本当に英国衰退は日本のせいなの?

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100世界@名無史さん:02/07/28 22:38
イギリスの衰退は第一次大戦前にすでに確定していた。
1.国力の源泉である生産力の低下。19世紀半ばの英の主要産業だった軽工業
(繊維産業)が競争力を失いインドにしか市場がなくなっていた。重化学工業の分野では
独・米に出遅れて太刀打ちできなかった。
2.1の結果,市場確保のため植民地獲得に出た(非公式帝国から公式帝国への
移行)が,植民地戦争&植民地維持費がバカにならず巨額な財政支出となった。
そもそも植民地というのは金だけかかるシステム。
3.そこへ第一次大戦。債務国へ転落。エリート層の壊滅。

101世界@名無史さん:02/07/28 23:11
>98
知るかよ、そんなこと。
ダンケルクで撤退せずに大陸派遣軍が全滅しても撤退しても、
どっちにしても外交は失敗だよ。
失敗を決定付けたのはフランス戦線の敗北の時点じゃなくて、
ナチのポーランド侵攻が開始されたその時点。 欧州で戦争を起こさないようにするのが「融和外交」の目的だったんだから。
102世界@名無史さん:02/07/29 00:12
>>101
どう策略をめぐらしてみたところで所詮イギリスの国力相対的に弱くて、
アメリカの助けを待つよりほかは無かったってことだな。
103世界@名無史さん:02/07/29 00:48
国力云々もさることながら
当時のイギリスはどれほどやる気だったんだ?
国内が、ヨーロッパで事を構える気はさらさら無いって雰囲気だったら
あの宥和政策も仕方がないかとも思うが
104世界@名無史さん:02/07/29 01:24
>>103
チェンバレンが融和政策をとったのは
単純に戦争準備が整ってなかったから。
レーダーは完成してなかったし、スピットファイアや
ハリケーンなどの航空機の配備が済んでなかった。
ドイツのポーランド侵攻時になってようやく
ドイツ空軍をぎりぎり撃退できる戦力が整ったので
宣戦布告した。
105世界@名無史さん:02/07/29 04:15
>104
それは事実ではあるが真実とは言い切れないな。
いわゆる「宥和政策」はミュンヘン会談だけの話ではなく
1930年代半ばからずーっと行なわれてた外交政策なのよ。
蒋介石が中国において「日本軍は皮膚病だが共産党は癌だ」と言った考えに近く、
ファシスト政権・ナチ政権の掲げる「世界秩序の再編成」という主張の危険性を軽視して
それより彼らの反共主義にこそ期待する、という発想のもとに行なわれた政策なわけ。
106世界@名無史さん:02/07/29 04:16
>失敗を決定付けたのはフランス戦線の敗北の時点じゃなくて、
>ナチのポーランド侵攻が開始されたその時点。 
>欧州で戦争を起こさないようにするのが「融和外交」の目的だったんだから。
賛成。ただし、「融和」→「宥和」ね。

対ポーランド安全保障はあくまでもドイツ抑止のため。
ただし、抑止をしながら時間を稼いで再軍備を進展させる、
というのも、チェンバレンの意図ではあったし、開戦が
いつまでも回避できるとも思ってはいなかった思う。
彼の信念は「財政破綻なき再軍備」だったから、とにかく時間が欲しかった。
時間を稼いでそれから先はどうする?
となると、正直、当時のイギリス指導者の誰もわかってなかったろう。
107世界@名無史さん:02/07/29 04:51
>>84
確かチャーチルはマルバラ家の一族であることに誇りを持っていたので
新たな授爵を断ったんじゃなかったかな?
108世界@名無史さん:02/07/29 04:55
心理的には、第一次世界大戦時のエリート層の壊滅、バトルオブブリテンでの
エリート層の無力ぶり(安月給のパイロットが活躍)。ドイツがブリテン島を
占領したら、エリート層もただの奴隷ジャンっつー事が一般市民も肌で感じた。
が、決定打だったような。で、戦後の社会主義化政策。
109世界@名無史さん:02/07/29 04:57
>>105 >>106
当時の情勢では宥和政策はやむを得なかったと思う。
ドイツと戦争を辞さずの態度をとったところで漁夫の利を得るのは
ソ連や日本であることは目に見えていた。

