1 :
世界@名無史さん:
なんかおしえて!
2 :
世界@名無史さん:01/11/17 23:25
塩野七生おすすめ
3 :
世界@名無史さん:01/11/17 23:48
「ジュスティーヌ/美徳の不幸」
あたりは、まあ定番だわな。
田中芳樹の中国物
5 :
世界@名無史さん:01/11/18 00:03
井上靖の小説 敦煌
6 :
世界@名無史さん:01/11/18 00:06
>>3
「ジュリエットまた悪徳の栄え」は?
って、マルキ・ド・サド著ではないか。
7 :
世界@名無史さん:01/11/18 00:07
大沸次郎の仏蘭西物
司馬遼太郎(日本史が多いけど)の項羽と劉邦
9 :
世界@名無史さん:01/11/18 00:10
辻邦生
背教者ユリアヌス
中央公論
辻邦生
「フーシェ革命暦T・U」
フランス革命とナポレオン戦争を裏から描こうとした
辻畢生の大作。絶対購入して読むべし。
11 :
世界@名無史さん:01/11/18 00:13
12 :
世界@名無史さん:01/11/18 00:14
>10
お前、ウソではないけど、それは酷くないか?
13 :
世界@名無史さん:01/11/18 00:22
あげ
14 :
世界@名無史さん:01/11/18 00:36
>10
あ。フーシェのあれですね。辻邦夫大好き。
バルザックの「暗黒事件」いま読んでますが、面白すぎ。
これ終わったら、「パルムの僧院」読もうっと♪
辻先生は生命力の信奉者だから、スタンダールべた褒め?
15 :
世界@名無史さん:01/11/18 01:05
バルザック「あら皮」とか「ふくろう党」とか昔、読みまくったものだけど面白いよね
16 :
世界@名無史さん:01/11/18 01:14
/\ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜//\\/(・∀・)< よし!
UU \/ U U \____________
薔薇の名前って歴史物でOK?
僕は盗作騒ぎで有名になった女帝エカテリーナ萌えのドキュソです
19 :
ベルナール・ギーの館:01/11/18 01:37
OKです。>薔薇の名前
あれ、はずしちゃこのスレッドの名前が廃ります。
あとディー判事モノいうのあったなあ。オランダ?の在中国領事だったかが
書いた中世中国?の探偵もの。
あれも未読だなあ・・・
20 :
世界@名無史さん:01/11/18 18:04
あげ
21 :
世界@名無史さん:01/11/18 18:18
アガサ・クリスティー「死が最後にやってくる」。
古代エジプトを舞台にした本格推理小説。
22 :
世界@名無史さん:01/11/18 18:40
「メソポタミアの死」?だか「終わりなき夜に生まれつく」?
アガサ女史は鬱病のとき2度目だか3度目の旦那と中近東旅行して
回復したんでしたっけ。その頃の執筆でしょうね。
ギラーミン監督「ナイル殺人事件」も背景がよかったけど、
1979年ごろの「そして誰もいなくなった」イラクのなんとかいう遺跡で
ロケやったなぁ
23 :
日本@名無史さん:01/11/18 18:43
小説とは違うけど現代イスラムの潮流はいいと思う。
24 :
世界@名無史さん:01/11/18 19:36
いろいろあるな〜
25 :
世界@名無史さん:01/11/18 21:19
塩野七生はいいよ。
海の都の物語
ルネッサンスの女たち
コンスタンティノープルの陥落
レパントの海戦
ロードス島攻防記
なんか。
26 :
世界@名無史さん:01/11/18 22:21
(・∀・)イイ!
物が伝える世界史
が結構面白かったよ。
って、違うかな…sage
アポリネール??「一万一千本の鞭」いうポルノ小説読んだことあるけど、あれは
破天荒だったな。パリだかロンドンで女中を手篭めにした主人公が、20世紀初頭の世界を
欧州からインド、極東へと女遍歴をくりかえし、1905年の旅順にたどりついて、
ロシアだか日本の大砲にくくりつけられ、ふっとばされるまでの話。
短いし面白かった記憶あり
ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」もいいです。
これ第3巻読むと例の49年グループ(戦後ドイツの文芸グループ)に所属した
グラスらしく、戦前と戦後のドイツ人の連続性について舌鋒するどすぎ、わたしも
苦手なのですが、1-2部は本当に面白いです。
ダンチッヒ史に集約された、普通のナチス民衆史という感じで。
エリカ・マン「ナチ体制下の子供たち」いうのも、最近、入手しましたが、読み比べてみると
文豪トマスマンの娘さんより、グラスのほうが歴史に残るのも頷けます。
あとはやはりトルストイ「戦争と平和」でしょうか。
執筆過程については専門書山ほどあるので、そちらにまかせますが、
クリミア戦争後の反仏感情(ナポレオン3世)と敗戦意識に悩んだロシアのインテリゲンチャ、トルストイが
1812年のナポレオンを敗北させた民族意識高揚をもう一度現代に蘇らそうと、書いた超大作らしいですね。
ゆえに司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」(後書き見るとあきらかにトルストイ意識してますネエ)もそうですが、ある種、小説上の歪曲や主観がそうとう部分はいっています。
それでもなお、いわゆる『無数の原因と結果の因果のよりあわせが歴史をつくる』みたいな感じで両者とも執筆している、
というところが、両者とも小説家としては誠実だなと思ってます。
HGウェルズ「宇宙戦争」
やはり有名なあのオチは1871年以来のパスツール研究所の成果をフォローしてるのでしょう。
さすが英国のマイケル・クライトン。軍事描写もふくめ、ジャーナリスティックなところがあなどれません。
小松左京「復活の日」(1967?)
マイケルクライトン「アンドロメダ病原体」に先駆けること5年も前に執筆された、世界最初のレトロ・ウィルス小説。
無論、AIDSなどまだない時代です。なんでまた、核酸に忍び込んで染色体を書き換え人体に有害なヴィールスを発生させる
小説が書かれたか、時代背景を調べたのですが、ちょうど北ベトナムがアメリカの生物兵器使用を世界に訴えジャーナリズムで
<BC兵器>が流行語だったのと、癌の発病が核酸がどうにかなると(ごめん。門外漢です)出きるいわれた時代だったから。
ナルヘソ
猿丸幻視考
33 :
ただの歴史好き:01/11/19 05:10
佐藤氏(フルネームど忘れ)の「傭兵ピエール」。
ジャンヌダルクの時代に活躍した傭兵のお話。
なんと言っても主人公ピエールの造形が抜群!
中国だったら、地方政権の王様ぐらいにはなっていたくらいの器量はある男なのだ。
こいつが縦横無尽の大活躍。しかし…………
このころの佐藤氏は本当に面白かった。
直木賞取ってから………ぶつぶつ
佐藤賢一だね。
私は今のも結構好きだけどね。
「二人のガスコン」は上・中・下巻だったから読むのにつかれたよ。
35 :
世界@名無史さん:01/11/19 05:24
堀田善衛の「ゴヤ」(朝日文庫)や「明月記私抄」(ちくま文庫)は
面白いですよ。時代背景のすさまじさ、あるいは
政権争いという物のシッチャカメッチャカさ加減が
伝わってきて(笑) あと小説じゃないですが
NHKスペシャルの「映像の世紀」のビデオもオススメ
司馬さんや塩野さんの作品もすごく良いのですが、
時には人間の業みたいなものに
ずーんと沈むのもよろしいかと(笑)
36 :
世界@名無史さん :01/11/19 11:36
井上靖『風濤』
韓国が嫌いな人にこそ読んで欲しい。
そして日本が嫌いな韓国人にも読んで欲しい。
37 :
世界@名無史さん:01/11/19 13:35
うーむ。堀田ヨシエさんおもしろそうですね。
19世紀のベトナム戦争、スペイン戦争。
ゴヤ自身も、しまいにはあまりの過酷さに嫌気がさし、マドリッドに入城した
ウェリントンの肖像画かかされたとき、「残忍な征服者」風にかいたとか。
ウェリントンがむっとすると、「気にいらねえのか?」と腰のピストルに手をかけたとか。
滅茶苦茶、荒んでいたらしいです。ゴヤも。スペイン民衆も。フランス軍も。イギリス軍も
38 :
世界@名無史さん:01/11/19 15:32
阿呆物語が面白い。
39 :
世界@名無史さん:01/11/19 15:34
ぐるぐるめんすハウゼンはいいです。ドイツ農民戦争?
30年戦争?
