81 :
世界@名無史さん:02/06/08 15:50
仏教圏で、ヨーロッパのような宗教戦争というのが起こった例はありますか?
>81
国内の話でしたら、室町時代に本願寺が京の法華勢力に破れ、法華が延暦寺
の怒りをかって破れるという事がありましたが、国外ではどうでしょうか。
83 :
世界@名無史さん:02/06/08 20:25
ダイバーダッタはガイシュツですか?
84 :
世界@名無史さん:02/06/08 20:44
シュンガ朝創設者のプシュヤミトラと
ギリシア系仏教国との戦争と言うのは宗教戦争と言えますでしょうか?
プシュヤミトラは、シヴァ崇拝者で破仏したと伝えられているそうですが、
シュンガ朝に建立された仏塔やサンガもある、と聞くので、研究者で無い人間は混乱します。
85 :
世界@名無史さん:02/06/10 19:18
岩波文庫のブッダのことばスッタニパータを読んだが、
なんか仏教は虚無という印象がるな。
世の中は無常だから、欲望や執着を無くして解脱しなさいという教えは、
普通の一般民衆には理解できんだろ。
だから、大乗仏教が生まれたのか。
86 :
世界@名無史さん:02/06/10 20:13
>>85 『虚無の信仰-西欧はなぜ仏教を怖れたか-』
ロジェ=ポル・ドロワ[著] 島田裕巳/田桐正彦[訳]
という本が出たね。
87 :
世界@名無史さん:02/06/12 00:31
仏教の歴史って、伝言ゲームのように、創始者の主張を、誤解、曲解、変質させ
ていく過程として見ると面白いかと。
大乗、浄土、密教、法然、日蓮など。ブッダが聞いたら絶叫間違いなし。
勿論、オリジナルのブッダが1番優れていたという訳ではないだろうけど。
88 :
世界@名無史さん:02/06/12 00:36
現在日本の葬式仏教こそ、伝言ゲームの極致だと思ふ。
オリジナルといかに懸け離れたことができるか挑戦してんのかってくらい
変質してるよね。
89 :
世界@名無史さん:02/06/12 00:43
釈尊死後、最初に弟子たちが集まった時から、伝言ゲームの限界が見え隠れしていた。
釈尊が定めた戒律を今後どうすべきか?
というテーマになった時、常に釈尊の傍らにいた阿羅漢アーナンダがこう言ったという。
「釈尊は、死ぬ間際、戒律のうち、重要でないものは廃止してもよい、と言われた」
ざわつく弟子たち。
「アーナンダよ、釈尊は、どの戒律を廃止してもよいと言ったのか?」
アーナンダは答えた。
「そこまで詳しくは聞きませんでした」
この瞬間から、戒律の維持・廃止をめぐる、仏教教団の分裂が始まった。
90 :
世界@名無史さん:02/06/12 00:55
食べ物を持ち歩いてもよいか、とか、
ヨーグルトを食べてもいいか、とか、
重要でない戒律の解釈が、弟子たちのあいだでバラバラになった
91 :
世界@名無史さん:02/06/13 18:05
仏教が、結局インドに根付かなかった原因としては何が考えられますか?
≫91さん
日本において尚も、言霊信仰≪良くない事を考えるから、悪い事が起こる≫
が、いまだに通用している様に、インド亜大陸においては、ヒンドゥの神々
がやはり、様々な矛盾を抱えつつも一番心のヒダに合うのでしょうネ!
>>87 けっきょく、仏教ブランドをみんな利用してるってことだよね
日本の仏教も変質してるけど、小乗仏教やチベット仏教も
スゴイと思うよ。
インドのある学者が「佛教メソポタミア起源」を説いています。私は訳書の目次を見た位ですが、
例えば着衣の右肩を出すのはメソポタミアの風習で…等とあるのですが、例えばモヘンジョ・ダロ遺跡
の「神官像」も右肩を出しているのでインド古来の風習と言え、余り評価していません。
しかし観音菩薩はイランの河水女神アナヒタやアールマティの影響だろうという説もあり、
個々に影響は色々ありそう。ルドルフ・シュタイナーは弥勒とメシアを関連付けていました。
>>93 チベットの佛教はインド後期大乗佛教の直系の子孫です。つまりインドにおいてかなり変容
していたということです。
イランの仏画ってあるね。
イラン風の服装で、髭とか髪とか普通に生えている。
あとヴァルナが色という意味というのは、根拠ないんじゃなかった。
96 :
世界@名無史さん:02/07/07 09:24
チベット仏教は、最近「活仏」問題など、中国関連のニュースで耳に
することが多いですね。
モンゴルもチベット仏教圏ですけど、クビライはパスパのチベット仏教思想を
通じて、自己の権威付けを図ったとか。
>>95 イラン高原に佛画ですか。最も西の佛教遺跡はトルクメニスタン共和国のメルブの僧院跡と聞きますが。
アフガニスタン等に「イラン風の佛画」はあります(ありました)。バミヤンの大石佛頭上には
イランのミトラのような太陽神やギリシャのアテナの様な鎧を着た女神や天使みたいのが描かれていた。
ウズベキスタン共和国のブハラ市というのはヴィハラ=僧院が訛ったそうです。
>>96 パスパ達フビライが帰依し盛り立てたのはサキャ派(花派)です。同派はクン一族の領袖が
王と佛教の最高者を兼任します。従ってゲルク派(黄帽派)の様な活佛探しは行いません。
サキャ派は元朝と癒着し腐敗したためにゲルク派が教勢を広げました。
華厳,天台.