このスレの本題にかかわるが日英同盟が続いていたら英国の宥和政策は
まったく違ったものになっていた可能性が高い。英国にとっても日英同盟
の破棄は致命的な失敗だった。
110世界@名無史さん:02/07/29 05:01
>>107
公爵になると自分の子孫が下院議員になれなくならからだろう。
最大の理由は。
それとあれはあくまでもジェスチュアで事前にチャーチルが
辞退するのを確認した上で、女王はオファーを出したんだよ。
111世界@名無史さん:02/07/29 05:06
>英国にとっても日英同盟の破棄は致命的な失敗だった。
まあ、その後のフォローの問題ですよね。
基本的にイギリスはワシントン会議の時点で日本よりアメリカをとる
選択をしたのに、その後、どんどんアメリカとの関係が冷えこんでいった。
アメリカは内向きになってイギリスは不信感だけ強めていって。
112世界@名無史さん:02/07/29 05:12
>>111
そのあたりもある程度見えていたから日本が何が何でも同盟継続で
頑張れば何らかの形で同盟継続は可能だったはず。

そうすると日英同盟破棄は英国のミスというより日本のミスの割合も
大きいのだが。

ワシントン会議の時には日英とも自分たちがとんでもないことをやろうと
している自覚はほとんどなかったみたいだしね。
113世界@名無史さん:02/07/29 05:32
>>112
イギリス的には外務省はトップのカーゾンは日英同盟継続派
だったけど、基本的に大戦後の軍縮ムードと財政建て直しのために
アメリカとの建艦競争を回避したい大蔵省の意見には勝てなかったでしょう。

日本の方は、日英同盟継続できても、これもその後のフォローが=
中国における節度ある行動が=できたのか?ですよね。
元老体制から政党政治への移行過程が急過ぎたのが痛かったのでは?
伊藤が暗殺されてなければ、もっとしっかりとレールを敷いてくれた
のではと思うんですが。大久保暗殺後の伊藤のような人材が伊藤暗殺時
にはいなかったってことでしょうか。
114世界@名無史さん:02/07/29 05:50
>>113
日本側は元老山県有朋、首相原敬以下ほとんどの政治家・軍人・官僚が
日英同盟存続派だったけど「何が何でも同盟継続」という執念はほとんど
なかった。「継続だといいね」程度の継続派。

これは個人的な思いつきですけど、結局漠然としたアジア主義的感情・
雰囲気が一般国民ばかりでなく政府首脳にも浸潤していたからだと思う。

日英同盟継続で日本が払う犠牲でわかりやすいものは「インド独立運動家を
引き渡さなければならない」「上海や香港で中国民族主義者の反英暴動が
起きれば日本軍が英国人を助けなければならない」ということになっただでしょう。
それと引き替えに日本が満州利権防衛のために多少手荒なことをしても
英国は日本を支持する。

しかし1920年代の日本国民には英帝国主義の番犬としてこれらの仕事
をやることが感情的に耐えられなくなっていたのでしょう。満州利権も
帝国主義的な条約にその正当性を求めるのではなく、五族協和とか
王道楽土とか反帝国主義的なスローガンを掲げた方が心地よいしかっこいい
と思うようになった。
115114:02/07/29 06:02
匿名だから敢えて暴言を吐くと、私は「それでも日本は英帝国主義の忠実な
番犬となってアジア諸国民を抑圧する側に回った方が大局的には正しかっ
た」と考えています。

日英同盟が破棄されたことによって満州事変→支那事変が必然となり
中国は共産党が天下をとりたいへんな犠牲を出すことになってしまった。

日英同盟が破棄されたことにより極東での日本の動きを気にする英国は
ヒトラーに対して強硬手段をとれず第二次世界大戦を引き起こしてしまった。

日英同盟が続いていれば、中国の列強の租借地や利権はかなり後まで
返してもらえなかった可能性が高いけど、日中全面戦争や共産党支配よりは
中国民衆にとってよかったのではないか?

