英雄から悪魔へ
2 :
世界@名無史さん:02/02/23 17:09
>1
それだけではレスも付かないと思うが。
せっかくスレを立てたんだから、盛り上げる努力をしてくれ。
ジル・ド・レについては結構疑問に思うことが多いな。
彼の罪は事実なのか?
ジャンヌ・ダルクが魔女として火あぶりにされたことを考えると
常に側にいた彼が似たような罪状で裁かれたということは
陰謀臭さも感じる。元帥として強大な力を持っていた彼を殺せば
利益を得る人間は多いだろう。
もし、彼の罪が本当だったとして、幼児殺害は彼の男色趣味の延長上に
あったんだろうか?
3 :
世界@名無史さん:02/02/23 17:14
ジャンヌ・ダルクの片腕だった人ですな。
なんでもジャンヌが死んでからは美少年を
さらってきては犯して惨殺していたとか。
4 :
世界@名無史さん:02/02/23 21:39
山口昌男「歴史・祝祭・神話」とユイスマンス「彼方」しか手元に資料ないっす。
なんかおもしろい本、ご存知内ですか
5 :
世界@名無史さん:02/02/23 21:47
水増しはあるでしょうが、
能力と人格は別物ですから、ありえない事ではないでしょう。
6 :
世界@名無史さん:02/02/23 22:29
ジャンヌを見殺しにした神に対して
あてつけがましく馬鹿げた罪を犯してみせ、神よ、
これでも自分を罰しないかと挑戦的になったあげくの結果。
というような事を昔読んだ。むろん、それも著者のひとつの
思い込みともいえると思うが、当時おもしろいと思った。
つまり神をためしているというか、神の存在をためしているというか。
「青ひげ」のモデルってこいつだよな。
なんかキャラが違うという気はするが。
最後は結局、裁判で死刑にされたんですよね。
しかも自分で望んで。殺してほしかったのかなあ・・・
悔悛した分こちらが救われた様な気にもさせられるのですが(ヴランヴィリ
エ侯爵夫人も)、やるせない気にも、また物足りない気にもさせられますね。
個人的には佐藤賢一先生の「傭兵ピエール」で単なる気狂い扱いされていた
のが不満でした。
勿論実態がどんなものだったか決められるわけではありませんが。
10 :
世界@名無史さん:02/02/23 23:02
>>4 澁澤龍彦が結構書いてるよね。「異端の肖像」だったかな?
11 :
世界@名無史さん:02/02/23 23:03
「青髯ジル・ド・レ」という本があったけれど
著者等は覚えていない。おもしろかったです。
手元に文庫があるので・・
同じく澁澤氏の「黒魔術の手帖」にも書かれてますな。
聖女と青ひげ男爵/水銀伝説の城/地獄譜/幼児殺戮者
目次はこんなところ。
ジルって性格というか、生い立ちというか、
どことなくローマのネロ帝に似てると思う。
13 :
世界@名無史さん:02/03/07 16:41
ジルの父はギー・ド・ラバール・モンモランシー。
母はマリー・ド・クラン。
父のギーは有名なデュ・ゲクラン王国軍総司令官の甥にあたる。
ちなみにド・レは父の母方の姓。
両親はジルが幼いとき死去したので、祖父のジャン・ド・クランに養育された。
この祖父が悪徳貴族だったので、ジルの性格は彼に影響されたという人もいる。
14 :
世界@名無史さん:02/03/07 21:58
>>2 ジャンヌが魔女として火刑になってから、その腹心であったジルは、
フランス軍隊における主要な地位を失ってしまったそうです。
おまけに1435年にはシャルル7世によって禁治産に処せられてしまいました。
こういうことが重なって錬金術や黒魔術に走ったのではないかと。
15 :
世界@名無史さん:02/03/07 23:17
>>13 ジルの親父は遺言で「息子の教育を決して祖父に任せるな」と言ったらしいが、
守られず結局あんなんになってしまったという話も。
とりあえず半端ない金持ちだったらしいね。
ついでに、処刑前の裁判では、ジルの神に救いを求める姿に同情し、
彼に子供を殺された親たちも一緒になって祈ってあげたとか。
16 :
世界@名無史さん:02/03/19 20:09
ジルを黒魔術に引き込んだのは、イタリア人のプレラッティらしいけど、
この時代、黒ミサのやり方はだいたい決まってたの?
17 :
世界@名無史さん:02/03/19 20:50
モニカ・ベッルッチの旦那
18 :
世界@名無史さん:02/05/08 00:30
age
19 :
名無しさん家のツトムくん:02/05/08 02:45
20 :
世界@名無史さん:02/05/19 14:05
@
age
22 :
世界@名無史さん:02/06/05 13:37
ひげは青かったの?