40 :
世界@名無史さん:01/11/19 22:20
>25 チェーザレ・ボルジアを忘れないでよ。あれが一番スキなのに。
41 :
世界@名無史さん:01/11/19 23:11
>>33 いいねえ、佐藤賢一。
「カエサルを撃て」読んだけどエロくて抜けたね。
42 :
世界@名無史さん:01/11/19 23:31
大仏次郎の「パナマ事件」GET。汚職だけかと思ったら、ちゃんとレセップスの
生立ちから運河工事全般まで、カバーしているね。
モーリス・デュブランのアルセーヌ・ルパンものの傑作「水晶の栓」でも
両海運河事件いう名前の大汚職事件がでてくるけど、これの引用。
つくづく19世紀フランス文学のジャーナリズムの影響を感じる。
ちなみに大仏次郎の世紀末パリものは戦前の『改造』連載で、「ドレフュス」は
軍部の満蒙進出批判。「ブランジェ」は宇垣大将や皇道派将校批判だそうな。
ひええ・・・
43 :
世界@名無史さん:01/11/20 00:13
メレシコーフスキイ『ピョートル大帝−反キリスト−上下』(河出書房新社)
ピョートル大帝とアレクセイ皇太子の相克を描いた大河小説。
時代考証の綿密さが凄い。大帝が大のごきぶり嫌いだったとこの小説で知った。
歴史小説であると同時に宗教小説、一種の信仰の書でもある。
ロシア史とロシア正教に関心がある人にお奨め。
逆に言えば全くの無関心・白紙状態から読むにはちょっときつい。
クリスチャン(含自分)には結構切実な内容かも。
ロシア史といえば、以前別のスレで書いたけど
アレクセイ・トルストイ『白銀公爵』(岩波文庫)もいい。
イヴァン雷帝時代を舞台に、ある青年貴族の皇帝への忠誠心と
その暴政への嫌悪との葛藤がテーマ。
>43
興味ありです。 で、お値段は?
>メレシコーフスキイ『ピョートル大帝−反キリスト−上下』(河出書房新社)
の事っす。
手元にあるのが図書館から借りてきたもので
1987年初版、上下各2800円です。
訳者は米川哲夫氏。
>46
どもです。 探してみます。 文庫化されてれば幸いです。
ありがとうございました。
49 :
世界@名無史さん:01/11/21 02:25
あげ
50 :
世界@名無史さん:01/11/21 02:45
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´_ゝ`)< ふうーん
( ) \_____
| | |
(__)_)
51 :
世界@名無史さん:01/11/21 12:16
小説、と言っていいか分からんが、ツヴァイク。
52 :
世界@名無史さん:01/11/21 12:59
53 :
世界@名無史さん:01/11/21 23:56
age
54 :
世界@名無史さん:01/11/23 12:20
ローマ人の物語
55 :
世界@名無史さん:01/11/23 22:13
なんかないか?
・・・いま、日本史板いってきたけど憂鬱。
何でもかでも世界史的意義を問われればかなわん。
何が薩英戦争の世界史的意義だ。まったく・・・。
それだったら、おれもこのスレで「坊ちゃんの世界史的意義」とか
「我輩は猫であると雄猫ムルの世界史的意義」について問うぞ。
もちろん正解は、「たいして意味なし」だ
57 :
アルペンローゼ:01/11/23 23:12
モンテ・クリスト伯(アレクサンドル・デュマ)はどうでしょう。
ナポレオン戦争後から、7月王政の時期のフランス社会の様子が
華麗に描かれてて好きでした。
私的にはバルザックよりずっと好きですね。
第二帝政期なら、ありがちですがゾラ「ナナ」「居酒屋」です。
この2者はセットで読むべき。
前者は奢侈と浪費に明け暮れる上流社会、後者は飢える労働者階級・・・・
58 :
世界史板@住人:01/11/23 23:17
小説ではないが・・・カエサル著『ガリア戦記』。
59 :
世界@名無史さん:01/11/23 23:27
大昔、講談社文庫で5分冊でてましたね。>モンテクリスト伯
ありゃあ面白かったです。著述の範囲がローマのカルニバルから
ギリシアの反トルコ反乱、アルジェ出兵までふくめたような。
岩窟王のストレートな面白さに全訳本とりよせてさらに満足。
フランス19世紀社会の多用さには目をむいたなあ・・・
60 :
世界@名無史さん:01/11/23 23:45
セオドア・ローザック『フリッカー映画の魔』(講談社文庫)
映画史の闇にうもれたドイツ人怪奇映画監督の探索談を軸に映画史そのものを
たどるミステリ。この人クラカウアー『カリガリ博士からヒトラーまで』(せりか書房)
のドイツ映画史にドイツの病理現象をよみとる著者の手法にインスパイアされて、この小説
執筆したようだけど。
後半になると(もちろん大いなる冗談として)「映画を作ったのはカタリ派の残党だ」
というトンデモ説まで展開されて多いに面白かった。
評者の大半が「フーコーの振り子」引き合いにだして評してたけど、たしかに錬金術的
映画史ミステリーという感じ
61 :
世界@名無史さん:01/11/23 23:48
なんか創現推理文庫で絵画史ミステリーあったなあ。17世紀オランダ絵画
主役にしたの。
あれ、なんだっけなあ・・・
62 :
世界@名無史さん:01/11/24 00:57
鯨統一郎の推理小説(とされている)「邪馬台国はどこですか?」。
美人女性歴史学者が、毎回謎の素人歴史研究家に論破される設定。
この本読んでいる間は納得させられちゃうんだよ。
「推古天皇、聖徳太子、蘇我馬子の三者は同一人物である」とか
「イエス・キリストは処刑されていない。処刑されたのはユダ」とか。
63 :
世界@名無史さん:01/11/24 05:51
パール・バック著の『大地』アメリカ、1936。19世紀半ば頃から20世紀初頭の中国を舞台にした大河小説。
王(ワン)家3代の人々の生き様をとうして、当時の中国社会の様子もリアルにえがかれていた。
ノーベル文学賞受賞作ではあったが読み易かった。
64 :
世界@名無史さん:01/11/24 06:46
>>63 「大地」は梨華(リホウ)に萌えです。萌え過ぎです。
65 :
世界@名無史さん:01/11/24 06:53
66 :
世界@名無史さん:01/11/24 08:51
>>28 遅レスだけど、ラストはタイトル通りに鞭打ち刑ですよ〜。
この話って、複数性交・ホモ・レズ・SM(含スカトロ)死姦なんでも
ありでえぐかったよね。忘れられない台詞は主人公の「私の掌の
上にう○ちをしてくれ!」…リアル厨房にはきつい話でしたT T
67 :
世界史板@住人:01/11/24 09:37
>>64 王龍(ワンルン)・梨華(リホウ)・王虎(ワンフー)との三角関係は
王龍の絶倫を証明し、王虎の軍人への道を決定づけましたな。
無口で歴史書を好んで読んでいた少年が、まさかあのようになるとは・・・。
梨華(リホウ)・愛蘭(アイラン)・美齢(メイリン)は『大地』の三大美人ですな。
68 :
世界@名無史さん:01/11/24 16:03
中国ものいうと、あとアンドレ・マルローかな。
WW1前後いうと「チボー家の人々」もあるし、なんかフランスの小説家が多いね。
ドイツとかイタリア、もっと居たはずなんだけどな
69 :
世界@名無史さん:01/11/24 22:57
「大地」、なんだか食い物がウマそうだった。
70 :
世界@名無史さん:01/11/24 23:53
「ガリア戦記」いいねえ。
アレシアの戦いでカエサルが姿を現したら、敵味方それぞれの陣営から
鬨の声が上がった、というくだりは読んでいて燃えた。
ニクイね、カエサル。ちゃんと話が盛り上がってるよ。
>>61 ドミニク・フェルナンデスの「シニョール・ジョバンニ」?
でもあれは17世紀オランダ絵画じゃないしなあ。
72 :
世界@名無史さん:01/11/25 13:47
そういえば、キプリングの怪奇小説好きだったな。
インド滞在モノ。
岩波文庫もキプリング短編集第2弾としてインド怪奇モノ、出してほしいよ。
ま、世界史にはならないけど、この人の詩集(白人の責務を担え!とかウィンザーの寡婦とか)
とか小説読むと、英国植民地人の時代精神というものが垣間見えるような気がして好き。
ラピエール&コリンズのインド独立モノNFは入手可能なのに「おおエルサレム」が絶版いうのも
よくわからんし・・・
73 :
世界@名無史さん:01/11/25 14:02
ふむ。
ジョン・クリーヴが十字軍もので大変秀逸な小説を書いていたが?
たしか、村社伸が訳していて・・・。
角川・・・?いや富士見書房が出していたな・・・。
74 :
世界@名無史さん:01/11/25 14:17
センセ。それは十字軍艶笑記です。
75 :
世界@名無史さん:01/11/25 14:21
他にどうみてもプレイボーイ誌のグラビア模写したようなルクレチア・ボルジアが表紙の
あれもあったと思います。でもって作者名は、たいていがマーカス・ヴァン・ヘラーです
76 :
世界@名無史さん:01/11/25 14:25
まあ富士見ロマン文庫はおいといて(笑。いや好きだけど)
デフォー「ペスト」もええよ
77 :
世界@名無史さん:01/11/25 14:58
『北の雷鳴』 中里融司 学研・歴史群像新書 は、どう?