英国がラインラント進駐時やミュンヘン会談で強硬路線をとっていれば
ヒトラー政権は崩壊し、第二次大戦の莫大な犠牲やユダヤ人虐殺もなかった。
まあヒトラーが倒れてもドイツにできるのは軍部・右翼の政権でしょうから
ユダヤ人商店の窓硝子は割られたかもしれないけど、ガス室に送り込まれる
ようなことはなかったはず。
116世界@名無史さん:02/07/29 07:15
>>115
ケッカロン
117世界@名無史さん:02/07/29 08:14
>日英同盟が破棄されたことによって満州事変→支那事変が必然となり
>中国は共産党が天下をとりたいへんな犠牲を出すことになってしまった。

アジアでも中国だけはひとり米英独ソと組んで排日侮日、東亜の解放を
妨害し続けてきた。その罪は重い。だから大躍進や文化大革命で死んで
いったとしてもそれは中国の自業自得。
118世界@名無史さん:02/07/29 13:17
アジアでも日本だけはひとり欧米列強と組んで帝国主義、植民地の解放を
妨害し続けてきた。その罪は重い。だから原爆やシベリア抑留で死んで
いったとしてもそれは日本の自業自得。

と思わないか? >>117よ。
(真面目な議論が展開中、すみません>>他の方々)
119世界@名無史さん:02/07/29 14:42
>114-115
中国やユダヤについては結果論であることは間違いない。
また、「権益握られても平和ならいいや」って発想は世界史的にはあまり例の無い発想で
そうした発想がまかりとおったのは戦間期ヨーロッパかあるいは戦後日本くらい。
世界史的に見れば「権益にぎられても平和」よりははるかに「戦って権益とりもどす」のほうが
常識的な発想であることをお忘れなく。

アジア主義云々はあまりあてはまらない気がしますね、
せいぜい「アジア・モンロー主義」程度にとどめておいたほうがいい気がします。
まあ、どちらにしても日英同盟存続は、政治的言辞で糊塗しようのない明確な破滅であった「大東亜戦争」につづく歴史への
最大のIF要因であり、そこをいじれば他の結果がみえてくる、と考えがちなのかもしれませんが。
120世界@名無史さん:02/07/29 20:54
>中国は共産党が天下をとりたいへんな犠牲を出すことになってしまった。

中国人はその存在自体がごみみたいなものだから、中国人が大勢死ぬのは
この世で最大の「善」だ。だから毛沢東時代がもっともステキな中国だった。
121   :02/07/30 18:47
122世界@名無史さん:02/07/30 21:54
>>114-115
中国にとって、とか英国にとって、とか。おめでてーな。
貴様の祖国を言ってみろ。地球?ハァ?もう見てらんない。
貴様は何万人もの邦人を飢え死にさせる気かと小一時間(略
123世界@名無史さん:02/07/31 02:19
粛清や餓死での犠牲者の数は少なくなってかもしれないけど
国民党の統治能力はやっぱ共産党以下だったんじゃないの?

だから日英同盟継続が中共台頭の防止になったとも思えないんだけど。
124世界@名無史さん:02/07/31 02:24
日本衰退は英国のせいじゃないの?
企業戦士は日々、英語の恐怖に怯えております。
125世界@名無史さん:02/08/01 05:10
英語が世界語になったのはもちろんイギリスにも責任あるけど、より多くは
アメリカのせいだと思われ。
126世界@名無史さん:02/08/01 05:47
中国は世界史から遊離出来るぐらい巨大。
20世紀〜のことをどーのこーの云ってても、
来世紀にはまた凄いことしてると思う。
127世界@名無史さん:02/08/01 08:53
>>118
>だから原爆やシベリア抑留で死んで
>いったとしてもそれは日本の自業自得。
それ、遺族の目の前で言えるかい?
128世界@名無史さん:02/08/01 08:56
>>118
仮に日本が日露戦争に負けていたら
世界地図はどうなっていただろうか?

