【煽り】世界のエリート教育 歴史と現状【上等】

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1世界@名無史さん
塩婆スレで、主旨と無関係に勘違いだらけの教育制度論を語りたがる連中がいる
ので、誘導用にスレ立てしますた。
現代の日本の教育制度からはちょっと理解しにくいエリート教育機関が世界には
いろいろ存在します。その歴史と現状をあれこれ語りましょう。

アメリカのプレップスクールは予備校?
フランスのエコール・ノルマルと日本の旧制高等師範学校は同格?
アメリカのビジネススクールは専門学校?

まぁ、好きに語ってくれや。でも、あらしだけはかんべんな。
2世界@名無史さん:02/08/27 20:20
んー。日本の話題からで恐縮だが、明治初期には旧幕臣の人材は教育分野に
多かったんだな。
旧幕臣はフランス留学組が多いから、維新後初期の学校制度はフランスに範
をとっている例が割に多い。
東大の前身である開成学校に諸芸学科というコースが設置されていたが、こ
れはフランス語のPolytechnique(ポリテクニーク)の訳語に相当するもの
で、初期の学制はかなりフランスのグランゼコールを意識したものになって
いるし、工部大学などの単科の高等教育機関が置かれている。
ただ、明治も10年頃になると、ドイツやイギリスの大学至上主義が浸透し、
これらの単科大学校は帝国大学(後の東京帝国大学)に合併されてしまい、
これ以降に設置される専門学校は、大学の下位の高等教育機関に位置付けら
れるんだな。
特に高等師範学校、後の東京教育大学、現在の筑波大学が設置される段階で
は、単純に各師範学校の教員を養成するという目的で設置されている。
つまり、この段階では、訳語として類似してはいても、エコール・ノルマル
とは制度的にも実態的にも関係ないってこと。
3世界@名無史さん:02/08/27 20:31
フランスでも、学歴インフレというか、高等教育に進む人が多くなっているから
少数精鋭を原則としていたグランゼコールも、私立の商業系グランゼコールなど、
かなり数が増えてはいるけれど、トップ校はやはりソルボンヌ大学ではななく、
エコール・ポリテクニークなどのグランゼコールだね。
もともとは、フランス革命時代に、当時の大学が第一身分、カトリックの僧侶な
どに実権を握られていたのに対抗して、革命推進勢力のための高等教育機関とし
て発足した歴史を持つ。
だから、発足時には砲兵将校の養成機関だったエコール・ポリテクニークの生徒
は、今でも革命記念日のパレードの先頭を軍服に身を包んで行進する伝統がある。
でも、学校の名称がそれぞれの歴史から、分野別になっているんで、専門職業教
育中心に行われるって誤解されてるけど、医科系や土木系などの本来の専門性の
ある学校を除いて、トップクラスのグランゼコール、例えばポリテクにークなど
は、理系の色彩は強くても基礎的な学問をきっちりやって実務教育なんてほとん
どやらない学校だよ。
4世界@名無史さん:02/08/27 20:49
伝統的なグランゼコール各校が、国立中心で割と理系に偏っているのに対して
新興の商業系グランゼコールは、アメリカのビジネススクールのパクリみたい
な存在だね。
まぁ、数は多くなっても、1校あたりの定員数が大学とは比較にならないほど
少ないから、学生の総数はそれほどでもない。
伝統校のエコール・ポリテクニークは比較的人数が多いと言っても定員が300人
だし、ENSだと数十人ってところだね。
新興の商業系でも千人程度だから、総数でも十万程度、大学の百数十万人以上
の学生数から比べれば、まだ相対的にはエリートということだけど、奨学金の
他に給与までもらえる一部の国立の伝統校と私立新興校では相当な格差はある
だろね。
5それで、こいつだが:02/08/27 21:20
58 :前スレの学校だが :02/08/27 05:08
言っていることが変だね。制度的に言うならば、帝国大学が高等専門学校より上位に
位置付けられていたと言う事実はないだろ。単に比較的優秀な生徒が帝国大学に多かった
と言うことだろ。制度的には、専門家をつくるのに高等専門学校を設立したはずだよ。
「制度的」には複線型と言うのはそういう意味だよ。並置したと言うことだろ。
上下関係より役割分担重視と言う考えだよ。
グランエコールも専門家を養成するための学校だよ。だから大学と並置した。
同じ思想からだよ。大学との現実の区別は専門実務家と学者の養成の違いだろ。
日本がもともとこれを混同してたのだよ。
まさかと思うが、エコールノルマルシュプリエールの直訳が高等師範学校
だということぐらいは知っているよな?シュ−プリエールとは高い、或いは優れた
と言う意味だろ。これは戦前は高等専門学校に「制度的に」位置する。
制度と漠然とした上下関係を混同していないか?
971氏?なんのこっちゃあ知らんが、
グランエコールは普通は高等専門学校と訳すよ。調べて味噌。
これは戦前の日本の教育にはフランスの影響もあるからだよ。ほい、
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kenjo/Paris/991022b.html
http://wwwwp.mext.go.jp/jky1990/index-23.html
どうしても上下関係に拘りたいのは極めて日本的だね。
本来フランスは多元的だよ。単に大学の学力低下と大衆化の結果なんだよ。
6それで、こいつだが:02/08/27 21:24
専門学校制度の確立

明治の初期以来かなりの数の専門教育機関が設立されていたが、三十年代前半まで
文部省はそれらに関する法制を示してこなかった。しかし中等教育及び私立専門教
育機関の発達に対応して、専門教育機関の法制的基準を明確にすることとし、三十
六年三月専門学校令が公布され、ここに大学ほどに高水準ではないが中等教育後に
位置する「高等ノ学術技芸ヲ教授スル学校」としての「専門学校」が制度化された。

ttp://wwwwp.mext.go.jp/v120nen/index-13.html

大学と同等とは書いてないな。
7世界@名無史さん:02/08/27 21:27
http://shinsho.shueisha.co.jp/campus/020419/index.html

この学校の世界史の授業は面白そう!
こんな授業受けてみたいなー。
8それで、結論だが:02/08/27 21:38
まぁ、ノルマリアン、エコールノルマルの卒業生や学生と親しく会話する機会というのは
一般人にはあまりないだろが、相手を専門学校の学生や筑波大OB程度と考えちゃいかん
ということだろね。
9それから、こいつだが:02/08/28 22:40
>791 名前:おい770、771の馬鹿 投稿日:02/08/23 08:57
>米国では戦前からソクラテス式弁証法は使っているのだよ。70年代も変化はない。
>そもそも教授陣のノウハウであって学生のそれではない。
>日本の大学でも使っているところはあるぞ。
>あと、ロースクールやビジネススクールは大学でも大学院でもない。
>正確には専門学校だよ。
>教養レベルなどは当然教えない。