読み物としては悪くないよ。
この手の歴史エンタメ本にありがちな
作者の「史料調べましたー」「この辺の歴史(この人物)に萌えてますー」
という自己満足の部分が許容範囲。
陳舜臣「桃源郷」上巻を今読み終えたけどどうも散漫な印象。
下巻を買うべきか否か迷い中です。
79 :
Cavabien:01/11/25 15:52
あら、下がってしもた。
あげるためにもう一冊森下研「草原の彗星チムール」
こちらは中央アジアの話だからという訳ではないだろうけど寂寞とした印象。
でもティムールを主役にした小説は多分これだけなんじゃないでしょうか。
80 :
世界@名無史さん:01/11/25 17:16
ソヴィエト・ロシアの作家さんあたり、どこかで隠れた名作書いてるかもしれませんね。
チムールもの。
図書館のロシア文学コーナーで「サマルカンドの星」いうタイトルのあちゃらの
20世紀にかかれたタイトル、見た事あるような
81 :
Cavabien:01/11/25 19:51
あ、「日本国内では」でした(笑。
・・・そういえば他の国の歴史小説ってどうなんだろ。
82 :
世界@名無史さん:01/11/26 13:36
あげ
83 :
世界@名無史さん:01/11/26 22:00
ハンニバル・スキピオについての小説ってないの?
日本語で読めるやつがあったら教えて下さい。
七生のローマ人の物語(何巻か忘れた)とかどうだ?
あれは小説の範疇だよね。
マイケル・クライトンの「北人伝説」(ハヤカワ文庫は?)
バイキングに同行した10世紀イスラムの知識人の目を通して語られる
当時の北欧事情。
ラストであらわれる驚愕の真実(つーても、ネアンデルタールだかクロマニヨン人が生き残ってたみたいな話)
が、ちょっと興味蟻
86 :
世界@名無史さん:01/11/27 06:41
>>85 もしかしてそれは、映画『13ウォーリアーズ』のソースでは?
あの映画はよかったよ。
フルヴァイ(バイキングの首領)も」かっこよかたし。
制作費かけていたが。
そのイスラム知識人は宮廷でとある有力大臣の愛人に恋慕したために
北方の大使として左遷された人でしょ?
原作は「北人伝説」やっとわかった。
>86
そうそう。それそれ。なんとかヴァンデラス主演で映画化されたときいたけど、
13ウォリアーズでしたね。こちらこそ、情報ありがとうございます、いってみるものだなあ。
マイケル・クライトン最近作は読まぬが、そういえば「大列車強盗」なんて1850年代ヴィクトリア朝を
描写した風俗小説(犯罪なんて些事末端です)あったけど、あれも面白かったです
88 :
世界@名無史さん:01/11/28 23:12
90 :
世界@名無史さん:01/11/29 03:17
大仏次郎「パリ燃ゆ」
パリ・コンミューンの小説、昔、朝日新聞社から文庫で出てたが
最近見ない。売れなかったのかな?
91 :
世界@名無史さん:01/11/29 06:34
上でも出てますが堀田善衛はどれを読んでも素晴らしいです。
代表作であるゴヤも名作ですが晩年の「ミッシェル城館の人」も
良いです。とにかくそのバックグラウンドの深み、歴史への透徹
した視線などは他の歴史小説家とはモノが違います。
ていうか本人が歴史の当事者でもあったようですが。
エッセイ読んでるとなんか世界中の元首とか哲学者と
知り合いで本当かと疑いたくなるくらい。サルトルと喧嘩したとか。
奥さんがそういえば戦時中はスパイだったとかいう話しを聞いた
ことがございますです。
彼が今存命であったならNYのテロとそれに引き続く報復に
関してどのようなコメントを述べたのか、非常に興味があります。
塩野さんは面白いのですが私情が入りすぎていてあれを
歴史のサブテキストとするのには個人的には抵抗があります。
司馬ものもそうですが英雄史観なんですよね。
92 :
世界@名無史さん:01/11/29 17:04
逢坂剛のスペインものって
スペイン現代史が良くわかる
おすすめは「カディスの赤い星」
93 :
世界@名無史さん:01/11/29 22:38
ジョセフィン・テイの「時の娘」なんかどうでしょう?
94 :
世界@名無史さん:01/11/30 10:44
>91
辻邦夫がバルザックの人間喜劇意識してかいた「ある7つの場所の物語」?いうタイトルの
短編集があります。全100話くらいで、戦前のファシズム日本(天皇機関説にからんだ迫害される大学人の物語とかあったような)
からスペイン内戦の国際旅団をへて戦後のアルジェ独立運動や20世紀末になってももちこされる歴史に翻弄された個人の情念を
より糸につづった巨大なタペストリーだったと思います。
人物もあちこちの話数にまたがって再登場したり、親子三代にわたって話しが展開したり、
おそらくバルザックの人間喜劇が念頭にあったことと思います。
堀田善衛さんて、なんか、そういうロマンスの主人公にしてもおかしくないような
<膨大な歴史>の経験者なんですよねえ。
95 :
世界@名無史さん:01/12/01 01:30
ナポレオン3世の登場、活躍する小説ってない?俺はナポレオンよりナポレオン3世
の方が好きなんだが、ナポレオン関係の本ばかりあって、3世のは全然といって
いいほどないんだが・・・。
96 :
世界@名無史さん:01/12/01 01:37
フランソワーズ・サガンの
「ボルジア家の黄金の血」。
ちょっとメロドラマチックかもしれませんが、なかなか素敵だった。
チェザレ・ボルジアと妹のルクレツィアのお話しです。
私の中では、完璧に美男・美女のイメージが固まってしまった。
97 :
世界@名無史さん:01/12/01 03:23
宮城谷昌光の「楽毅」
これはおもしろい。
宮城谷昌光の中国モノはたいていおもしろいけれど、
これは別格!とはいっても、現代モノは1つしか読んだことないけど……
で、「楽毅」はその楽毅当人の浮き沈みの激しい人生を見事に描ききって、
一気に4巻読ませるだけの魅力的な作品です。
98 :
世界@名無史さん:01/12/01 13:11
すまん、ちょっと小説のことはよく知らんのだが十字軍がテーマの小説ってある?
99 :
世界@名無史さん:01/12/01 21:21
西欧人が距離と空間に呑みこまれて行く絶望と恍惚感は、
ま、パブロフさんがくるとまずいからあまり大声じゃ言えないが、
独ソ戦関連の著作で、結構、味わっています。
十字軍ものですか・・・。
上でもあげた「十字軍艶征記」いうポルノや、少年十字軍の末路を思わせる
阿部謹也センセの「ハーメルンの笛吹き男」研究しか知らんなあ・・・
100 :
世界@名無史さん:01/12/01 21:27
『少年十字軍』森開社刊。多田智満子訳。フランス装パラがけ。昭和53年2月5日発行。定価1300円。初刷限定1000部。森翔装幀。
--------------------------------------------------------------------------------
「シュオブ小説全集・全五巻」南柯書局刊。大浦甫訳。丸背上製本貼凾帯付。各巻手漉和紙刷「栞」付、限定980部。他に(アルフォンス・イノウエオリジナル銅版画入限定25部)特裝本があるらしい(?)。未確認であるが、ご存知の方からの情報を待つ。
第一巻『眠れる都市』(未刊)
--------------------------------------------------------------------------------
第二巻『二重の心』(未刊)
--------------------------------------------------------------------------------
第三巻『架空の伝記』第3回配本。昭和55年12月10日発行。定価3000円。☆「栞」はグールモン「シュオブ論」(多田智満子訳)。本邦初訳「木の星」収録。
--------------------------------------------------------------------------------
第四巻『小児十字軍』第2回配本。昭和53年11月20日発行。定価2600円。「栞」の他に「編輯部より」なる訂正・特装本予告紙片付。
--------------------------------------------------------------------------------
第五巻『モネルの書』第1回配本。昭和52年12月15日発行。定価2100円。
--------------------------------------------------------------------------------
『黄金仮面の王』国書刊行会刊(「フランス世紀末文学叢書2」)。大浦甫訳。フランス装凾帯付。昭和59年8月25日発行。定価2800円。月報付。口絵ロセッティ「花飾りの女」。口絵選定澁澤龍彦。☆「二重の心」収録。
--------------------------------------------------------------------------------
『少年十字軍』王国社刊。多田智満子訳。丸背上製本カバー帯付。平成10年刊。
--------------------------------------------------------------------------------
『少年十字軍』(教科書版)平井啓之・荒木昭太郎編、第三書房(刊行年不明)
101 :
世界@名無史さん:01/12/01 21:32
上で堀田善衛を推した者ですが、彼の「路上の人」なんて
どうでしょ。カタリ派討伐十字軍の話。
当時のキリスト教の狂気と社会を描いて秀逸。
102 :
世界@名無史さん:01/12/01 22:04
アルビジョワ十字軍?いうのですか。
あれって小説で読んだら面白そうですねえ
103 :
世界@名無史さん:01/12/01 22:43
エーコの『薔薇の名前』は既出ですか?
