山の中の小さな火葬場は寒々としていた。
化粧扉を開け、断熱扉を開ける。
その後、仏が入った棺を火葬炉の中に投入。
※旧式のロストル炉です。
断熱扉が閉じられ、化粧扉を閉める。
作業室において、デレッキ挿入口に火をつけた新聞紙を入れて、
バーナーに送る燃料コックをひねると、重油バーナーに火がつく。
※動画共有サイトに上がっていた西洋の火葬場での作業風景の動画で参照。
デレッキ挿入口からは当然めらめらした炎が見えます。
火葬が進み、仏様の水分がなくなると、仏様自体が燃えるので、
めらめらした炎の正体はまさにこれですね。
火葬が進むと、遺骨はロストルから下に落ちます。
日本の火葬場においては、遺骨を残すという観点から、作業員には当然ながら独特の高度技術が求められています。
健康な人ほどよく焼けるわけですよ。中でも、赤ちゃんや小型犬なんかの場合、あまり火が強すぎると、
全部灰になってしまって骨は残らないかな。やっぱり、静かに確実に焼いてあげないといけないんだよね。
なお、米国や英国の火葬場の場合は、遺骨は粉砕してエターナルパウダーにすればいいので、
日本の火葬場と比較して、比較的高温で焼かれる傾向にある。