>あとな、米国でも古典教育は高校レベルでやる。大学ではやらんよ。
>予備校以上に高校でやっているはずだがな。

>あまり欧米の中等教育や教育制度の違いについて知らないだろ?
>勘違いして中途半端な知識で書きこまない方がいいぞ。

>792 名前:おい770、771の馬鹿 投稿日:02/08/23 09:02
>欧米の大学教育での流行と中等教育を中心とした伝統的な古典教育
>を混同しているようだな。
>まぁ、頑張って書きなおしてこいよ。
>楽しみにしているよ。
10世界@名無史さん:02/08/28 22:42
>>9
>あと、ロースクールやビジネススクールは大学でも大学院でもない。
>正確には専門学校だよ。

はぁ?
11世界@名無史さん:02/08/28 22:51
>あとな、米国でも古典教育は高校レベルでやる。大学ではやらんよ。
>予備校以上に高校でやっているはずだがな。

予備校って、ひょっとするとプレップスクールのことを言ってるのか。
あは。
12アマノウヅメ:02/08/28 23:07
>>5
戦前の高等専門学校は帝国大学より格下です。
学生の年齢からいっても高等学校と同じですね。

湯川秀樹氏の自伝によると、実家の小川家には男の子が5人もいて
とても全員帝国大学にやれそうにないので、父親の小川琢冶氏が
「秀樹は高等工業学校に進学させたい」と同僚のある教授に相談すると
「才能のある子をとんでもない!」とか言って、婿養子の口を
世話してくれたそうです。
次兄の貝塚茂樹氏も婿養子です。

戦前、帝国大学を卒業させるためには(中学校から全部国公立で)
現在の私大医学部ほどの費用がかかったとのことです。
13世界@名無史さん:02/08/28 23:29
グランゼコールを名乗る学校が300校にまで増えてるってのは確かに驚き
だな。もっとも、アメリカのビジネススクールも300校程度はあるらしい
から、エリート教育の大衆化とでも言うしかないな。
こうなると、単にグランゼコールの出身、ビジネススクールの出身というだ
けじゃなくて、名門校、伝統校の出身であることが求められるんだろうな。
まだ、やっているのか?
よくも飽きないなー。まぁ頑張れよ。
15世界@名無史さん:02/08/29 06:54
>>14
なんだ、こっそり覗きにきたんだ。
恥ずかしがり屋だね。さぁ、ネタ振りはきみの才能なんだから、また強烈なトンデモを頼むよ。
で、こんどは何と専門学校が同じってことにするんだね。
16まぁ:02/08/29 07:21
健闘を祈るよ。頑張ってレス伸ばせよ。
なんか相当悔しいことでもあったのか?
17世界@名無史さん:02/08/29 07:30
塩婆スレ住人だが、こんな話をしていたのか。完全無視していたもんで知らなかった。
これはこれで面白そうだね。
面白いかもしれないね。頑張ろうよ!
19世界@名無史さん:02/08/29 23:20
>>14 >>15 >>16
おもいっきり見当はずれを断言調で書き込んで、さんざん周りを馬鹿にしたあげく
だから、名乗り出るのは恥ずかしいんだろうね。
いいんだよ。日本じゃ「プレップスクール」ってのは予備校の名前に良く使われて
いるから、間違えてもしょうがないって。
20世界@名無史さん:02/08/29 23:34
んで、パブリックスクールのアメリカ版がプレップスクールということで良いのか?
21ややこしいが:02/08/29 23:48
>>20
イギリスでは
プレップスクール=私立の寮を持つ小学校(パブリックスクール進学が前提)
パブリックスクール=私立の寮を持つ進学校(中高)

アメリカでは
プレップスクール=私立の寮を持つ進学校(中高)
パリックスクール=公立学校
22間違えた:02/08/29 23:51
イギリスでは
プレップスクール=私立の寮を持つ小学校(パブリックスクール進学が前提)
パブリックスクール=私立の寮を持つ進学校(中高)

アメリカでは
プレップスクール=私立の寮を持つ進学校(中高)
パフリックスクール=公立学校

んで、イギリスのパフリックスクール≒アメリカのプレップスクール
23世界@名無史さん:02/08/30 00:06
やんちゃ二代目のバブリー商法で、いきなり盛況した店ののれん分けで、
商売シパーイした実例を、2ch上で表してるスレはここですか?
24はい:02/08/30 13:31
ここです
25実況中継:02/08/30 21:31
アナ:さて、いきなり失速状態に陥ったわけですが、ずばり、敗因は何でしょうか。

解説:ちょっと残念な結果ではありますが、スタートの企画が良くなかったといい
ますか、やや無理があったと言えるのではないでしょうか。もともとは、塩野七生
スレから古典教育の話題を経て、フランスやアメリカのエリート教育の話題にな
り、これになんと言いますか、断言調でおまけに罵倒入りの乱入があってかなり
のレスを獲得する経過になったわけですね。ただ、芸風ではなく、単なる知識不
足と言いますか、ただの勘違いだったわけで、スレを分離しては単に逃亡を許し
てしまう結果に終わってしまいました。

アナ:教育制度、それも各国のエリート教育の歴史では、話題が地味すぎて煽り
スレとして存続し得ないということですか。

解説:そうですね。テーマそのものは絶対的平等主義者の琴線に触れるものが
あると思いますので、展開しだいではそこそこの煽り効果は見込めると思うので
すが、スター不在のままでは、低空飛行を免れないのではないでしょうか。

アナ:分離前は、アンチ塩野派の自爆的な書きこみでスレを沸騰させた観があり
ましたが、さすがにあれだけ思い切り間違えた後には書き込みできないということ
になるのでしょうか。

解説:ほとぼりが冷めた頃には、またスターが登場する可能性も秘めていますの
で、しばらくは地道に話題を繋いでいくことが必要なんじゃないかと思いますね。

アナ:残念ながら、エコール・ノルマル=旧制高等師範学校説でスレを沸騰させて
くれたスターは逃亡してしまったようです。次のスター登場まで、しばらくは地味な
がら、世界史板らしい話題でお楽しみください。
26世界@名無史さん:02/08/30 21:46
はて、スレの主旨がよくわからんが、まぁいいとしよう。

東アジアのエリート教育ということで、朝鮮には科挙受験を目的とする書堂と
か書院といったシステムがあって、それなりに社会的な勢力にまでなっていた
ようだけど、明や清では同じようなシステムがあったのだろうか。
日本の場合は、菅原道真の昔から、学問だけでは出世できず、専門家どまりと
いう時代が長く続いてから、明治中期以降に試験万能主義みたいなものが表に
出てきて、ある程度は今日まで継続している。
学歴秀才みたいなものへの信仰は、何に由来しているんだろうか。日本が順調
な時代というのは割と学歴秀才に頼らない時代のようにも思えるのだが。
27世界@名無史さん:02/08/30 22:09
日本の場合は、
奈良以前=よくわからんが、血統主義中心か?
平安時代=血統主義、ちょっとだけ秀才も入れる
鎌倉時代=学問?教養程度
戦国時代=実力主義
江戸時代=血統主義、すこしは秀才も
明治初期=藩閥主義、ちょっとだけ秀才も入れる
戦前戦中=秀才主義、士官学校−陸軍大学校、東京帝国大学
戦後復興=実力主義、すこしは秀才も
高度成長=秀才主義