幾通りにも読める小説なんですけど。
中世史的にはどうかな
104 :
世界@名無史さん:01/12/02 18:35
あげっと
105 :
世界@名無史さん:01/12/06 16:18
さっきTV東京で『薔薇の名前』やってた。面白かった。
たまーのOFFの日、寝覚めにこういう映画やってると、1日、部屋に閉じこもっちゃうね。
ショーロホフの「静かなる丼(ドン)」、持ってていつか読みたい思ってるけど、
なかなか読めないなあ。
昔、国語の教科書に載ってたショーロホフの「子馬」なんて小説、好きだった。
あと産業革命期のイギリスを舞台にした「黒馬物語」なんて少年版女工哀史ものも
ポプラ社の少年文庫で読んだけど、あんなもの、今時、流行らないよなあ
106 :
世界@名無史さん:01/12/06 16:48
井上靖ものはいかが?
「蒼き狼」よりは「敦厚」の方が好み。
107 :
アメリカのなら応募してもいいが…:01/12/06 17:34
>>96 >フランソワーズ・サガンの
「ボルジア家の黄金の血」。
激しく同意です。
ただ草葉の陰のご当人達が
読んだら名誉毀損で訴えられそうです(^^;
でも歴史ではなくて歴史小説なので気にかける
必要は毛頭認めないのです。
108 :
世界@名無史さん:01/12/06 23:49
「路上の人」、私も好きです。
たま〜に読み返したくなりますね。
110 :
世界@名無史さん:01/12/08 10:18
110!
良スレage
未出のはずだけど、ドイルの中世冒険小説ってどうなの?
14世紀のイングランドが舞台だったと思うけど。
113 :
世界@名無史さん:01/12/10 19:23
アフガンはどうかわかりませんが、中近東におけるアメリカの諜報活動や、
ソ連のアフガン侵攻の遠因ともなるユーラシア中央イスラム諸民族への
援助については、現ワシントンポスト副編集長D・イグネシアスがかいた
ジャーナリスティックなスパイ小説「神々の最後の聖戦」(文春文庫)が
最近では、上出来でした。
大げさにいえば蒙をひらかれました。
PS
Dイグネシアス「報復回路」はまた、イラク独裁体制の実態や、その権力の源である
<還流されたオイルマネー>の実態、そして知られていないイスラム知識人の肖像について、
これまた面白い読み物でした
114 :
世界@名無史さん:01/12/11 00:32
宮城谷 昌光さんの「楽毅」「青雲はるかに」「太公望」などなど
あと、武侠小説なんだけど、金庸の小説はいままでで、最高の小説です。
やばいです!
115 :
世界@名無史さん:01/12/11 15:00
>>112 結構面白い。原書房から出てるのでは、
「ナポレオンの影」が一番良かったけど、
中世物も悪くなかったよ。
116 :
世界@名無史さん:01/12/13 17:15
フランク王国が舞台の小説教えて!
>115
サンクス
>116
小説は思いつかないなあ。『中世に生きる人々』の最初の
話が最も近いが、小説ではないなあ。
119 :
世界@名無史さん:01/12/14 01:31
>>116 「メロヴィング王朝史話」が岩波文庫に入ってる。
グレゴリウスの「歴史十巻(フランク史)」を小説風に書き直したものだ。
アイリーン・パウア(三好洋子訳)
『中世に生きる人々』東京大学出版会、1969年。
第一章 農夫ボド――シャルルマーニュ時代の田舎の
所領の生活
ボドという農夫のある一日の様子を描いた話。
高校世界史資料集にも載るくらいの古典的名著。
121 :
世界@名無史さん:01/12/14 01:40
「小説風」は言い過ぎだな。
「歴史物語風」にしておきます。(笑)
122 :
世界@名無史さん:01/12/14 02:24
>>77 思いっきり亀レスだが。
確かに、あの時代(ドイツ三十年戦争ハイライト期)
を扱った話としては悪くなかったように思う。
ゲルマン神話関係はいらなかったような気もするが。
これ読んだらシラーの書いた「ヴァレンシュタイン」に行くのが
多分正統なんだろうが・・・
そのシラーの戯曲が手に入らん・・・
>119
そんなのもあったな。読んだことないが、あの
トゥールのグレゴリウスの、現代人にはハァ?な
ところも多い叙述をどう処理しているのやら
124 :
世界@名無史さん:01/12/15 21:26
最近近現代の中国史に興味を持ち始めました。
オススメの現代中国史の小説があったら教えてください。
中共の内部闘争についてのものとかありますか…
125 :
世界@名無史さん:01/12/15 21:36
夏炎なんとかいうのが、毛沢東の生前に毛沢東の死後の内戦もの
かいてたな。
文革ものや林彪クーデターもの、一時期、やまほど海外サスペンスであったのだが
126 :
世界@名無史さん:01/12/15 23:50
「カエサルを撃て」エロかった
127 :
世界@名無史さん:01/12/16 01:01
,〜((((((((〜〜、
( _(((((((((_ )
|/ ~^^\)/^^~ヽ|
| _ 《 _ |
(|-(_//_)-(_//_)-|)
| 厶、 |
\ |||||||||||| / < そんなことより聞いてくれ
>>1様よ。
\_______/
______.ノ L (⌒)
//::::::::|-、 ,-/::::::ノ ~.レ-r┐
/ /:::::::::::| /:::::ノ__ | .| ト、
| /:::::::::::::::| 〈 ̄ `-Lλ_レ′
レ::::::::::::::::::|/::: ̄`ー‐---‐′
スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、300m離れた民家行ったんです。風呂覗きに。
そしたらなんか格子がめちゃくちゃ狭くて覗きづらいんです。
で、よくビデオカメラ見たらなんか男が映ってて、何見てんだゴルァ、とか言ってるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前な、覗き如きで普段してない全力疾走してんじゃねーよ、ボケが。
覗きだよ、覗き。
なんか人だかり出来てるし。町内総出取り押さえか。おめでてーな。
よーしパパ警察よんじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、ニューヨークが大惨事になったので入浴を調査してみたんだよ。
町内ってのはな、もっとのほほんとしてるべきなんだよ。
俺の駄洒落にウケタ奴がいつ笑い転げてもおかしくない、
笑うか白けるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。加藤茶ヲタは、すっこんでろ。
で、やっと離してくれたかと思ったら、隣の奴が、こいつです、早く捕まえてくださいとか
言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、逮捕なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、逮捕してください、だ。
お前は本当に俺を突き出したいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、ニュースで近所の会社員って言われたいだけちゃうんかと。
覗き通の俺から言わせてもらえば今、覗き通の間での最新流行はやっぱり、
覚せい剤、これだね。
トリップらりらり覗きング。これが通の覗き。
覚せい剤ってのはメタンフェタミンが多めに入ってる。そん代わり言い逃れの可能性が少なめ。これ。
で、それに芸能界追放。これ最強。
しかしこれをやると子供が学校苛められるという危険も伴う、諸刃の剣。
妻子持ちにはお薦め出来ない。
まあお前等、庶民は、人の風呂見て我がフリ直せてなこった。
なんでこんな地味なスレ荒らすかな・・・
129 :
世界@名無史さん:01/12/16 15:30
age
130 :
世界@名無史さん:01/12/18 22:39
>124
大地とかワイルドスワンなんてベタ過ぎですかね。
131 :
世界@名無史さん:01/12/27 00:59
「蒼穹の昴」なんてどうだろう。
清末の雰囲気がうまく出てると思うのだが。
132 :
世界@名無史さん:02/01/03 11:36
カエサルを撃てってどんなの?
134 :
世界@名無史さん:02/01/05 17:50
このスレ読んで大仏次郎の本捜しに行ったら全部無い。
135 :
世界@名無史さん:02/01/06 13:07
古い作家さんですから。
わたしなんざ、600こちら情報部(いや、・・・違うなNHKの同時代の幼児番組)で坂本9朗読の
大仏次郎「幽霊船」で知りましたが、すでに没後かなにかだったな
136 :
世界@名無史さん:02/01/06 13:38
笠井潔『群集の悪魔』
137 :
世界@名無史さん:02/01/07 01:01
有名だが塩野のコンスタンティノープルの陥落はイイ!
イスタンブールに行きたくなったよこれ読んで。
138 :
世界@名無史さん:02/01/07 12:09
塩野七生さんいいですね。
やっぱり「ローマ人の物語」が一番好きです。他も全部読みましたが。
古今東西様々の内容を全部ごちゃまぜにして、沈殿させ、澄み切った上澄みのみ
取ったような贅沢さがあるな。
古代ローマの通史を一人で整理しようなんて、ある意味無謀なのかもしれないが、
手元にある材料から、けっして突飛ではない控えめな想像力を働かせて、時間毎
淡々と当時のローマ人の生き様を語る。細分化して全体像が見えない本が多い中、
本当におもしろい。
あと、最近福田和也さんも注目しています。
「地ひらく」だれか読んだ人いますか?