23 :
世界@名無史さん:02/06/11 01:01
黒だったみたい
24 :
世界@名無史さん:02/06/11 14:23
ミシェル・トゥルニエの「聖女ジャンヌと悪魔ジル」という本がおもしろかったよ。
25 :
世界@名無史さん:02/06/11 14:26
何かの本で、
「ジル・ド・レはジャンヌ・ダルクをほどに崇拝していた。そのジャンヌの死が、
彼の精神崩壊の一因で云々」
と読んだような気がする。
あ、「ほどに」は要らない。
27 :
世界@名無史さん:02/07/18 21:31
錬金術にはまらなければそこそこ良い人で終わったのにね。
28 :
世界@名無史さん:02/08/11 17:29
裁判で自分のした事を全て告白したんだよね。
一体何て言ってたのか、ちゃんと載ってる本知りません?
「《青髯》ジル・ド・レの生涯(清水正晴著・現代書館・1996)」
この本だと、不充分だし・・・
29 :
世界@名無史さん:02/08/11 21:40
錬金術にはまったのは禁治産処分にされたためでは?
もともとオカルト趣味があったのかもしれないけど。
イタリア人のプレラッツィという男がそそのかしたらしい。
モニカベルッチとは 別れたよ
31 :
世界@名無史さん:02/08/13 10:07
ティホージュ城って居城の名前が(・∀・)イイ!
32 :
コギャルとHな出会い:02/08/13 10:08
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33 :
世界@名無史さん:02/08/24 19:12
>>11 見た見た。著者?誰だったっけ?かなり厚い本だったような…。
読んでいるとジャンヌのこともたくさん書いてあるし。
34 :
世界@名無史さん:02/08/25 00:22
>4
何年か前に読んだけど、
ジョルジュ・バタイユの「ジル・ド・レ論」は結構面白かったよ。
年表と、プレラッティに関する箇所が微妙に多いのがちょっと「?」
そういえばよく推理作家の篠田真由美が
プレラッティを主人公にして小説を書いてるよね。
読んだことないから内容わかんないけど・・・
35 :
世界@名無史さん:02/08/25 01:07
空色の表紙の本でジルのこと書いてる本あったよ。
篠田の本は読んだけど、もう忘れちゃった。
ジャンヌの処刑はジルにとってかなり衝撃だったかもね。
妙に信心深く、だまされやすい人物だったんじゃないかな。
こういう人物は現代に生きていても新興宗教に目を付けられて
財産身ぐるみはぎとられる。
36 :
世界@名無史さん:02/08/25 01:13
ああと。本出てきた。
「<青髭>ジル・ド・レの生涯」清水正晴著
37 :
世界@名無史さん:02/08/26 18:27
「本当は恐ろしいグリム童話」っていうベストセラーの本の2巻に
書いてあったよ。ヘンゼルとグレーテルのところに。言葉が生々しい。
「手足にはひとかけらの肉もなく、かろうじて少年とわかるその死体は
まだ生暖かかった」ってとこ
彼は、少年をさらい、犯し、切り刻み、食べましたが、
当時人権意識などは無く、裁判では、悪魔崇拝のみが問題になったそうです。(すらばしー)
39 :
世界@名無史さん:02/08/27 01:19
>>38
確かに・・・。農民が領主に殺されようが問題ナッシングな
当時の考え方はある意味スゴすぎ。
ついでに言えば教皇に破門されさえしなきゃ生きてる間に何しても
天国に行けるつぅ中世カトリックの思想もステキすぎ。
40 :
世界@名無史さん:02/09/19 06:12
age
41 :
世界@名無史さん:02/10/07 22:03
age
戦士としては最強だった。
43 :
世界@名無史さん:02/10/22 09:05
age
44 :
世界@名無史さん:02/11/06 02:50
急速age
45 :
世界@名無史さん:02/11/20 09:11
age
17世紀末のフランスの詩人シャルル・ペローが、「赤ずきん」「長靴をはいた猫」などと共に集めた民話の一つ。
大金持ちでひげの青い男にむかえられた妻が、夫の留守中に、はいることを禁じられていた部屋の扉を開け
ると、そこに前妻たちの血ぬられた死体を発見する。
彼女は思わず鍵をおとしてしまい、その鍵についた血のために、帰宅した夫に部屋をのぞいたことがばれてし
まう。彼女は祈りの時間だけあたえらて殺されることになるが、寸前に彼女の兄2人が青ひげをたおし、彼女
は青ひげの財産をついで幸福になる。
ブルターニュ地方の民謡にもとづいたものというこの話は、ふつう男の秘密を知りたがる女が災いをまねくとい
う寓話とされる。
47 :
世界@名無史さん:02/12/04 11:54
>>39 今更のレスですが、
現在の日本でも、もしも皇族が殺人など犯罪を犯した場合、
裁く事できないとか。
48 :
世界@名無史さん:02/12/04 20:14
>>46 そのわりには彼女は幸福になってますね。
もしかすると逆の意味の寓話では?
49 :
世界@名無史さん:02/12/17 23:04
age
50 :
世界@名無史さん:
青髭ジルドレーはただの変人です。