中国や朝鮮と違って、学歴秀才が主導した期間は短いんだな。
28世界@名無史さん:02/08/30 22:24
>>27
つーか、フランスのエリート主義は中国の科挙の影響って聞いたけど。
学歴というか試験でエリートを選別するって発想が中国のシステムの
パクリなのでは。
29お!:02/08/31 03:19
実況バカはこんなとこにいたのか?
早く塩スレに帰ってこいよ。
閑古鳥鳴いてる釣堀で何待ってんの?
塩スレは擁護派不足で困っているみたいだよ。
30世界@名無史さん:02/09/01 21:59
フランスにはサン・シール士官学校があるけど、エコール・ポリテクニクの卒業生もフランス軍の幹部に
なるのか?
31なな:02/09/01 22:46
閉ざされた宗教界でのエリート教育で何か
32世界@名無史さん:02/09/01 23:08
つーか、司馬遼太郎の本に出てきたと思うんだが、近代の日本では宗教界には知的エリートが全くいかないと
いう話を読んだな。清沢満之という仏教系の学者の話題で、学資すべてを本願寺に依存していたため、仏教研
究に打ち込まざるを得なかった稀な例として挙げられていた。
カトリック圏では、常に中等教育の成績上位者の何%かは宗教界に入る伝統が続いているので、そのぶん、実
業界の人材が薄くなるというようなことだった。

カトリック圏での修道士会の正会士というのは、それだけで知的エリートであることを示す地位と考えられている
らしい。日本でも、近世までは仏教の僧侶というのは、成績優秀者の社会的上昇のコースだったんじゃないかな。

神学になると、全くイメージが湧かないけれど、神学校では、ラテン語を始めとする語学やスコラ哲学、数学なん
かもやるのだろうか。そいや、スターリンもロシア正教の神学校の出身だったっけ。
33世界@名無史さん:02/09/01 23:21
だって西欧とちがってカトリックとかなんとか絶対的に多数派なとこないし。
折角頭良いんなら稼げるとこ狙うっしょ。
日本の宗教はうちわでゲバってる古いとことひたすらアレな挿花学会だけだもん。
挿花で出世したって一般世間からは軽蔑されるだけだしな。
34世界@名無史さん:02/09/01 23:30
>>33
稼げるという一点に絞れば、日本でも宗教は割のよい商売だと思うけど(笑
ただ、仏教が明治以降はどの宗派も浄土真宗並に妻帯を認めてしまっていて、寺院の私物化、世襲化が
進んでいるから、優秀な若者が宗教界に進んで0から出世するってのは難しい状況だね。
むしろ、学歴とか関係なく、教祖を担ぐか、自分自身の霊能力?やハッタリで新興宗教を興したほうが近道
になっている。
35世界@名無史さん:02/09/01 23:38
スタンダールの「赤と黒」って小説があるけど、赤が枢機卿の緋色のマント、黒が軍服の意味で、
平民出身の出世欲に燃えた有能な若者の目指すコースの意味だって習ったな。
つまり、神学校と士官学校が貧乏人の成績優秀者が目指す学校だったのでは。
36アマノウヅメ:02/09/01 23:40
>>32
宗教界には一流の人は行かない、という流れは、既に江戸時代にあります。

井原西鶴は、商人のうちでおとなしくて人柄はいいけど商売に向かない子が
いたら、檀家が多くて、娘しかいない浄土真宗の寺を探して養子にやれと
書いてます。

江戸中期になると(誰が書いたのか忘れたけど)今時、坊主になるのは
武士の子なら臆病者、商人なら算用を知らず、職人なら不器用で
百姓なら怠け者の役立たずに決まっていると書く人がいたくらい
世間の評価が低い。
37世界@名無史さん:02/09/01 23:50
>>36
でも、江戸期までは、真宗系を除いて、仏教寺院の世襲というのは原則としてなかったのだから、常に人材
は外部から流入していたわけですよね。
武家や商家の次男以降で、養子の口のかからないような不出来な子供を出家させたってことでしょうか。
38世界@名無史さん:02/09/01 23:52
日本史になっちまうけど、仏教の僧侶が知的エリートと見なされていたのは、いつ頃のことになるんだ?
39アマノウヅメ:02/09/02 00:04
>>37
出来の悪い子を出家させるということになっていたようです。
まあ、悪口交じりでどこまで本当かは分かりませんが。

>>38
戦国時代の末期までじゃないでしょうか。
当時は坊さんはどこへでも行けますから外交官としての機能がありました。
安国寺えけい(変換できません)なんかそうだし、家康も坊さんを参謀にしてた。
40世界@名無史さん:02/09/02 00:13
>>39
日本だと、16世紀末頃まで、西欧だと18世紀末頃までは坊主どもが政治を左右してたりしたんだね。
41YP:02/09/02 00:18
坊さんはよくワカタ。 勉強になた。

では、神社の神主さん、神子さんはどうなんでしょうか?
42世界@名無史さん:02/09/02 00:43
>>41
日本の神道ってのは、人的資源としては、意外に底が浅くて、明治の廃仏毀釈までは神仏習合が一般的
で、仏教の坊主が神社の管理、神主も兼務してた例がおおい。
もちろん、世襲の神主が存在する伝統的な神社も存在したが、数的には少ないし、神道そのものが知的な
修行を行う伝統をもっていない。せいぜい祝詞が書ければいいという程度なので、歴史的にインテリとしての地位は
ほとんどないな。
43世界@名無史さん:02/09/02 00:46
神道の場合は、宗教者と学者、国学者が分離していたんじゃないかな。実際に神主をしていた人物で
名のある国学者は少ないような気がする。
44アマノウヅメ:02/09/02 00:53
神主さんはほぼ世襲ですね。
大きな所だと先祖代代の領地が会ったり、領主が寄進したりして
裕福だったようです。

私の住んでるのは、福岡市で、東区から近郊にかけて
やたらと格の高い神社が多い。

宗像大社の本来の宮司は宗像氏です。
戦国時代に滅亡しましたが、大和朝廷と同じくらい古い豪族です。
天智天皇の長男の市皇子の母はこの家の出身です。

志賀海神社の宮司は安曇氏で、ここは天皇家と同じくらい古い。
現在も血統が続いています。

戦後、国の補助が無くなったので、しばらくはどこも苦しかったようです。
國學院大學では神主さんと教職と両方取れるシステムになってるそうです。
45世界@名無史さん:02/09/02 00:57
神道はその神社に古来から伝わる年中行事を
途絶えることなく執行していればいいんだよ。
一見すると何をやってるのかわからないような
行事に歴史の真実が埋もれている。

巨大な神社なのに記紀に全く出てこない神様を
祀っていたり、記紀の記述と相反するような
伝承を祝詞に含んでいたりするからね。

例えば太宰府へ行くと、神主の西高辻家は菅原道真
の子孫ということで明治初期に押し込まれたため、
今でも太宰府の人からはヨソモノ扱いだ。太宰府に
とっての道真は隠れ切支丹のマリア観音に似ている。

