスト
教会に対して攻撃出来たと、当時に革命家の勇気というか蛮行
に驚きです。
19総督:03/01/16 19:55
>>4
>>何故、サン・ジュストやロベスピエールも死んだのでしょうか

単純に言って「疑心暗鬼」
諸委員会のメンバーや公会議員たちは粛清に怯えていた。そこに、テルミドール8日
の糾弾演説。これが決定打になって翌日公会がロベスピエールらの逮捕を決議。
ロベスピエールの支持母体だったサンキュロットのコミューンはその肥大化を恐れた
ロベスピエール自身の手によって骨抜きにされてしまっていたためアンリオ率いる衛兵
が救助に駆けつけたが成功せず、逆に容疑者は新たなクーデターを恐れたテルミドー
ル派によって即刻処刑される
20総督:03/01/16 20:12
とかく悪の権化みたく言われる「ジャコバン独裁」の功績をあげてみた。
1、総動員法による国民皆兵制の導入
2、革命前の国軍と徴兵軍を融合させる

 ・・・要するにナポレオン軍の礎が築かれる。
21昴 ◆sONXcHZUt. :03/02/11 11:54
フランス革命をテーマにした小説って何かありますか?

興味あるけどあまり知らないのでm(_ _)m
22死の大天使:03/02/12 13:08
>>21
戯曲でもいいですか?^^;やっぱりロマン・ロランが最高ですが、古典ならブフェナーの
「ダントン」も読みやすくていいです。(リュシル・デムーランファン必読)
小説なら「二都物語」は有名ですが、歴史物としてはあまりおすすめできません。
ってゆーかあれは(色々言いたいことがあるけど荒らされそうだから割愛)
ユゴー「九十三年」もいいです。ツヴァイクの「ジョゼフ・フーシェ」も傑作。
「スカラムーシュ」「紅はこべ」は読んだことないんです;;
最近のものでしたらTanith Leeなんかも結構面白いです。
あとは藤本ひとみ(笑) 
漫画なら「静粛に、天才只今勉強中!」と「杖と翼」がバランスとれてます。
23:03/02/12 13:20
>>22
詳しいですね39

革命通じて活躍した人の伝記とかあればいいのだけど…
24アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :03/02/12 13:23
>>21
死の大天使さんのご推薦に加えて、バルザックの「ふくろう党」と
ツヴァイクの「マリー・アントワネット」を挙げておきます。
「スカラムーシュ」「紅はこべ」は読む必要ありません。西洋チャンバラもの
で歴史小説じゃないし。
ロマン・ロランの「ダントン」と「ロベスピエール」は絶対に詠むべき!
戯曲ですが、さすがに元歴史学者は考証が緻密。
25アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :03/02/12 13:42
>>23
伝記なら岩波新書やクセジュに何冊かあるはずですが。
あとはほとんど絶版でしょう。それに詳しい伝記は翻訳されていないし。
26昴 ◆sONXcHZUt. :03/02/12 13:54
絶版か…日本では中国ものしか売れないのかな?

明治維新・アメリカ独立戦争と読んで革命の話に興味をもったのだが……
27アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :03/02/12 13:58
>>21
アナトール・フランスの「神々は渇く」を忘れてました。どうせ絶版か・・・
28死の大天使:03/02/13 08:37
カストロとルノートルを忘れてました。
29ルイ−ズ・C:03/02/13 10:09
ウヅメ母さん、上に挙げられてる「神々は渇く」の
英語タイトルご存知ですか?
30世界@名無史さん:03/02/13 10:24
明治維新は下級武士の原動力があったと思うのですが、フランス革命の原動力となった人たちは知識層の人なのですか?
31世界@名無史さん:03/02/13 11:03
>>29
ルイーズ婆さん、フランス語の小説の英語タイトル聞いてどうすんの?
ちなみに仏語は "Les dieux ont soif" だ。
32ルイ−ズ・婆さん:03/02/13 12:23
>>31 ありがとよ。フランス語なら私にも
読めそうだ・・私はまだ若いつもりでつが。
33世界@名無史さん:03/02/14 11:46
>>32
>フランス語なら私にも読めそうだ・・
無理すんなよ。アナトール・フランスがフランス人だってことも知らなかったくせに。

>私はまだ若いつもりでつが。
あ、そ! そりは悪かったでつね。Cって、climatérique の略かと思ったもんで・・63歳位かと・・。
34世界@名無史さん:03/02/19 15:04
>>30
フランス革命の原動力となった人たち、の典型としてよく挙げられるのは「法律家」
ですね。反革命派は国民議会のことを「三百代言ども」とののしってました。
「人権宣言」なんて、い・か・に・も・法律家らしい理想主義とチョト現実離れが
うかがわれます。
35世界@名無史さん:03/02/19 15:18
ロベスピエール童貞説の根拠をご教授ください。
36世界@名無史さん
「愛、革命に生きて」
 ナンバーワン。ベストだって?とんでもない。ワーストさ。こんな後味の悪い思いしたの
 久しぶりだ。ま、詳しいことは観てもらえば分かると思うが、それじゃオレの気持ちが済
 まないからちょっとオナニーさせてくれ。この映画、何がひどいって革命を「悪」だと決
 め付けている点。もっと言えばタルカンの扱いがひどすぎる。全く報われずに死んでゆく
 。彼は父親の導きに従って己の信念を貫いただけなのに、「悪者」の烙印を押されて、父
 親にもセリーヌにも嫌われ、挙句セリーヌに殺される。ムチャクチャだ。彼は苦悩しなが
 らも革命の正義、自由と平等の尊さを信じて辛い処置も敢然と執行したというのにそれに
 対する周囲の理解がなさ過ぎる。セリーヌがタルカンに近づいたのも最初は共和主義に対
 する子供じみた憧れのせいだし、セックスしたのもオーレルに対する苛立ちの反動。彼は
 一度も真実の愛を知ることなく死んでいく。大体オーレルのどこがいいんだ?退廃的で主
 体性もなくあっちこっちの女と考えなしに寝てヘラヘラしてるだけの典型的な女たらしじ
 ゃないか。セリーヌとの結婚に関しても最初は嫌がってたし。同時期のタルカンの真剣さ
 には比すべくもなかった。なのになぜ!?結局フランス人はああいうのが理想なんだろう
 か?理解できない。それに父親もなんだ?一方では革命派になることを唆し、後ではそれ
 を非道だとなじる。奇麗事もいい加減にしろ!全部中央の指示だってんのがわからんのか
 ?んで、結局最後はセリーヌとオーレルが愛の逃避行。タルカンは寂しく苦しんで死亡。
 怒りで視界がかすんだ。当のフランスで革命に対する理解がここまで陳腐なものだとは。
 駄文乱文スマソ。