私もいい意味でのナショナリストになりたい。
139 :
世界@名無史さん:02/01/07 16:48
>>97 いいよね宮城谷。俺は『王家の風日』が好きだ。
140 :
世界@名無史さん:02/01/12 03:59
塩野七生さんのチェーザレ・ボルジアの本、さっき読み終わりました。
おもしろかった〜。
でも、ルクレツィアの出番が以外に少なかったのが残念。
141 :
世界@名無史さん:02/01/12 07:02
個人的には、宮城谷は
『長耳』以降はあまり見てない
春秋戦国ものは他に腐るほどあるし
五帝夏殷周に戻ってきてくれよ昌光〜
おっとスレ主旨から外れてたな
じゃ、初めて読んだ宮城谷小説
『天空の舟』だな
いや、マジ戻ってきて…
143 :
世界@名無史さん:02/01/15 17:48
age
144 :
世界@名無史さん:02/01/26 20:25
パルムの僧院買ってきたよん。今から読む。
ちなみにボバリー夫人はわたしだってフロベールはいったけど、女装か何か?
145 :
世界@名無史さん:02/01/26 21:01
そうそう。あと呉承恩『西遊記』
反道教小説がなんとかとか中野美代子がいろいろいってたけど、そういうの詳しい人いない?
ヒッパオン燃え
147 :
世界@名無史さん:02/01/30 20:44
海野弘『プルーストの部屋』(中公文庫)
【前フリ】
読売資本が入ってからダメだが、昔は中公文庫もいろいろいい本を出してました。
何といっても中世の秋、ホモ・ルーデンスを文庫化した会社だ、悪いはずはない・・・。
と思ってたら、またやらかしてくれました。
80年代バブル時代、「マリ・クレール」という婦人雑誌がありまして、そこでは中央公論社が懇意の
辻邦生、粟津則男、荒俣宏や吉本バナナ、浅田彰(あまり好きじゃないが)という錚々たるメンバーが
書評やら旅行記、小説を書き散らかしていた。
まさに宝の山の雑誌だが・・・。
そこに連載されていたプルーストをテキストに、伊達男ボー・ブランメルや19世紀暗黒小説、帝政下のパリ風俗
を詳細に海野宏が語った連載が、ついに文庫化されました。
ま、買ったほうがいいでしょう。うん
148 :
世界@名無史さん:02/01/30 22:38
149 :
世界@名無史さん:02/02/10 23:07
age
150 :
これがワシのゼロ戦じゃあ:02/02/11 00:14
151 :
世界@名無史さん:02/02/11 00:20
きょう図書館でモンテ・クリスト伯、借りてきた。
前者は、大昔何回も読んだけど、何気に再読したらルイ18世が出演していて吃驚。
誰かお尋ねの、モンテ・クリスト伯の財産は1498/4/25に孤島に封印されたスパダ家の
財産とのこと。
法皇アレクサンドル6世(チェザーレ・ボルジアの父)が財政破綻をさけるため、
あらたに枢機卿職を設けて金でかわせたのがセザール・スパダ(史実の真偽は不明)
彼は財産没収目当てにチェザーレ・ボルジアに毒殺されるが、いざ法皇の使節がスパダ家にいくと
巨万の富は行方不明。
ぜんぶ貴金属に換金され、300年後、エドモンド・ダンテの手にわたるのだそうで・・・。
152 :
世界@名無史さん:02/02/22 03:54
ko
153 :
世界@名無史さん:02/02/24 15:33
ナポレオンの上下巻に分かれた分厚い小説無かったっけか?
154 :
世界@名無史さん:02/03/08 12:51
河出文庫の中田耕治氏によるメディチ家作品。「人々」と「滅亡」だっけ、
もし古本屋で見かけたら買うと良いです。こういうエロエロのドロドロすきやネン、
翻訳でなく日本人作家の本なので読み易く、面白くかけてます。何度読んでも飽きません
この人のルクレチア・ボルジアのもエロエロだったな
155 :
世界@名無史さん:02/03/08 13:49
銀英伝。なんだかんだ言っても、歴史もので文句無し面白いのは間違いないから。
そうでも無ければ歴史好きをここまでつくらない。むろん六でない部分もあるけど、面白い。
156 :
世界@名無史さん:02/03/09 23:44
157 :
世界@名無史さん:02/03/10 00:40
>長塚隆二「ナポレオン上下巻」(文春文庫)
力作だけど、やはりナポレオン贔屓の所はあるね。
ヤッファでの捕虜虐殺を容認したり。
それと、収録量の関係で文庫版は一部削除しているのが残念。
小説じゃないけど両角良彦の朝日選書4部作はどう?
良書だと思うけど。
158 :
世界@名無史さん:02/03/10 01:08
「1812年の雪」は、エッセイの依頼で執筆し、じっさい官僚の手遊びみたいな軽い感じだけど
(それでもセーヌ河畔の古本屋でみつけてきた名無し三等兵の従軍記の類、けっこう引用していて楽しい)
「東方の夢」から「反ナポレオン考」あたりになると、文章も各段にうまくなって
面白かったですね
159 :
世界@名無史さん:02/03/10 13:53
「風と共に去りぬ」はダメっすか?みなさん。
確かにDQN女をつけあがらせるような小説だけど、
当時の文化や経済、政治はきちんと押さえているよ。
ただし、南北戦争以外のところは読まなかったです。
細かい話が出てきて、あの戦場がどうしたこうしたみたいな話が出てくるんでしたよね。
スカーレットの幼馴染はアシュレ以外は皆戦死。若い男は一人もいなくなるみたいな話もリアル。
南北戦争入門には最適かもしれません。
あと南北戦争入門用文学書としては若草物語もありましたね。噂によるとアニメ版の世界名作劇場「若草物語」はすんごいことになっているとか。
南北戦争マニアが作ったものらしいです。
160 :
世界@名無史さん:02/03/10 16:27
塩のさんのと司馬さんの遺作を読みなさい。
161 :
世界@名無史さん:02/03/17 21:01
きっと誰も読んだことないだろうが
榛名しおりのフィクション混じりの歴史小説は楽しい。
乙女チックだから男のヒトには買いにくい代物
>>148 俺も、推薦する。「1809」単行本と文庫。両方出てる。
163 :
世界@名無史さん:02/03/17 23:08
おお!!こんなスレがあったとは。
佐藤亜紀は「鏡の影」なら読んだよ。内容が「赤目」とオーバーラップしたけど・・・
榛名しおりは…当方女だけど,あの美形ミケランジェロにはのけぞったyo
アルビジョワ十字軍なら坂東眞砂子「旅涯ての地」も該当するカモ
後日談みたいな感じだし物語が動き出すまで偉く時間がかかけど
一度に沢山スマソ
164 :
世界@名無史さん :02/03/31 01:06
赤羽尭の「復讐、そして栄光」(上下巻 光文社文庫)はお勧め。
なんとなく題材にされにくい中東を扱った珍しい(ってほどでもないか?)作品。
主人公はイスラムの英雄バイバルス。モンゴル軍を撃退した奴隷出身の名将。
普段、あまり触れることのない中世中東の歴史を味わってはいかがかな?
165 :
世界@名無史さん :02/04/06 20:29
インド史が舞台の小説なんかはありませんかね。
探してるんですけど、どうも見つからなくて。
166 :
世界@名無史さん:02/04/06 22:21
V.メレジコフスキイの『神々の黄昏』三部作。
はまる。死ぬ。
167 :
世界@名無史さん:02/04/06 22:39
椿名しおりの『マリア』
父を殺された挙句レイプされた女が
その男好きになるんだもん・・・。
おまけにその男が初代ブランデンブルク侯で
ホーエンツォレルン家の開祖って話。
萎えるよ・・・。
168 :
世界@名無史さん:02/04/06 23:46
ラディヤード・キプリングのインドやアジアを舞台にした短編とか
好きだなあ。
キプリングの「ウィンザーの寡婦」とか「北極圏に翻るユニオンジャック」とか
「白人の責務を担え!」とか帝国主義バリバリの詩集も、まあロマンチックで好き。
ラピエール&コリンズのインド独立のNF「今夜自由を」に英国のインド征服史、植民地生活
が簡潔に載っているけど、あの大英帝国の冒険家たちって好きだな
169 :
著者名忘れた:02/04/06 23:48
あとはスティーブンソン?「宝島」が好き。
海賊いうのが無限の暴力の執行者だった時代の末期のお話。
170 :
世界@名無史さん:02/04/08 19:12
>>165 一応だけどインドが舞台。
「犬」中勘助、岩波文庫などで出ています。
バラモン僧が、イスラムの青年に恋した女性に妄想を募らせる話です。
あと中作品では「デーバダッタ」(漢字でてこないスマソ)もインドです。
釈迦を裏切る弟子の話。
どちらもお勧め
>>168-170 レスありがとうございました。
さっそく探してみます。
とりあえず、近所の本屋からあたるか・・・。
172 :
世界@名無史さん:02/04/08 21:01
バーナード・コーンウェルのシャープ・シリーズは駄目ですか??
>>172 それってどんな作品ですか?