まあこのスレがいうエリートと神主が江戸時代まで
関係なかったことは事実だね。
46世界@名無史さん:02/09/02 00:58
>>44
いや、北九州地方は全国のモデルにはなりにくいと思う。世襲の神主を持つ神社はあるけれど、多くの大規
模神社は別当寺などによる管理が行われていたので、かならずしも世襲神主が一般的とは言えないだろう。
もちろん、宗像神社や出雲大社といった、神主の家系が日本の歴史並に古いものは別格だが、
47アマノウヅメ:02/09/02 07:50
ロマン・ロランの学生時代の日記を読んでたんですが
「1886年7月、エコール・ノルマル・シュペリユールに入学許可された。」
に続けて入学者氏名が書いてありますが、たった24人です。
2年生は23人いるとあるから、これくらいが定員だったんでしょう。

同時に故郷の幼馴染がエコール・ポリテクニクに合格していて、里帰りすると
ロランとその友人の名が町じゅうのポスターにのっていたそうです。

これはもう、ものすごいエリートで、帝大出ぐらいじゃ比較にもなりません。
48世界@名無史さん:02/09/02 08:54
宗像氏というのは高麗水軍の末裔で壇ノ浦の合戦における武功によって
当地の領有権を認められた。
こんな事は保守派に属する小学館刊行の百科事典にも記載されている常識です。
そういえば戦国大名の大内氏も朝鮮系ですね。
49アマノウヅメ:02/09/02 09:48
>>48
すみませんね。
こちらのソースは貝原益軒なんで小学館より保守的なんです。
50んなことたぁないな:02/09/02 10:02
>>48

世界大百科事典
宗像氏 むなかたうじ

筑前国宗像郡の宗像大社(現,福岡県宗像郡玄海町) の大宮司家。筑紫の豪族で大和朝廷
と交渉のあった宗像君の子孫とされる。宗像君の出自については,大国主命の 6 世の孫吾
田片隅命の子孫とする《新斤姓氏録》の説,天神の御子大海命の子孫とする《西海道風土記
逸文》の説などがある。宗像君は 684 年 (天武 13) に朝臣の姓を賜った。 698 年 (文武 2)
には宗像郡司に限り 3 親等以上の者の連任が許されており, 宗像氏が郡内において着々
その地位を確立しつつあったことがうかがえる。 709 年 (和銅 2) 宗像朝臣等抒が宗像郡の
大領に任じられており,さらに 738 年 (天平 10) 宗像郡大領宗像朝臣鳥麻呂は宗像神主で
もあった。 宗像氏は宗像神社の神主であるとともに郡司として行政執行権をも兼帯していた
のである。また奈良時代から平安時代初期にかけて宗像氏一族は宗像神を奉じて大和,山
城,河内にも移住している。ところが桓武天皇は祭政分離による綱紀の粛正を意図し, 800
年 (延暦 19) 宗像氏による大領と神主の兼帯を停止した。以来宗像氏一族の中で郡の大領
に補せられる者と神主に補せられる者は分かれることになった。その後 979 年 (天元 2) 宗
像大宮司職が置かれることになり, 宗像氏能が初代の大宮司職に補任された。以後 1586
年 (天正 14) 宗像氏貞の死によって宗像大宮司宗家が断絶するまで,代々大宮司職を世襲
した。この間鎌倉幕府成立後は鎌倉御家人となり,社領の経営に努めて在地領主として発展
した。 1313 年 (正和 2) 宗像氏盛によって制定された《宗像氏事書》は,在地領主としての宗
像氏の姿を浮彫にしている。武士化した宗像氏はしばしば合戦に参加しているが, 36 年 (延
元 1 ‖建武 3) 西下して来た足利尊氏,直義が宗像氏範の大宮司館に入り,その援助で多
々良浜の戦に菊池武敏の軍を破ったのをはじめ,戦国時代には大内氏,毛利氏に属して大
友氏と戦っている。また室町時代には朝鮮貿易にも従事した。

瀬野 精一郎
51世界@名無史さん:02/09/02 11:09
>>47
どちらかというと、科挙の合格者という感覚かな。
52アマノウヅメ:02/09/02 11:26
>>51
たしか科挙は毎年ではなかったし、グランゼコール全部あわせると
100人以上いるはずだから、科挙よりはいくらか楽かもしれません。

しかし、入学する年齢は17歳から20歳くらいで、科挙のように
いくつになっても受験できるものではないからまあ五分五分ですか。

それから、グランゼコールは授業料は無料で生活費も政府持ちです。
いかに期待されていたかが分かりますね。
53世界@名無史さん:02/09/02 15:25
>>52
現在では、フランスでグランゼコールと名乗る各校の定員をあわせると、4万人程度になる
ようです。それでも、パカロレア合格のみで入学できる大学の定員の10分の1程度で、まだ
まだエリートということなんですが、この膨れ上がったグランゼコール各校は商業系と呼ば
れる、アメリカのビジネス・スクールを模したもののようで、エコール・ノルマルやエコール・
ポリテクニークのような国立で給料まで支給されるような、伝統的グランゼコールの定員は、
全部あわせて、だいたい1500人程度ということです。

だいぶ前ですが、NHKの特集番組でXこと、エコール・ポリテクニークの取材番組をやって
ました。
エコール・ポリテクニークは、定員が300人と伝統的なグランゼコールとしては多く、また卒
業生が活躍する分野も軍から実業界、学者と幅が広いため、代表的なグランゼコールの学
校と見られているようです。
日産の建て直しをやった、カルロス・ゴーン氏もエコール・ポリテクニークの出身ですね。
エコールノルマルの定員は、Xより少ないと聞いてはいたのですが、30人未満なのですか。
それにしては、ロマン・ロランの他にも、サルトルやベルグソンなど、有名な哲学者を輩出して
いるのですね。
シモーヌ・ヴェイユもエコール・ノルマル出身だったんじゃないかな。
54世界@名無史さん:02/09/02 16:47
ベルグソンもなんでっか。
55   :02/09/02 19:21
56アマノウヅメ:02/09/02 19:34
>>53>>54
サルトルがいた頃はもっと増えてたと記憶しています。
専攻科目も初めから哲学とか史学とか決まってたような。
それと、サルトル読んでて面白かったのは、エコール・ノルマルに合格できる
リセの勢力分布図みたいなものが、ずいぶん変わってました。

