ホロコースト・リヴィジョ二ズムを論破する!

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510世界@名無史さん
ホロコースト否定などヘイト・クライムに関しては、フランスでは「ゲイソー法」
と呼ばれる法律があるはずです。私は海外の事情に通じていませんが、ドイツ、
ならびにヨーロッパ各国にはこれに類似した法律が整備されているそうです。

日本も1996年1月の国連人種差別撤廃条約を批准して発効しているはずですから、
公然と人種差別発言やデマの垂れ流しをすれば、刑事罰の対象になる可能性が
あります。しかし、寡聞にして今日の日本でそのような例を見たことはありません。

上の例を含め、日本でこのスレのような議論が公然となされているということは、
そもそも市民感覚、歴史感覚が、実際に暴力があった土地の人々のそれとあまりに
かけ離れているという証左でしょう。この点、法律がなくてもヨーロッパではタブー
としてではなく、常識・良識からホロコーストの否定などは悪しきものとして
見なされています。

この良い例として挙げられるでしょうか、ヨーロッパの人々、特にドイツ人は
60年代の学生運動では、戦争に荷担した親の世代を徹底的に糾弾するという経験を
持っていますし、中・高校生は歴史教育の一環として、国境を越えてまで収容所の
見学をしています。このように、日本のようにイデオロギー闘争に終始し、社会科
見学といえば近くのパン工場を見学するような日本のそれとは、歴史に対する感覚と
と真摯さが土台違います。それを洗脳としか考えられないなら、その人々の限界と
しか言いようがないのですが、こうした土壌と環境があってのホロコースト史受容で
あり、人種差別罰則の存在があるんですよ。

ユダヤ人というものの良い面あるいは悪い面に関して、大して感覚をもっていない
日本人がホロコーストの否定をしても、それは遠い国のヘイト・クライムに実感も
なしに荷担するだけであって、歴史認識を深めるとか、建設的な方面に進むことは
まずありません。