気になるから、ちょっとあらすじ教えてほしいな。
174 :
世界@名無史さん:02/04/08 23:05
>173
ナポレオン戦争を英国側から書いたお話デス。
20巻ぐらい出てたっけかなあ? まだ絶版じゃないと思うけど…
本家英国ではTVドラマになったくらい人気があります。
あ、訂正。
「炎の英雄シャープ・シリーズ」13巻出ている様です。
光人社からハードカバーで出ています。
………まだ全部読んでませんが、面白いです。
176 :
世界@名無史さん:02/04/09 01:47
>>172 バーナードコーンウェルはアーサー王シリーズが名作だと思うけど・・・どう?
177 :
172=174:02/04/09 03:07
>176
実はそっちの方がもっと好きです(w
というか、アーサーの方を先に読んでハマって、シャープ・シリーズを
読み始めたのデス。
でも、シャープもマニアックだが、好きです。
178 :
世界@名無史さん:02/04/09 03:14
魯迅
>>174 おお、ナポレオニックが舞台だったのね。
って検索したらかなりの数が出てきた、私が知らないだけで有名作品だったのか。
ナポレオニックなら私は「勇将ジェラールの回想」(ドイル)が好きだな。
子供のときに呼んだぼろぼろのが、いまだにあるよ。
>>178 んで、君は魯迅の何が好きなのかね?
ちなみに私は「孔乙己」だったりする。
これ読んだあと(あるいは前に)宮崎市定の「科挙」を読むとなお良し。
180 :
世界@名無史さん:02/04/09 09:07
リチャード・ハワードの<ナポレオンの勇士たち>シリーズ
面白いが、歴史小説かどうかはちと微妙
>>177 そうなんですか。じゃ俺も読んでみるかな
アーサー王いいっすよねぇ。ダーヴェル格好良すぎ!あんな熱い男になりてえ!
ダーヴェルいいですよねー!!
あの格好良さ! 忠誠心! しかも秘められた出生!(w
あのラストから、何処をどうして老いていってああなったのか、
想像するのもまた楽しい……!
183 :
世界@名無史さん:02/04/09 14:21
>>165 陳舜臣先生に「インド三国志」というムガール帝国史があります。
確か講談社文庫。
184 :
世界@名無史さん:02/04/09 15:36
>>132 「カエサルを撃て」
ガリア戦記を描いた小説です。佐藤賢一風味に、登場人物が味付けされてますが・・・。
あそこまで、狂気を書く必要があったのかな。
185 :
世界@名無史さん:02/04/09 20:48
手元に「山田長政の密書(中津文彦)」と「ゼーランジャ城の侍(新宮正春)という
小説がありました。どちらも日本鎖国後の東南アジア(前者はタイ、後者は台湾)
を描いたものです。
内容は・・・まあまあ〜は可も無し不可もなし・・・といったところですが、海外で活躍した
日本人というテーマに興味があったもので購入したものです、
どなたか、このようなテーマで面白そうな小説はご存じですか?
186 :
世界@名無史さん:02/04/09 21:05
スレの流れに乗じて質問スマソ
先週のNHK-FMのラジオドラマで、武士が17Cのフランス?かスペイン?
を舞台に傭兵稼業を繰り広げる?という物語をやっていたのですが、
これって原作はいったい何なんでしょう?
喫茶店の中でちょっとだけ聞いていたもので、教えてください
188 :
世界@名無史さん:02/04/10 00:32
『コンステンチノープルの陥落』による古代ローマの残滓を残すビザンチン帝国滅亡から、
一大帝国となったトルコに対抗して闘う前線基地の苦闘を描く『ロードス島攻防記』、
そして一大決戦を迎える『レパントの闘い』!!
・・確かにいいよねぇ。塩野七生!(ただ、『男たちへ』は面白くなかった。)
微妙に修道(ホモネタ)に触れてたり、騎士らしい騎士が出たり。
ファンタジー小説&マンガ&やおい狂いの腐女子にもオススメだ!
ただし、ファンタジー狂いだが難解な本なんて見たくありません。って人には少々難解かな?
個人的には水野良の『ロードス島戦記』全巻よりずっと面白いと思ってるけど。
(註訳:RPGオタにはロードス島戦記と間違えて『攻防記』を買ってしまうツワモノがいる。)
世界史版にはネタが欲しいだけなんです・・っていう人向けの塩野七生入門として、
初挑戦するなら俺のオススメ『サロメの乳母の話』!
伝説、歴史に登場した女性たちの視点を通して、
(判らん人はギリシア神話といっておく・・細かく言うとアレだし。)オディッセウスを語る妻の、
痛快な愚痴話から始まるこの短編集は面白い上、比較的読みやすいので二度言うがオススメ!!
その後、舞の褒美にヨハネの首を要求したサロメ、ダンテの妻が夫を語り、
聖フランチェスコの母が息子を想い、ユダとその母を語るユダヤの祭司の話・・後半コミカルに暴走しはじめます!
我輩は猫であるのパロディ『我輩は、馬である』で始まる『カリグラ帝の馬』、
アレクサンダー大王に仕えた奴隷、師から見たブルータス、キリストの弟、
実は暴君ネロは二人?!『ネロ皇帝の双子の兄』
あと、かなりな悪ふざけの入った『饗宴・地獄編』は、
堂々二話構成。クレオパトラ、テオドラ、ヘレナ、夫を哲学者にした悪妻のクサンチッペ、
マリー・アントワネット、江青の六人の歴史上の女たちが地獄で総括して幕を閉じる。
(註訳:キリスト教以前はみんな地獄しかない事になっている。その名に反し、とても快適)
短編集としても逸品だぞ。
>>186様
おお、ご教示ありがとうございます
「ジャガーになった男」なんでもラジオドラマにまでなっているとか?
さっそく本屋に探しに行ってきます
>>188 「おろしや国酔譚」たしかに有名でしたね
私も忘れていました。これも探さなければ
192 :
世界@名無史さん:02/04/11 19:50
>191
ジャガー・・・買いに行ったら、近所にある”傭兵ピエール”をいっしょにドゾ。
わたしゃ、サトケンの最高快作はこれだと思う。
近作の”2人のガスコン”も完成度高いが・・・。
「ふたりのガスコン」……「ダルタニァン物語」未読な方は読んで
どんな感想を抱くのかなあ。
「面白かった!」?
「判らない…」?
藤本ひとみはどうなん?
や、ジュニア小説じゃなくて、「聖戦ヴァンデ」とか。
読んでみようかとおもっとるのだが。
195 :
世界@名無史さん:02/04/11 21:57
佐藤は読んでるけど、イマイチ感性が合わん。
まだデュマとか読んでるほうが浸れる。
196 :
世界@名無史さん:02/04/11 22:05
藤本ひとみ…
「侯爵サド」だけ読んでみた。
まんま「サドの生涯」つう伝記のなぞりで激しく萎えたよ
おんなじ言い回しも多くて書き手としてもどうなんだといった感じ。
197 :
世界@名無史さん:02/04/15 16:06
age
198 :
世界@名無史さん:02/04/29 02:14
age
199 :
世界@名無史さん:02/04/29 21:33
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200 :
世界@名無史さん:02/04/29 21:34
やったー!200get!
201 :
ヒヒヒの民:02/05/01 07:09
ミカ・ワルタリ「エジプト人」
202 :
世界@名無史さん :02/05/01 13:30
海音寺潮五郎の「中国英傑伝」を推しておこう。
楚漢争覇までしか扱ってないけど、俺は中国史小説としては一級品だと思う。
中国史に興味もつきっかけになった作品だし。
203 :
ヒヒヒの民:02/05/03 15:05
ロジェ・カイヨワ「ピラト」
>>167 榛名しおり面白くねぇ??
あの人の本全部買ったYO!!
>204
デビュー作が、少女が父を殺された上レイプされた挙句
相手の男好きになるってのがどうしてもね・・・・。少女小説なんだろ?
もう少し読者層考えろよ、作者。
それと「ブロア」だったっけ?
リチャード獅子心王が強姦魔にされているの。
他はまだいいかな。
おそろしく感傷的な内容だが、それ自体は持ち味の一つではある。
アレクサンドロス伝奇シリーズは良かった。
後、この人絶対挿絵で得しているぞ。
って俺も男の癖に結構読んでるな・・・。
206 :
世界@名無史さん:02/05/05 14:35
ピエール・クロソウスキーの「肉の影」(ラ・バフォメット)
聖堂騎士団の滅亡と、その後の復讐。
前振りは歴史小説なんだけど、その後は幻想小説?
果てしなく陰鬱だった。
J・K・ユイスマンス「腐爛の華」
人類の罪を贖う為に全身が腐っていくっていう聖女リドヴィナの話。
結構グロい。けど、その後にくるカタルシスがなんともいえない。
J・バタイユ「ジル・ド・レ」
幼児虐殺で名を馳せた(?)青髯の記録。
意外と読みやすい。
ラーゲルクヴィスト「バラバ」
キリスト処刑の為、特赦で釈放された死刑囚の話。
釈放されても、ひたすら内省的になる主人公がたまらなかった。
いじょ、キリスト教絡みだけど。
207 :
世界@名無史さん:02/05/05 16:28
「第2次世界大戦」上下巻 リデル・ハート著
「彼らは来た」パウル・カレル著
↑
ノルマンディー上陸作戦の模様をドイツ軍側からノベルスっぽく描いている。
208 :
世界@名無史さん:02/05/05 20:36
age
>>205 だって少女小説ぢゃん(藁
しかぁしぢつゎわしも最初は表紙買いだったりして・・・( ̄Д ̄;)
諧謔味あってイケてる思うけどな。
設定無理ありげな所もあるけど。
だって書いてるの40近いオバンしょ?