ルイ・ル・グランはヴォルテール以来、ロベスピエール、カミーユ・デムーラン
と歴史的人物を出していて、ロマン・ロランが入学した年は24名中15人を占めています。
フランス全国でですよ。
しかし、サルトルの頃はアンリ4世校あたりのほうが出来がいいんですね。
やっぱり、栄枯盛衰があるんでしょう。今はどうだか知りませんが。
57世界@名無史さん:02/09/02 20:04
実存主義も遠くなりにけり
58世界@名無史さん:02/09/02 22:55
>>55
こんな学校のランキングリストをBBCみたいな公共機関が出しているんだ。
日本だったら、かなり物議をかもしそうだけど、イギリスの感覚だと問題ないのかな。
ベスト50校に4校ほど学費欄が空欄の学校があるけど、これは公立校なんだろか。
59   :02/09/02 23:34
>>58
イギリスのグラマースクールといのがどういうものか分からない。
60世界@名無史さん:02/09/02 23:42
>>59
もともとは、大学への進学を前提とした教育を行う学校をグラマースクールと呼び、歴史的に
グラマースクールで全寮制をとった学校をパブリック・スクールと呼んだらしい。
だから、本来はグラマースクール⊃パブリックスクールということなんだが、現在では、公立
の進学校をグラマースクールと呼び、私立の進学校をパブリックスクールと呼ぶということ。
61   :02/09/02 23:48
>>60
解説ありがとう。
62YP:02/09/03 02:11
ロムってるだけですが、神主さんについて御教示ありがとうございました。

雅楽、弓道、流鏑馬などは神道の管轄というか、まあ、寺より大衆文化的な
娯楽の場を提供してるんちゃうかな?
なんか、幼少時の体験もあってか、坊さんは竹ほうき持って怒るイメージ
があるな。
比べて神主さんは、境内に入ってもあんまし気配を感じた記憶無し。

お茶を濁す書き込みでホントすまん。
63世界@名無史さん:02/09/03 23:09
>>62
> 比べて神主さんは、境内に入ってもあんまし気配を感じた記憶無し。

これは、ごくごく単純な理由によります。仏教寺院の大半に専任の住職等が常駐しているのに
対して、神社のほとんどは無住で、神主などの神職は5つ程度の神社を兼務しているのが常態
だからです。
また、境内の構造が神社は開放的で、仏教寺院は一応の閉鎖性を有しているという違いもあり
ますね。

んで、エリート教育の話題ですが、KO普通部では外部からの進学者のことを、幼稚舎出身者
が隠語で「Dコロ」と呼ぶそうです。
この「デーコロ」というのは、実は戦前の陸軍士官学校の隠語で、陸軍幼年学校出身者が中学
出身生徒を差別して「Dさん」あるいは「Dコロ」とよんだのが起源ということで、自分達、つまり幼
年学校出身者をCADETの略で「Cさん」と呼んだのに対して、その後から入ってきた連中とい
意味で「Dさん」、蔑称として「Dコロ」なんだそうです。

ま、日本の話題ですが、エリート意識もほどほどにってとこですかね。
64 :02/09/04 00:54
スパルタ教育

生れ落ちた赤子の産声が小さいとその時点で谷に投げ捨てられる。
少年時代は同じ年頃の子供達との共同生活。100人の子供に対して50人分の食事しか
与えられず、子供同士での奪い合い。
成人式は背中に鞭を100発入れる。耐えられずに死亡するに事もある。
この過酷な教育に耐え抜いたものが一人前のスパルタ市民として世にでる。
これもエリート教育?
65世界@名無史さん:02/09/04 08:54
>>63
慶應ってエリートだったんだ。面白いな。
66世界@名無史さん:02/09/04 14:07
67世界@名無史さん:02/09/04 14:09
>>65
そう、これは首都圏というか、東京とその周辺の住民でないと、感覚的にピンと
こないかもしれませんね。

慶応って、不思議な学校なんです。

慶応大学は、まぁ一流の大学ではありますし、特に医学部は評価が高いですが、
トータルの評価としては東大京大などには一歩譲るというのが実態でしょうね。
ところが、慶応高校になると、これは入試難易度から見てトップクラスの難関校
になります。
さらに、慶応普通部、慶応中等部の中学校だと、いわゆる御三家に匹敵する超
難関校です。
これが、幼稚舎、つまり小学校となると、もう完全にぶっちぎりで全国ナンバー1
私立小学校の入試難易度第1位の座を保っています。

つまり、慶応って学校は小学校から入るのが一番難しく、大学から入るのが一番
易しいというシステムになってるんですね。
で、慶応大学の学生はともかく、慶応幼稚舎の生徒は間違いなくお金も知能もあ
るエリートですよ。
68世界@名無史さん:02/09/04 14:14
じゃあ幼稚舎上がりは大学で東大か京大に行くの?
東大京大に行けなかった幼稚舎上がりは残り物ってことにならない?
69世界@名無史さん:02/09/04 14:19
>>67
すでにお金も社会的地位もある、例えば企業の経営者とか、病院のオーナーなんかの後継ぎ
が無理して東大京大に進学する必要があるのかじっくり考えてミソ
70世界@名無史さん:02/09/04 14:36
いわゆる、お受験の中での王者ですね。
まぁ、ビンボー人には関係のない世界であることは確かだけど、フランスならグランゼコール、
日本なら東大法学部の出身者が高級官僚候補や大企業の幹部候補社員として、若いうちか
らそれなりの権力を振るえるって状況があるんで、慶応幼稚舎みたいなのは、ちょっと感覚が
違うかも知れないね。
71世界@名無史さん:02/09/04 14:46
あ、この問題にこれ以上深くつっこまないように。
慶応人の勘違い(自己評価と世間の評価とのギャップ)は
それ以外の東京人にとっては生活常識ですので。

彼らも社会に出ると東大卒に兵隊扱いされて現実に目覚めますが
リアルな社会に出なくてすむ二世、三世のボンボンは
相変わらず勘違いを続けたまま香ばしい慶応幻想に
ふけり続けます。
72世界@名無史さん:02/09/04 14:57
>>71
まぁ、自己満足的に勘違いできる程度のネームバリューはあるってことだ罠
73世界@名無史さん:02/09/04 15:28
山本一郎はどこから慶應エントリーしたのかな
74アマノウヅメ:02/09/04 16:12
>>67
慶応幼稚舎じゃ、試験やっても、どの子も「お受験塾』で教え込まれた
同じ答えしかないというので、試験止めちゃったと聞いたんですが。
もっぱら、親で選ぶとか。
75世界@名無史さん:02/09/04 16:53
幼稚者は両極端だ。馬鹿と利口。
76世界@名無史さん:02/09/04 18:45
>>74
確かに5歳児用の入試問題を数十年にわたって作りつづければ、限界が来るでしょうね。
受験塾が発達すれば、試験は無意味になってしまうから、親の資質で判断するようになるっ
てことですか。

んじゃ、漏れが知ってる古き良き時代の慶応幼稚舎のとても有名な過去の入試問題を1つ。

ア←                      →イ
┌────────────────┐
├┐  ┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐  ┌┤
││  ││││││││││││  ││
││  └┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘  ││
├┘━━━━━━━━━━━━━━└┤
└─┘◎└────────┘◎└─┘