朝鮮半島はどうなっていた?
日本は独立を守れていたか?アジア・アフリカ・南米の国々は植民地から解放されていただろうか?
129世界@名無史さん:02/08/01 10:47
>>128
サヨが喜ぶ…
ロシア領になって、ロシア語を強制され、ボルシェビキの支配下に将来なるんだから…w


130世界@名無史さん:02/08/01 17:20
イギリスは衰退して無いじゃん。英連邦はぜんぜん残ってるジャン。
衰退しちゃった世界帝国といえばモンゴルだね。
131世界@名無史さん:02/08/01 19:16
>>129
「ロシア領」は正しくない。ソヴィエトへの参入が正しい。
132世界@名無史さん:02/08/01 20:05
第一次世界大戦までの英国→18巻時のピッコロ

現在の英国→フリーザ編のピッコロ
133世界@名無史さん:02/08/01 20:08
>>132
藁た。
134世界@名無史さん:02/08/02 01:40
>>132
言語明瞭意味不明
解説キボンヌ
135世界@名無史さん:02/08/02 01:55
強くはなったが、相対的に弱まったと言いたいんだろ。
136世界@名無史さん:02/08/02 02:06
>>128
南米って当時植民地だったっけ? まあ、今でもあることはあるが・・・
137春梅:02/08/02 22:07
英国は正しい選択をして今もしてる。何時までも大英帝国の夢を追ってたら現在ではどうしようもない酷い状態になってしまってることだろう。
ヨーロッパの1画で確固たる地位を占めてるのも戦略を転換したからだよ。英連邦は一応健在だしロンドンのシティも健在だよ。
日本と韓国とか中国のどことなくぎくしゃくした関係とイギリスとインドや中国との関係のほうが遥かに大人の関係と思える。国際関係で面倒な事は全部アメリカに任せてしまうのも賢い選択。
138世界@名無史さん:02/08/02 22:51
>>129
日露戦争でロシアが勝ったらソビエトが誕生しない罠
139世界@名無史さん:02/08/03 00:01
>衰退しちゃった世界帝国といえばモンゴルだね。

ロシアと中国こそがモンゴル帝国の後継者かもしれない罠
140世界@名無史さん:02/08/03 00:40
>>139
強姦なら某半島国も帝国レベル。
141英国は:02/08/03 01:04
100年前より、浮浪者が増えたのですか?
142世界@名無史さん:02/08/03 01:56
>日本と韓国とか中国のどことなくぎくしゃくした関係とイギリスとインドや中国との関係のほうが遥かに大人の関係と思える。国際関係で面倒な事は全部アメリカに任せてしまうのも賢い選択。

本当ですか?なぜ、うまくいってるの?
143世界@名無史さん:02/08/03 03:27
中近東、インドシナの利権はちゃんと押さえてある。カナダ、オーストラリアも
健在。ビルマ油田は失ったが、北海油田に比べれば糞。
シティとウォールストリートの密接な関係を考えると、大英帝国は衰退したという
より、昔と違った尺度で更に繁栄してるんでは?
負け犬で働き蜂の日本人は、ビートルズを聴いて、ハリーポッターでも観て、石油を
消費しながら、明日も馬車馬のように仕事してろって事だ。
144世界@名無史さん:02/08/03 04:49
>>127
>>118は「>>117の論法でいくとこうなるよ」という背理法的な批判と思われ。
145世界@名無史さん:02/08/03 10:11
大英帝国の衰退は、植民地がそもそも儲からないことと、
お船で本国から兵隊を運ぶより、大陸内で鉄道をつかって
兵隊を運ぶ方が速い・安い・安全・ウマーだったことによるんでないかい?
146世界@名無史さん:02/08/25 00:36

  ;y=ー( ゚Д゚)・∵.  ‐ ターン
  \/|   |)  ・∵.
147 :02/09/13 09:33
  ;y=ー( ゚Д゚)・∵.  ‐ ターン
  \/|   |)  ・∵.
148世界@名無史さん:02/09/13 10:37
>>132
禿しくワラタ
149世界@名無史さん
WW2におけるイギリスはホントうらやましい立場だ。何たってアメのレン
ドリースが受け放題なのだから。ビルマ戦線で日本戦車部隊が苦戦させられた
のもみんなアメリカからの供与品だった。エルアラメインで枢軸に反撃に出た
のもアメのレンドリースがそろったから。国産モノは陸海空とも取るに足らず。