449 :
ななしのフクちゃん:
音楽療法は、今注目されている分野でもある。最も注目されている。
欧米では、音楽療法士は国家資格になっていて、生活が保障
されている。これは誠に当然ながらすばらしいことだ。
つまり、欧米では、福祉に重点が置かれているということだ。
当り前の事とはいい、大変に素晴らしい政策を行っている
福祉が素晴らしいからこそ、信用されているのだ。
さて、一方日本では、音楽療法や福祉はどうなのかちょっと検証してみよう。
やはり、自分の国の音楽療法や福祉が現在どうなっているのかをきちんと
検証することが、何よりも大切なことだし、それが音楽療法や福祉のさらなる
発展につながるからだ。検証するから逃げずに最後まで読めよ。分かったな。
今日本では、急速に高齢化が進んでいる。まさに異常な高齢化だ。
先進国の中で、ここまで急速に高齢化が進んだのは、日本だけだ。
本来ならば、高齢化が進むということは、長生きされる方が増えていくということ
なので、喜ばしいことなのだが、日本という腐った国では、なかなかそうはいかない。
おそらく、これからは、高齢者に対する音楽療法というのは、
これまで以上にますます注目されるだろう。一番大切だからな。
本来ならば、高齢者福祉に対しては十分に予算を使わなければならない。
高齢者対象の音楽療法士に対しては十分な金額が補償されているだろうか?
いや、必ずしもそうはいえない。ていうか絶対にそうとは言えない。誰がどう考えてもそうは思えない。
日本は、介護保険制度が始まる前は、措置制度といって、
介護施設のスタッフの給料は、全て税金でまかなわれていた。それが本来の正しい福祉体制だ。
それまでは、音楽療法士に対しても、正当な報酬が支払われていた。
世の中は、福祉を中心に、どんどん良くならなければならない。
ところが、介護保険制度が入ったとたん、現場は大混乱。
なんと福祉の切捨てなのだ。誠に許しがたい事態だ。まさに暴挙だ。
政府は、当初は「介護を社会全体で支える」とか抜かしていた。大嘘つき!腹を切って死ね!
でもそれは、無駄な公共事業でお金を使ったつけを、国民が
負わされることになった。これもまた実に許しがたい。責任をとって腹を切って死ぬべきだ。
国は、これまでの「福祉施設は税金で保護」というごく当り前の姿勢を完全に
転換した。まさに世界の国々と逆の方向を向いている。だから日本は世界の
国々から批判をされ、孤立しているのだ。それがまだ分からないのか!
無駄な公共事業を次々と実施した政府、政治家の給料が減らされる
ことはなかった。こんなことは絶対に許されてはいけない。世界では許されていない。
こんな馬鹿げたことが許されているのは日本だけだ。
国は、高齢者福祉に対しての税金の割合を低くした。マジで低くしたのだ。
そして、介護保険料という負担が国民に来てしまった。
高齢者福祉施設は、ほとんどが民営化され、介護報酬で
経営をしなければならなくなった。これが介護社会の崩壊だ。誠に許しがたい。
その結果、介護で働く方々の給料は、他の仕事をしている奴よりも
はるかに低くなり、ついに最低賃金となった。
音楽療法士は、当然のことながら、「外部の講師」として
現場に行くことになる。何しろ超スペシャリストで専門家だからな。
音楽療法士は、基本的に、現場の介護職員よりも、そして看護職員よりもはるかに高度な
知識や技術が必要な職業なのに、実際には介護職員よりも
はるかに不安定な職種である。 ゆえに、予算的な面で問題が生じたときに、
一番にくびになるのが音楽療法士である。本当にふざけているよ。
ここまでの話でも、いかに日本の福祉政策が極めてひどいものか
お分かりかと思う。さて、次に実際に実例を挙げてより詳しく、
そしてより分かりやすく説明することとする。これを読めば、馬鹿でもわかるはずだ。
450 :
ななしのフクちゃん:2010/07/18(日) 20:01:35 ID:AtxBcN/T
それでは実例を挙げて説明する。
次のようなことが、実際にある現場であった。信じられないかもしれないが、
嘘ではなく、マジで起こったことなのだ。詳しく説明するから最後まで読めよ。分かったな。
介護保険制度が導入する前の、2000年3月までは、音楽療法士に対して