上図のバスはどちらに向かって走るか。その理由は。
(注:原図は完全に左右対称)
77世界@名無史さん:02/09/04 18:51
>>76
正解はイだろう。
理由は、乗降口は歩道側にあるはずだから。
78世界@名無史さん:02/09/04 18:53
くだらねえな
79世界@名無史さん:02/09/04 18:59
まぁ、すっかり有名になった問題だからね。それに、いまさら解答できても年齢制限が、、、
80世界@名無史さん:02/09/04 21:55
世界史上最も難関なエリート教育機関ってどこなのかな。
東大や慶應幼稚舎でないことは確かだが。

あと、そういうとこじゃない場所からも凄い奴が出てくるのも事実だが。
81世界@名無史さん:02/09/04 22:05
>>80
> 世界史上最も難関なエリート教育機関ってどこなのかな。

まず、古代とか中世だと、庶民を含めての初等中等教育を受けた人材から選抜するシステム
が出来上がっていないから、近代以降のことになるんだろうね。
それから、極端な中央集権型の社会でないと、一箇所に集中するって形にならないだろうから
近現代の中央集権型国家で、エリート養成機関を持っていた国の例を探すことになるけど、当
然、先進国からってことになるから、候補としてはフランスやソ連だろうね。
すでに話題に挙がっているエコール・ノルマル・シュペリユールのパリ校あたりは分野が哲学や
数学などの分野に偏っているけど、ものすごい難関校であることは間違いなさそうだ。
あとは、旧ソ連あたりで、これに匹敵するような理系の教育機関があったかどうかだね。文系は
イデオロギー的な問題で、本来の機能を発揮しなかったろうから、理系限定ってことで。
だれか、旧ソ連や東欧圏のエリート教育機関について詳しいヒト、解説きぽーん。
82世界@名無史さん:02/09/04 22:11
>>80-81
明清の科挙なんかは、殿試が終わったあとはいきなり官僚として採用されたんだろうか。
科挙の採集試験の後に、教育機関が置かれているならば、最難関のエリート教育機関の
候補になると思うけど。
83世界@名無史さん:02/09/04 22:22
>>82
清代だと、川林院(かんりんいん)という教育機関が存在したようだけど、上位3名は直ちに官
位を得たらしい。
3年に一回の試験で、「合格者は 300 名くらいあるのを普通とする。」ってことだから、年間に
して100人程度が採用されたってことかな。

(殿試の)成績上位の第一甲 3 名に進士及第,続く第二甲若干名に進士出身,残りの第三甲
全員に同進士出身の学位を賜るが,通じて進士と呼ばれる。第一甲の最上位は状元,2 位が
榜眼 (ぼうがん), 3 位が探花と称せられ,最大の名誉とされる。この 3 名は直ちに川林院で
修斤,編修などの官を与えられるが,第二甲以下の新進士は川林院が行う朝考なる試験を受
け,主として文学の才能を試された後,上位の者は川林院の庶吉士に採用されて勉強を続け,
中位の者は中央政府に,下位の者は地方に官職を授けられる。
84世界@名無史さん:02/09/04 23:28
>>83
川林院(かんりんいん)って、翰林院とは違うのか?
85世界@名無史さん:02/09/05 00:30
オックスフォードだかケンブリッジだかは「徹底して人の上に立つ教育を叩き込まれる」
って聞いたけどどんな事やんの?
86世界@名無史さん:02/09/05 06:13
率先してババ引いてみせる
87世界@名無史さん:02/09/05 10:48
>>83
任官後の研修はどうしていたんだろう?
難関突破した高飛車野郎に実務の大変さ教え込むには苦労するだろうな。
88世界@名無史さん:02/09/05 11:34
>87
もう個人の資質(徳)頼みだろね
89世界@名無史さん:02/09/05 19:55
>>87-88
何かの本で読んだが、科挙の合格者は、自動的に試験官と擬似的な師弟関係を結ぶ
という慣習があるということだった。
つまり、自動的に試験官が師となるから、合格後もその試験官に頭が上がらないという
制度になっていた。
逆に、科挙に合格した者が後になってなにか事件や問題を起こせば、合格させた試験
官も責任を問われるというしくみらしい。
ということで、合格後の研修でも、その試験官が指導するというこで問題はないようだね。

>>84
翰林院のほうは、詔勅などを起草する役所だから、教育機関じゃないと思う。
90世界@名無史さん:02/09/05 20:14
>>85
それは、たぶん違うのでは。
人の上に立つというか、指導者、為政者としての教育を行うっていうのは、イギリス
の場合は大学じゃなくて、パブリックスクールあたりでやるんじゃないかな。
支配者としての、紳士としての教育、お前はそのあたりの一般人とは違う存在なん
だぞって教育はもっと子供のうちからやらないと身につかないような気がする。

むしろ、ハーバードなどのアメリカのアイビーリーグの教育がそっちに近いんじゃな
いかと思うけど。
91世界@名無史さん:02/09/05 21:36
>>85 >>90
昔、NHKの特集番組で、ハーバード大学の入試システムの紹介をしていたが、
こちらのほうが露骨に社会の指導者、リーダーを養成するっていう意図が出てい
たから、オックスブリッジじゃなくて、アメリカのアイビーリーグのことじゃないか。

NHKでやっていたハーバードの入試は、国中から各高校の成績が優秀というだ
けじゃなくて、その高校や地域のリーダーとして活躍した実績を重視した選抜を行
うということで、志願者をOBが予備面接をしたうえで受験するシステムだそうだ。

もっとも、別の本を読んだら、アイビーリーグの学生はプレップスクール出身の親
子代々アイビーリーグといったプレッピーと呼ばれる連中と、国中の公立高校から
集まる非プレッピーの優等生にはっきりと分かれるらしい。

ちなみに、非知性的な大統領として名高い現ブッシュ米大統領も、実は選挙用に
非知性派を演出しているだけで、実際にはイェール大学とハーバードのビジネス・
スクールを卒業したインテリ。
92世界@名無史さん:02/09/05 21:45
ネタにしては真に迫ってるけどな。政策なんかバカ丸出しじゃん。
93世界@名無史さん:02/09/05 21:55
>>92
確かに、ちょっと信じられない気もするけど、アル・ゴアがハーバード
出身で、見るからにインテリ風なのに対抗して、大統領選挙の時にはわ
ざとイェール出身であることは黙っていたらしい。
まぁ、アイビーリーガーでハーバードのMBAだけど実はアフォっての
も100%ありえないわけじゃない、、、、かな?
94世界@名無史さん:02/09/05 22:05
>>93
イェールのほうは、父親もOBだから親の七光りでっこともありうるだろうけど、ハーバード・
ビジネススクールのほうを考えると、見たとおりのヴォケじゃないってことでしょうね。