イタイねーこりゃ。
210 :
トレヴァー・ローパー:02/05/06 03:29
ユイスマンスの「彼方」って読了した人います?
手元にいかにも地味な表紙の創元推理文庫あるんだけど、冗長そうでなあ。
211 :
イエス・バラバ:02/05/06 03:42
>>137 >有名だが塩野のコンスタンティノープルの陥落はイイ!
>イスタンブールに行きたくなったよこれ読んで。
俺は、「コンスタンチノープルの陥落」読んでからイスタンブールに行ったけど、
最高だったよ。
テオドシウスの城壁に登って見下ろした景色に、かつて数十万のトルコ軍が押し寄せた
様を想像したら、それだけでイキそうになった。
アヤソフィアに入った時も、聖母マリアの奇跡を信じてここに閉じこもったビザンツ人
たちのすがる思いが脳裏をよぎって息が出来ないくらいになった。
「コンスタンチノープルの陥落」⇒イスタンブール観光は、ホントお勧め
「海の都の物語」⇒ヴェネチア観光もいいけどね。
213 :
世界@名無史さん:02/05/07 02:49
田中芳樹の紅塵と言ってみるテスト。
>>210 読みますた。
内容も地味かも。
読むなら秋がおすすめ。
木枯らし吹きすさぶ夜に布団に横になって読むと最高です。
215 :
世界@名無史さん:02/05/07 03:52
>>214 なるほど。一夏待ちますか(笑
ジル・ド・レの青ひげ幼児虐待伝説が耽美的にかいてあると友人に言われ
(たぶん間違った理解の仕方なんでしょうが)楽しみにしてます。
全然関係ありませんが、この夏も、パチンコ屋の駐車場で無辜の幼児が
脱水症状で死ぬのでしょうなあ。
216 :
世界@名無史さん:02/05/07 04:41
筒井康隆の「堕地獄仏法」と「48億の妄想」
>216
それは60年代の風俗夢談事件とか公明党の躍進とか日韓のあれとかで
あまり世界史的にはどうかと。
むしろ「虚構船団」の第2章世界史パロディのほうが
218 :
世界@名無史さん:02/05/07 11:56
榛名しおりはハプスブルク調べてないのが分かり過ぎて萎え。
特に顕著なのが「王女リーズ」。
一作目はそれなりに読めたが、二作目でそれ発見して以降読んでない。
だいたい、かなり年数計算もいい加減だし。
色々計算すると、あの時既にフェリペの母親いないって。
日本語の資料くらい当たれよ・・・
>フェリペの母
少女小説の主人公たるもの、姑にいびられなくてどうしましょう。
220 :
世界@名無史さん:02/05/12 16:56
『神々は渇く』はよかった
221 :
世界@名無史さん:02/05/13 18:51
久生十蘭の短編…とりあえずマイベストは
「重吉漂流記聞」…
なお、この人の戦時・戦後をあつかった
「現代小説」もいまや歴史小説と
化しています。マイベストは
「蝶の絵」…
222 :
世界@名無史さん:02/05/14 22:15
多分既出だが
バルザック『暗黒事件』
優しくて男勝りの美しき姫君
サン・シーニュ女伯爵ローランス萌え。
正統王朝派マンセー
イェナ会戦の前夜ヒロインのローランスが
ナポレオンに会う場面。
ナポレオンの言葉が中々深い。
224 :
世界@名無史さん:02/05/14 22:42
そして女は生き残る。
225 :
世界@名無史さん:02/05/15 01:02
クリスチャン・ジャック
太陽の王ラムセス(全5巻)
角川文庫
日本ではそれ程メジャーではない(?)ラムセス大王の物語。
ただこの手の本(洋書の多く)で表現される、
「ふたりは瞬時にお互いを理解しあう仲となった。」とか
「時間を掛け尊敬しあえる仲となった。」
みたいな表現になじめない・・・
アンプローズ・ピアス『生のさなかにも』(創元推理文庫)
ご存知芥川竜之介絶賛の19世紀アメリカ作家の南北戦争小説短編集。
今から10年も前に読んで衝撃を受けたのは、「戦場における人体破壊」を
これでもかと書いたこと。これが20世紀以前の小説かと驚愕。
ゲティスバーグ、チカモーガ、シャイロー、アンティータム・・・。
あまりにも有名な「アウルクリーク橋の1事件」(映画ジェイコブラダーはじめ映画化数回)や
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」冒頭の北軍斥候大尉が戦線中央をかけぬけ南北両軍の発砲をまねく元ネタも収録。
227 :
世界@名無史さん:02/05/15 18:32
「藤本ひとみ」って世界史みたいな小説いっぱいありますよねー
この人の本って面白いですか?世界史素人でも楽しめます?
228 :
世界@名無史さん:02/05/21 03:20
戦争物で期待あげ
229 :
世界@名無史さん:02/05/21 04:19
レン・デイトン「宣戦布告」のなかにも南北戦争モノが1篇、収録されている。
230 :
世界@名無史さん:02/05/24 09:39
>227
「藤本ひとみ」出身は少女小説家。
御本人は忘れたい過去らしい。
文体は軽いから
(難しくしようと努力はしているらしいが所詮無理っぽい)
入門素人さんには向いてると思う。
231 :
世界@名無史さん:02/05/24 10:33
佐藤賢一はまだ「双頭の鷲」がでてないな
アレも結構面白いと思うんだが
エピローグで泣けたよ
232 :
世界@名無史さん:02/05/24 10:41
藤本ひとみは・・・
出てくるキャラ出てくるキャラ、みんな美男美女ってのがなあ。
小説なんだから見かけがさほど重要とは思えんし、
美男美女でなくとも、言葉や行動で格好良さはいくらでも
作り出せると思うんだが。
時に、佐藤賢一で一番性描写がまともなのはどれよ?
・・・まともというか上で出たような露出的描写が少ないと言うか、
ストーリー展開上不可欠な範囲内で留まってると言うか。
性描写が駄目と言うわけでもないが、
そのつもりで読んでるのでないと激しく引くんで・・・
233 :
世界@名無史さん:02/05/25 13:27
>232
サトケンのせく−すネタが作品構成上無理がないのといふと、
「カルチェ・ラタン」かな(藁
えっちーの機雷なの?
ほんじゃ丁度上の>231、「2人のガスコン」など。
でも「カルチェ・ラタン」すげーおもしろーござんすよ。
出来たら、「2人のガスコン」の前に読んどいたほうが、ベターかな。
234 :
世界@名無史さん:02/05/26 05:03
中国の宋代でおすすめの小説をご存じの方、
いらっしゃいましたら是非教えて下さいませ。
235 :
世界@名無史さん:02/05/26 05:28
236 :
世界@名無史さん:02/05/26 11:05
サルマン・ラシュディ「真夜中の子供たち」
インド独立の夜に奇妙な力を持って生まれた主人公が
現代インド史の重要局面に余すところ無く登場して
活躍(?)する、マジックリアリズム小説。
ひらたく言えばインド版「フォレスト・ガンプ」ですな。
小説ではないのだが
アリステア・ホーン「サハラの砂・オーレスの石」
アルジェリア独立戦争史なんだが、読み応え抜群。
独立運動なんてモンは大概、「保守」「中道」「改革」の3派に分類できるんだろうけど
極右・極左 両陣営が真っ先にやった事:中道派 指導者を抹殺して
国民に二者択一を迫った事。
ドロドロっす。
238 :
世界@名無史さん:02/05/26 12:10
>>234 「桃花源奇譚」 井上祐美子著
仁宗皇帝が主人公。
史実とはあまり関係なく、小説として割り切って読めば、楽しめると思います。
かなり強い主人公です。
240 :
ラケダイモン人:02/05/26 14:29
「炎の門」
著者は忘れたが、訳が凄く良くてね。
テルモピュレーの戦いを描いたヤツです。
「捕虜 誰も書かなかった第二次大戦ドイツ人虜囚の末路」
パウル・カレル著
戦中、戦後におけるドイツ人捕虜の扱いが描かれているけど
扱いがひどいのはソ連だけでなく、アメリカもかなりあくどい。
捕虜に食事を与えず、余った食料をゴミとして捨てたり、拷問かけたり
連合国がナチスを非難できるのか怪しい。武装SSなんて
捕虜にどころか即銃殺だし。
>
>>233 お勧めのカルチェ・ラタン、読みましたよ。
かなり面白かったです。
セクースシーンも余裕で大丈夫でした。
ただ「小説」じゃないですな、これは。
原題が「回想録」ですし。
243 :
世界@名無史さん:02/05/26 17:12
直木賞とった王妃の離婚もお勧め。
>242
お気に召してよかったです。性描写も物語り上必要性があったでしょ。
ってこれは、おっしゃるように「回想録」か。(藁
あの人がヒ○ヨシのプレーンだったってのは、日本史の常識だし(大嘘
では続けて、「2人のガスコン」もどぞ。
でも、個人的に今も一番好きなのは、「傭兵ピエール」だなあ。
>>238 ありがとうございました。さっそく1巻だけ買ってきて読みました。
だいぶぶっ飛んだ内容ながら小説として純粋に面白いですね。
さり気なく実在の人物盛り沢山だし。続きが気になります。
上の方でも出てるけど、榛名しおりは好き。
何せマリア読んだのがリア厨の頃だったから事実に基づいてるかどうかなんて全く気にしなかったからね。
小説として面白いと思うから今でも読んでる。
好き嫌い分かれるタイプだとは思うけどね。
>>244 その後色々調べてみまして、「あの人」に関するご指摘の部分はサトケンの
創作じゃないかと、思ったりしてます。
何となれば、主人公とノブナガの没年同じなんですね。
ということは、当時の状況からしてヒ@ヨシの天下統一などは
当然知り得ない。
よってあの記述も存在し得ないはず。
仮に原文にあの記述が存在したとすれば、後世の付け足しが入ってる
可能性大です。
原文知らないのでよく分かりませんが。
・・・って分かってて楽しんでるのかなあ?