99 :
世界@名無史さん:02/07/14 16:49
>>97 南モンゴルのアルタン・カーンはゲルク派に改宗して、この派の高僧に
ダライ・ラマの称号を与えましたね。
ついでモンゴル人の中からチベット仏教の活仏(ハルハ地方の活仏
第一世ジェブツンダムバ)が誕生。
100 :
世界@名無史さん:02/07/14 19:38
100げっと。
101 :
世界@名無史さん:02/07/14 19:38
100げっと
102 :
世界@名無史さん:02/07/16 01:17
103 :
世界@名無史さん:02/07/24 15:16
>>84 プシュヤミトラはバラモン教の祭祀を復活させましたが、仏教迫害は一時的な
ものだったようです。
仏伝ではプシュヤミトラはマウリヤ朝最後の王で、仏教迫害を行ったために
王朝が滅亡したように書かれていますが、もちろんこれは正確な史実では
ありません。
104 :
世界@名無史さん:02/08/18 21:00
北朝鮮の辞典の「仏教」の項には笑った。
105 :
世界@名無史さん:02/08/18 22:27
仏教はウリナラが起源ニダ とか書いてあったのか?
>>104 いったいなにが書いてあったんだろう・・・
108 :
世界@名無史さん:02/09/11 21:57
激しく亀レスだが
>23
釈迦族をアーリア人とする資料は仏典にしかないので、信頼できない。
仏教系以外の資料」たとえば「マヌ・スムリティ」や「マハーバーラタ」では有色人種とある。
109 :
世界@名無史さん:02/09/13 13:48
111 :
世界@名無史さん:02/10/19 12:45
払暁
112 :
世界@名無史さん:02/10/19 13:59
日本の浄土真宗というのは、仏教全体から見たらかなり特殊なのでしょうか。
戦国時代に日本にやってきたイエズス会の宣教師たちが、浄土真宗のことを
「日本のプロテスタント」といっていたらしいけど。
113 :
世界@名無史さん:02/10/19 17:04
いちばんプロテスタント(しかも急進的な)に近いのは日蓮の系統(法華さん)でしょう
114 :
世界@名無史さん:02/10/19 17:07
もともと仏教は結婚しちゃいけない戒律があったのに、浄土宗はそれを
やぶったからね。カルト扱いされてたんだよ。
115 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :02/10/19 17:12
>112
行為よりも信仰を重んじていたという事や、聖職者の妻帯を認めてい
た事からそう考えたらしい。
>114
真宗じゃありませんか。法然様は生涯不犯どころか一番潔癖だと言わ
れるくらいの方だった。
116 :
世界@名無史さん:02/10/19 17:34
あと、浄土真宗では阿弥陀如来を絶対者とする教義だったはず。
117 :
世界@名無史さん:02/10/19 17:39
ただ念仏を唱えれば極楽にいけるという教義は本来の仏教には程遠い。
少なくとも、自己解脱が根本教義にないと、衆済救済まで拡大したとしても
かけ離れている。
118 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :02/10/19 17:43
>116
だから法華宗同様「般若心経」を唱えません。無住などの僧侶らは排他
的だと否定していましたね。
>117
完全に「純粋」な宗教なんてどこにもありませんよ。また変化したもの
も悪くは無い。
119 :
世界@名無史さん:02/10/19 17:50
クリスチャンは外典や偽書の峻別を熱心にやってるのに仏教徒はいい加減
で、ズンズン拡大していくからなあ。阿含宗=原始仏教にかえってほしいね。
120 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :02/10/19 17:51
>119
行き着く所はそこですか(藁)。
121 :
世界@名無史さん:02/10/19 17:53
>>119 原始仏教についてもうちょっと勉強してみましょうね。
そういえばオウムの松本被告が阿含宗に属してたことがあったそうですね。
124 :
くろしろ ◆Mi0a.9Ms2A :02/10/27 22:43
釈迦って仏舎利として崇拝物になると、一種の生まれ変わりじゃないですかね。
解脱してないっぽい。
125 :
くろしろ ◆Mi0a.9Ms2A :02/10/29 19:17
仏は死後の世界をどう考えていたのかね?
語るのはくだらないと言っていたらしいけど。
仏教では死後の世界はない。
涅槃に入る(=消滅する)か、六つの世界を輪廻転生する(=六道輪廻)か。
このふたつしかない。
127 :
世界@名無史さん:02/11/01 22:06
根本仏教と原始仏教をごっちゃにしてるヤシが多いな
128 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :02/11/01 22:09
六道輪廻から極楽と地獄のどちらかへ行くという現代の世界観へと変化
したのは鎌倉時代の後半の事。
129 :
素人@名無史さん:02/11/02 00:59
>>127 原始仏教は(何を指しているのか)分かるのですが、
「根本仏教」とは?
学術用語なのでしょうか?
130 :
世界@名無史さん:
原始仏教も根本仏教もほとんど同じで実際同じ意味に用いられることも多く、
区別しなければならないケースというのはかなり入り組んだ
マニアックな議論に突入した場合のみと思われ。
表面的なちがいをいえば
根本仏教は釈迦の直弟子が生きていた時代まで。原始仏教は「根本分裂」まで。
本質的なちがいは
原始仏教は純粋に文献学的な立場で、文献からどんな教えか“わかる範囲まで”を
調べたらかくかくしかじかだが、最後まで釈迦の直説が判明するとは限らないとする立場から設定された概念。
根本仏教は、もっと信仰上の立場で、文献から研究すれば
必ず釈迦の直説が判明するはず、という立場から設定された概念。