というか、アメリカでも選挙の時には、相対的にリベラル派には高学歴のイメージが受けて、
保守派の票を獲得するには高学歴はかえってマイナスということなんじゃないかな。
95世界@名無史さん:02/09/05 22:39
そうか、あのブッシュの姿はネタだったのか・・
しかしネタにみせかけた真性だったら笑えるが。
96世界@名無史さん:02/09/05 22:41
そういや、ケネディは成績ではハーバードは無理だったが、ユーモアのセンス、
リーダーシップなどが買われて入学が許可されたそうだ。
97世界@名無史さん:02/09/05 22:50
イェール大学ってのは、アメリカでもかなり上位の大学なのか?
98世界@名無史さん:02/09/05 22:58
ナイスボケ>97
99世界@名無史さん:02/09/05 23:06
>>97
小ブッシュの出身校と聞くと、日本の政財界二世用ボンボン学校のイメージがあるよな。
実際には、アメリカのアイビーリーグと呼ばれるのは以下の名門八校でイェールはその
中でもトップクラス。
Princeton(1), Harvard(3), Yale(6), Cornell(10), Columbia(23), Pennsylvania(27),
Brown(32), Dartmouth(36)
んで、かっこ内は大学世界ランキングの順位。まぁ、アメリカ人が作ったランキングだか
ら、アメリカの大学の点数はちょとお手盛り気味。
ちなみに、このランキングでは、日本の大学は東大が101位で最高。
100世界@名無史さん:02/09/05 23:25
100GET!

>>99
って、その出典はあのゴーマンレポートだろうが(藁
101世界@名無史:02/09/06 06:11
世界日本過去現在、軍事に関するエリート教育はどう
102世界@名無史さん:02/09/06 06:36
>>99
101位かよ! まぁ英語話せない時点で80位以下だろうな
イスラエルとかフランス、ドイツの大学は最高何位?
これ見るとオックスフォードが2位なのかな。
103       :02/09/06 07:02
なかなかつれんなー
104世界@名無史さん:02/09/06 07:05
>>102
ゴーマンの大学世界ランキングは結果の順位も眉唾なんだが、もともと「大学」のランキング
であって、学生の評価ランキングじゃないんだな。

んでもって、プリンストンと並んで1位はパリ大学(笑
105世界@名無史さん:02/09/06 08:04
そもそも何を基準とするのかによるしね。
106世界@名無史さん:02/09/06 13:41
>>105
refer された論文の数とかで判断されている場合が多いね。
107世界@名無史さん:02/09/06 15:38
それって英語圏絶対有利じゃん。あと引用サークル作ったとこも強い(w
108世界@名無史さん:02/09/06 18:27
>>107
そう。だから材料分野の研究実績では世界最高峰な東北大学が、
なぜか低〜くランクされちゃう。
109世界@名無史さん:02/09/06 18:37
そしてバカなマスゴミや電波評論家は「だから日本の大学は!」と叩いて喜ぶ
110YP:02/09/06 20:12
>「だから日本の大学は!」と叩いて喜ぶ

ヨーゼフ・ボイスという、なんかその手では著明な芸術家が、
以前東京芸大に講演に来た時、学生がせっかく綺麗に丹念に研
いだノミが大層気に入らなかったらしく、
『おまいらは、こんなん使ってるから立派な芸術作品が造れな
いんだゴルァ!!』
と、床のコンクリにガリガリとノミの刃先を当てて
『これを使え。でないと日本の芸術はあぼーんだ』
とかぬかしたそうです。

関係ないのでさげ
111世界@名無史さん:02/09/06 20:21
>>101
つーか、古代にあっては、軍隊そのものが教育機関の役割を果たしたのでは。
共和制ローマでは、16歳くらいで軍に入って10年間軍務を勤めなければ公職に
就くことができなかったらしい。
んで、10年ものんびり働かないで兵役を勤められるのは、金持階級だけってこと
で、公職は金持が独占するという罠
組織運営の経験を積むには、紀元前だと軍隊くらいしか場がないってことかな。
112YP:02/09/06 20:22
早稲田でしたっけ?慶応でしたっけ?
去年あたりに小泉首相講演時にヤジった学生共だかを講演後一喝し
た人。
あの人は誰なんですか?格好よかったなぁ、と思う俺はDQNですか?

関係ないのでさげ
113世界@名無史さん:02/09/06 21:37
>>109
んで、その手の輩は「日本は基礎研究がダメだ」と知った口を叩くんだよなぁ。
金属材料研究のどこが基礎じゃないんだか…。理論物理学やら数学だけが
基礎だとでも思っているのかなぁ?
114世界@名無史さん:02/09/06 21:54
>>113
物理分野でも数学分野でも、日本は世界に遅れをとっているわけではありませんが。
115世界@名無史さん:02/09/06 22:39
つーかこんだけグラントが乏しいなかでよくやってると思うよ。
しかも育英会廃止・学振廃止・任期制奨励・毒放火だろ?

10年後が楽しみだなおい(藁
116世界@名無史さん:02/09/06 22:44
まぁ、日本人にとって、実用性のある学歴は学部卒までで、そこから先というか、工学部の
修士課程以外の大学院は、どうせ本人の趣味だと思っているフシがありますな。

ほとんど当たってる気もしますが(笑
117世界@名無史さん:02/09/06 22:51
江戸時代の学問なんて、儒学や医学を除くと、算学とかはみんな趣味に近いですよね。
それでいて、決してレベルが低いわけじゃない。
趣味を極めるって感覚なら、育英会奨学金も学術振興資金も不要ってことでしょ。
118世界@名無史さん:02/09/06 22:54
>>115
育英会はともかくとして、学振も廃止なのか?それはかなりマズーなのだが
119世界@名無史さん:02/09/06 23:13
欧米の大学では、優秀な院生は学費免除+奨学金付きなんだがな。
日本の院生の処遇と就職難はちょっと異常だね。

しかし、エリート教育の話題とはどんどんかけ離れていくぞ(藁
120世界@名無史さん:02/09/06 23:37
世界史板って実は理系の人が多かったりするのかな?
121世界@名無史さん:02/09/07 16:55
司馬遼太郎が書いていたと思うが、海軍の士官教育というのは、イギリスではかなり後まで
陸上施設を持たず、係留した艦船上での教育が中心だったらしい。
明治初期に、海軍兵学校の前身である海軍兵学寮の設置を任されたイギリス人が、自国に
は地上の海軍士官の教育施設の例がないため、運営方法をパブリックスクールの例に従っ
たということだそうだ。
122世界@名無史さん:02/09/14 00:43
たしか、アメリカの空軍士官学校ってのは戦後に出来たんで、ほとんど伝統らしいものが無く
1年生は学校の中庭を歩くときに格子模様になっている線の上を歩かなければいけないなん
て変なルールを作ってせっせと意味のない伝統を創ろうとしてるってのを特集番組でみたな。
んで、陸軍の士官学校ってのはいつ頃からあるんだ。
123世界@名無史さん:02/09/14 14:31
>>122
南北戦争の頃の話で出てくるけれど・・・>陸軍仕官学校
124世界@名無史さん:02/09/14 15:44
つーか、世界の士官学校の元祖ってのはどこなんだろね。
ナポレオンがサン・シール出身だったように思うから、フランス革命あたりで出現したって
ことかな。
125世界@名無史さん:02/09/14 15:49
>>124
ナポレオンはサン・シールの出身じゃなくて、サン・シールを士官学校にしたんじゃなかった
かな。

