背教者ユリアヌス帝

このエントリーをはてなブックマークに追加
26世界@名無史さん
私の好きな場面。

皇帝ユリアヌスはビザンティウムの宮殿に落ち着き、散髪しようと思って宮廷付きの理髪師を呼ぶよう命令する。
やがて絢爛豪華な衣装に身を包み、大勢の従者を従えた男がやってきた。
皇帝「お前は誰だ。私が呼んだのは理髪師だ。収税官などではない。」
男「私がその理髪師でございます。」
皇帝はあきれて理髪師の収入、生活、屋敷などあらいざらい質問した。
それは理髪師というより貴族というべき内容であった。
直ちに宮廷全体の無駄遣いを調べ上げてことごとく廃止した。
そのため皇帝ユリアヌスの在世中の宮廷は閑散としていて、きわめて静かであった。