248 :
世界@名無史さん:02/05/28 17:47
カエサルを撃て、漢字が難しくて読むのに苦労したんだけど
これって単に俺がアフォだからかな?ピエールはすらすら読めたのに・・・・
私もマリア好きです。
でも、どのへんが史実に基づいてないとか、わからない…。
250 :
世界@名無史さん:02/06/14 18:38
森下翠の「元宋興亡史」何気なく読んだら面白かった
一応、戦記って分類なんだろうけど、小説として読んで問題なし
戦記にしては大雑把過ぎるしね(w
>>240 >「炎の門」
激しく同意。
密集方陣やスパルタの社会のイメージを掴みたければコレだ!
著者スティーヴン・プレスフィールド、文春文庫。
何かアメリカの娯楽小説の底力を感じるよ。
ただこの著者、保守派なんだろうな。
全米ライフル協会員とか、あるいは元海兵隊員とか。
余りにも熱すぎるスパルタ軍の訓練・戦闘の描写から、何となくそう思った。
出てたらゴメンなさい!
≪ロシア皇帝の密約≫ j・アーチャ−著 出版社? 文庫本です。
主人公はイギリス人、彼が相続した遺品のイコンには、隠された秘密が・・
ソ連KGB、アメリカCIA、英MI5?を巻き込んだ一大活劇!!
253 :
世界@名無史さん:02/06/15 00:18
>>249 作者いわく「登場人物に関しては、フリードリヒ以外全部創作」
だそうで。
ちなみに「ハルバーシュタット」なる地域は実在してます。
254 :
世界@名無史さん:02/06/25 15:07
天国(ヴァルハラ)への疾走 /カスター将軍最期の日々
マイケル・ブレイク 土屋晃・訳
http://bunshun.topica.ne.jp/search/html/7/66/10/4167661039.html 一八七六年六月二十五日、カスター将軍率いる第七騎兵隊はスー族に襲われ全滅する
。英雄の苦悩と孤独、栄光の最後を描く伝記小説
----------------------------------------------------------------------
一八七六年六月二十五日、カスター将軍率いる第七騎兵隊はスー、シャイアンを主軸
とするネイティヴ連合軍に襲われ、リトル・ビッグホーンで全滅する。時にカスタ
ーは三十六歳。西部開拓史上、アラモ砦の戦いと並ぶ歴史的悲劇として記憶される。
カスター自身の手記という形の本作は、『ダンス・ウィズ・ウルヴズ』で著名な作
家による伝記小説。若くして英雄となった人間の孤独と苦悩、中央政府ワシントン
との確執、愛情あふれる私生活を描いて、従来の“カスター像”を一変させる傑作
だ。(YM)
255 :
カウニッツ:02/06/25 15:14
ディケンズ「二都物語」は微妙な後味の小説ですね。
既出かな〜?
256 :
世界@名無史さん:02/06/25 16:09
ああ。ありましたね。ディケンズ。
ベスター「虎よ虎よ」のOPが二都物語のOPのパロディですな。
257 :
世界@名無史さん :02/07/09 18:54
中華民国軍民50万人の台湾渡海作戦を書いた小説を10年ほど前に雑誌で
読んだ記憶があるんだけど、タイトルも詳細な内容も思い出せないのです。
もし本になってたら情報お願いします。
258 :
世界@名無史さん:02/07/10 00:08
AoEをやっていて思い出した
厨房のころ「大聖堂」って小説を読んだのですが
キシュツですかね
内容は大聖堂のような小説でした
259 :
世界@名無史さん:02/07/10 17:10
先週、エーコの『薔薇の名前』読了しました。
いやー、名作って言われるだけあって読み応えありましたね。
一気に読み終えられました。
論文とか概説書くらいにしか出てこないようなアラビア語人名が
ちょくちょく顔を出して、その都度ドキッとさせられます。
260 :
世界@名無史さん:02/07/27 17:34
ホーンブロワーが好きだ
ガキのころは何も考えずにかっこいいーと読んでいたが、
最近になって読み返すと、軍事描写なんかがかなり正確なことに気づいた
ああ、やはり帆船時代はいいなあ…
261 :
世界@名無史さん:02/07/27 21:59
ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」
1810年代の当時のイギリスの風俗がよくわかる。英国人的皮肉もいっぱい。
女性にとって、結婚以外の道はきびしかったのよねー。かなり好きな小説。
262 :
世界@名無史さん:02/07/28 21:50
>>144 亀レス。まあ、ネタだと思うけど、フローベルの「ボバリー夫人は私だ」
という台詞はですね、「エンマの絶望はまさしく作者自身のそれであり、
彼の味わった理想の挫折、悲哀と幻滅が主人公エンマに託されている」
ということです。ちなみに、岩波文庫の表紙より、引用。というわけで、
女装など、全く関係ありません。
263 :
世界@名無史さん:02/07/29 03:14
144
>>262 ええっ!? わたしはてっきり第2帝政下のパリのどっかの文学サロンで
「(ガヤガヤ)このボバリー夫人のモデルは誰なんでしょうな」
「(ザワザワ)私が思うに、この小説のモデルは」
などと雑談しているところ、ドアを蹴破り女装したフローベルがとびこみ
『ボバリー夫人はわたしだ!!』
という有名な史実でもあったのかと思いました。
・・・ごめん。思いつきで会話をつなぐタチなので
264 :
世界@名無史さん:02/07/29 23:23
>>263 想像してしまった。それは、それで、面白いかも
265 :
世界@名無史さん:02/07/30 00:29
266 :
世界@名無史さん:02/07/31 02:01
>>261 あれ、倉橋由美子さんの紹介でわたしも好きです。漱石も愛読したのも納得。
英国世紀末風俗になるとシャーロック・ホームズとか、サキのやたら百貨店が
舞台の短編集とか
267 :
世界@名無史さん:02/08/04 14:18
大聖堂は糞
268 :
世界@名無史さん:02/08/04 23:02
parumunosouinn
269 :
世界@名無史さん:02/08/04 23:33
フィリップ4世とかテンプル騎士団とか
その辺の小説ってなにかありますか?
北の十字軍はどうよ?
ドイツ騎士団のDQNっぷりがうかがえる
271 :
世界@名無史さん:02/08/05 01:02
中国物でおおまかな歴史の流れを知りたいなら陳瞬臣の「小説 十八史略」がオススメかな。
ところで中国以外の「ある程度の長さの歴史を知るのにオススメ」の小説って少なくねーか?
272 :
世界@名無史さん :02/08/18 21:38
パールバックの「大地」、ユン・チアンの「ワイルドスワン」
ときて、山崎豊子の「大地の子」はどう?
っていうか塩野氏のやつ
274 :
世界@名無史さん:02/09/08 09:44
昨日、グレーヴズの「この私、クラウディウス」を読了した。
275 :
世界@名無史さん:02/10/05 07:57
発掘あげ。
[我が友マキァヴェッリ]塩野七海著。
最後の文がいい。
277 :
世界@名無史さん:02/10/06 14:44
278 :
世界@名無史さん:02/10/20 22:01
age
279 :
世界@名無史さん:02/10/20 22:04
シェンキェヴィチ『クォ・ヴァディス』(岩波文庫)
非常によろしい
280 :
世界@名無史さん:
『クォ・ヴァディス』
主人公がローマ大火の時
ヒロインを救いに行くのはいいが
その際道を塞ぐ群衆を片端から斬り捨てて
道を開くのに一挙に萎えた.
原始キリスト教会の隣人愛はどこ行った?