1回10000円が支払われていた。 大体拘束時間は、セッション時間を含めて
2時間程度である。これはどこの現場でも大体同じだ。セッション時間がおおよそ1時間。
そのほかの1時間は、 セッションの準備や後片付けや記録用紙の作成などである。
これは極めて適切な、そして正当な報酬である。これが本来の音楽療法士に支払われる標準的な報酬である。
介護保険制度が導入されたとき、音楽療法士が替わった。報酬は、介護保険制度が
導入されたことにより、極めてひどいものになり、なんと時給1200円になった。
しかも、拘束時間はおよそ3時間。今までは、1回(おおよそ2時間)で10000円
だったのに、3時間で、およそこれまでの3分の1の金額になったのだ。
まあ拘束時間を増やして報酬を3分の1にする施設も馬鹿だけどな。
さらに、そこというのは、デイサービスと特別養護老人ホームの両方ともあるところだ。
その音楽療法士は、デイサービスのほうで音楽療法を担当していたが、ある年度
から、交通費が支給されなくなってしまった。だが、同じ法人で同じ職種で
ありながら、特別養護老人ホームのほうの音楽療法士に対しては、「非常勤職員」
という扱いで、交通費を受けていたことが判明した。そのことと、それよりも前に書いた
理由により、施設との関係は悪化。これはすべて不平等で不当な扱いをした施設に
責任がある。誰もがそう思っているはずだ。そう思わなければ、それは非常識な人間で
あるということになり、そういう人間は、腹を切って死ぬべきである。
ここの現場の所長は、「いい加減」ということで非常に評判が悪い。
この音楽療法士は、まさに被害者で、無駄な公共事業のせいで
予算を削られたことによる犠牲者といえよう。実に理不尽な話である。
誠に許しがたい話だ。これはあくまでも一例である。ほんの1例にしか過ぎない。
このような被害者が出ていることは、腐った政治家は、制度導入後、
しばらくすれば分かっているはずだ。十分に想定されていたはずだ。
最初は分からなかったかもしれないが、もしその後に分かったのなら、
3年に1度の介護報酬改定時に、介護報酬を当然引き上げなければならない。
最初の介護報酬の改定時期が、2003年4月1日である。
その時に、「介護や福祉は大切だから、また音楽療法士も
大切な職業だから介護報酬が上がるな」と誰もが思っていたはずだ。
思わないほうがはるかにおかしい。思わなければ、それだけで極めて
非常識な人間ということになる。こういう人間は、腹を切って死んだほうがいい。
ところが、なんと介護報酬は大幅に引き下げられてしまったのである。まったく信じられないよね。
それから3年がたち、2度目の介護報酬の改定時期が来た。
それが2006年4月1日である。
2003年から3年がたち、そのときよりも音楽療法の需要、
必要性は高まっているはずである(高齢化がもっと進んでいるため)。
世の中の誰もが、「今回の介護報酬の改定では、必ず介護報酬は
引き上げられるはずだ」と思っていたはずである。思うのが当然である。
思わなければ、極めて非常識な人間であるということになる。
こういう人間は、腹を切って死んだほうがいい。
しかし、またしても逆の方向になってしまった。
2回の介護報酬の改定、いずれもマイナス改定だったのだ。まったく信じられないよね。
これは間違いなく誤った政治判断だ。報酬引き下げを決めた政治家が極めて悪い。
その結果、介護で働く人の全ての職種で、人を雇えなくなり、
倒産が相次ぐ結果となった。誠に許しがたい事態だ。緊急事態だ。
もちろん音楽療法士も例外ではない。現場での仕事が少なくなり、
被害者であることは間違いない。
そしてさらに3年後の去年4月1日に、3回目の介護報酬の改定が
行われた。さすがに介護報酬は引き上げられたのだが・・・
政府は、「介護職員などの賃金などの上昇」とか抜かしていた。嘘をつくのにもほどがある。
ところが、実際には全くのでたらめで、賃金が上がったところなど
ほとんどない。嘘だはなく、マジでそういう状況なのだ。
音楽療法士の報酬も、全く変わらないか、仕事を失っている方々も
大勢いらっしゃる。全くふざけるのもいい加減にしてもらいたいものだ。