サン・シール・レコール
フランス北部,イブリーヌ県の町。 人口 1 万 4996 (1982)。かつてフランスの三軍特別士官
学校の所在地として知られた
この学校の前身は,1686 年マントノン夫人が貧しい貴族子女のために設立した寄宿学校。
1793 年廃校となった後,幼年学校として利用され, 1808 年にはナポレオン 1 世の命により
フォンテンブロー特別士官学校が移転,サン・シール特別士官学校となった。 1944 年戦災
で士官学校は廃墟と化し, 46 年ブルターニュ地方コエトキダンに移転。跡地には幼年学校
とリセが新設された。

126世界@名無史さん:02/09/14 16:00
1769;コルシカにうまれる
1779〜84:ブリエンヌ幼年学校
1784〜85:パリ士官学校
1785〜91:砲兵連隊に入り任地でジャコバン集会に加入
1791〜92:コルシカ独立運動に参加、パリに出て革命<8月事件>を目撃
1793:マルセーユに配属、イタリア国境軍砲兵司令官に任じられる

ナポレオン・ボナパルトの経歴から見ると、パリ士官学校を出てるね。
ただ、年齢的には15歳から16歳くらいだから、現在の制度とはちょっと感覚
が違うようだが、22歳で指揮官になっているから、やはりエリートではあった
ということなんだろうな。
127世界@名無史さん:02/09/16 15:56
ヨーロッパのエリート教育ってのは、やはり絶対王政が成立してからってことかな。
中国のほうは、一貫して皇帝が全権を握っていたから、科挙のような制度が近代直前まで
継続しているということだろうか。
古代ローマでのエリート教育機関なんてのはなかったのかな。ギリシャ人家庭教師かな。
128世界@名無史さん:02/09/16 22:05
エリート教育といえば、
ガラタサライ・リセだと思うのですが。
129アマノウヅメ:02/09/16 22:44
>>126
ナポレオンの出世が早かったのは、ロベスピエールの弟(やはり、議員)に
才能を見出され、公安委員会で軍事担当だったカルノーに認められたからです。
他の若い将軍は士官学校の出身ではありません。

カルノーはメジエール工兵士官学校の出身ですが30歳で大尉に任じられています。
ナポレオンも革命が無かったならおそらく、この程度だったでしょう。
革命前の指揮官は貴族ばかりですめ。
ルイ15世時代に重用されたサックス元帥は、ザクセン公女(ルイ16世の母)
がフランスに嫁いできたときについてきた叔父で、ポーランド王の庶子です。


130世界@名無史さん:02/09/20 19:59
age
131世界@名無史さん:02/09/26 22:03
日本の教育制度は悪平等主義なのか、それとも天神さんにみられるような秀才信仰
は今も昔も根強いのか。
他スレでちょいと話題になりましたが、こっちのスレのほうが適切でしょう。

学歴秀才を大切にしたのは、明治維新から戦前までの西欧に追いつけ追い越せの時
代の一時的な現象なのでしょうか。
132世界@名無史さん:02/09/26 22:43
今の日本でエリート教育なんて呼べるものがあるのか?
133世界@名無史さん:02/09/26 22:50
世界のエリート教育を語るスレだったような、、、、、、
134みみずん削除:2012/04/24 01:56:39 ID:MiMIZUNCjA
このレスはみみずんによって削除されました。
削除日時:2012/04/24 01:56:39
http://mimizun.com/delete.html
135ひみつの検閲さん:2025/01/05(日) 16:02:44 ID:MarkedRes
このレスは権利侵害の申し立てや違法もしくはその疑いにて不可視または削除されました。
削除日時:2012-04-24 01:56:39
https://mimizun.com/delete.html
136世界@名無史さん:02/09/29 16:20
トリニティ・カレッジはイギリスだけでもかなりの数になると思う。

普通は、所在地か所属大学名を付けて表記するんだけどね。
例えば、Trinity College, Cambridge Universityといったように。

Ph.D., Trinity College, UK はあやしすぎるね。
まして、Professor*, Trinity College, USA となると???だな。

いわゆる、Degree mill、金で学位を乱発する無認可大学の可能
性が高いんじゃないかな。
詐称にあたるかどうか、法律的なことはわからないけど、不自然
なことは確かだ。
137世界@名無史さん:02/09/29 19:26
>>135
Ph.D.を哲学博士って直訳してるけど、専攻はなんだったんだろ。
医学博士(M.D.)以外の学位は全部Ph.D.なんだから、専攻を書いてない
のはおかしいぞ。
138世界@名無史さん:02/09/29 21:08
>>135

> 2001  米国・トリニティ大学 教授*

これがなければ、Ph.D.,Trinity C.,UKをケンブリッジのトリニティカレッジと
解釈して、かなりの学歴エリートと信じるところなんだが、そもそも、まと
もなアメリカの大学の教授職を日本の区会議員が兼務できるわけないと
思うぞ。
139アマノウヅメ ◆/knRokaQ :02/09/29 21:31
>>138
客員教授なら、名の通った大学の教授でも兼ねてる人いますが。
区会議員と兼ねてる話は聞いたことないですね。
それに、一見凄そうなところが怪しい。
140ニュース速報板からコピペ:02/09/29 21:56
たぶんここだろう。
ttp://www.trinityeducation.com/

ttp://www.trinityeducation.com/about.html
The Trinity College and University is an organization,
registered in Dover, Delaware, USA and running its degree
programme from Spain.
登記はアメリカだが、実体はスペインにあるという非常に怪しげな大学だ。

ttp://www.trinityeducation.com/available.html
ttp://www.trinityeducation.com/degree.html
How Much Does it Cost?
Bachelors Degree - £125 (US$212)
Bachelors (with Honours) Degree - £150 (US$255)
Masters - £195 (US$332)
Doctorate Award - £295 (US$500)
All the above in ONE subject - £500 (US$850)
どんな分野のどんな学位も金さえ払えば買えるのか?

ttp://www.trinityeducation.com/identitycard.html
有効期限なしの学生証を$40で発行してくれるらしい(w
141世界@名無史さん:02/09/29 22:16
ジョージ・ウィルが卒業したのはこっち。
http://www.trincoll.edu/pub/index.html
142ひみつの検閲さん:2025/01/05(日) 16:02:44 ID:MarkedRes
このレスは権利侵害の申し立てや違法もしくはその疑いにて不可視または削除されました。
削除日時:2012-04-24 01:56:39
https://mimizun.com/delete.html
143ニュース速報板からコピペ:02/09/29 22:44
去年の本人のホームページのアーカイブ

http://web.archive.org/web/20010429012737/http://www.gikai.or.jp/abe/

ワウク大学助教授と自称している。
検索してもワウク大学ってのは見つからないのだが。
144世界@名無史さん
少なくとも、ケンブリッジのトリニティカレッジにフィジカル・サイエンスの講座はないと思う。