《《 熱く書け!架空の歴史。パート2 》》

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90時空”管理”官淡雪
青のコメディアン(5)
 二世、誕生。

第5世界 標準時間1966年 日本武道館

 もうこれが最初で最後かもしれない。
 そう、リンゴスターは覚悟していた。
 レノンが幻獣共生派である事は薄々感じていたし、ポールは既に戦死し、クローンを
代わりに連れてきたけれど、長旅で限界だ。
 ジョージは・・・彼だけが頼りだ。 
 英国は・・・栄光有る大栄帝國は既に・・滅亡寸前だ。少しでも援軍が、欲しかった。
 例え、20年前まで闘っていた国であっても、もはや、そんなことは言っていられないくらい
切羽詰っていた。
 既にフランスやアフリカは陥落しつつある。是が非でも応援が必要だった。

 その為に、我々は全世界を幻獣と戦いながら援軍を求めてきた。
 そして、それも今日が最後だ。

 戦時だから、2日間しかコンサートはできない・・・けれど、シバムラとかいう新興有力者の御蔭で
2日間もライブができるだけ幸せなのかもしれない・・・・・軍楽。
 まさか自分達が、こんな道に進むとは・・・オリジナルたちは思わなかったに違いない。
 1940〜60年代、人類は遺伝子の異常で生殖が行えなくなった。
 そこにシバムラという異世界のテクノロジー保有者が現れ・・・・今の人類がある。

 ・・・さぁ始めよう!・・・そえにしても、日本の自衛軍の軍楽隊は・・・コメディアンなんだろうか?
 そう思いながら、リンゴスターがステージへと挙がり、後ろを振り向いた瞬間、それは起きた。
91時空”管理”官淡雪:03/06/04 03:41
ガンパレードマーチ外伝(外典)
青のコメディアン(5)
 二世、誕生。 (2)

黒いめがねをかけたジャパニーズが幻獣へと変身してしまったのだ。

 不敵に笑いながらレノンが近寄っていく。
 「ふふ・・・ラヴ&ピースだよ・・・」・・・武道館一杯に広がった巨大な中型幻獣の肩の上に乗ったレノン・・・
 更にポールまでもが取りこまれてしまった・・・・

 すぐに我に帰り、私は観客の軍属に呼びかけた。
 「オールハンデッド!ガンパレード!さぁおいで、全ての勇者達よ!♪盟約に基づいていざ打ち果たさん♪」
 半分は一般人だったが、そのほとんどは何とか逃げ延び、残り半分の軍関係者は応戦を始めた。
 火器で応戦するもの。カトラスで切りつけるもの。。。。多くがなぎ倒されていき、多くが撤退した・・・

 「次行ってみよぅ!」唇の大きな士官、あれが有名なイカリヤ軍楽少将か。
 「ズンズンズンズンズンドッコ、ズンズンズンズンズンドッコ・・♪」軍楽ドリフのズンドコ節により戦線が
立てなおされていく・・・少しづつダメージは与えてい居るものの、やはり、中型幻獣はビクともしない。
 
 そこに、明らかに年の若い、ジャパニーズが目の前に現れた・・・奇妙な動きでレ−ザーを避けていく。
「ひがぁしむぅらやぁまぁ〜♪」奇妙なソウルミュージックだ。
 少年は、そうすることが当たり前であるかのように倒れた軍人の手からカトラスをとり斬り掛かっていった。

 うめく幻獣。レノンがわめく。「やれ、やれぇ!」レーザーが少年を襲う。惜しい。本当に惜しい。
 ああいう人材が、今、まさに失われるのは、実にもったいない。
 
 その時。「彼」が少年を抱きかかえて去っていった。「A」。シバムラの創始者。
 そして一閃。中型幻獣は一瞬にして斬り捨てられてしまった・・・A・・・まsだか、絢爛舞踏なのか?

 ほっとしたのも、つかの間。取りこまれたポールが幻獣化しレノンを連れ去っていってしまった・・・
 レノンは「ふははははっははははははっは!ドイツで会おう!」と言い残して去ってしまった・・
 それにしても、あの少年は・・・一体?