>>748 問題は、人工内耳を埋め込んで、言葉を理解し、喋れるようになるかだな。
脳の可塑性を失っていることはわかっている。
西宮さんの現状では、大脳の前頭葉にある聴覚皮質が音に対する
刺激を受けないまま育っているらしく、そもそも人工内耳を埋め込んだとしても、
音に対する感覚を身につけるのは難しいだろう。
生下時、十分な聴力がなく、音が聞こえない状況下で育ったヒトは、
それが成人になってから、補聴器や人工内耳等で聞こえが良くなったとしても、
音声を理解することができない。脳髄で音声を処理できないのである。
このため、生下時、難聴とわかった場合は、早期に補聴器を付けて、
音に対する感覚を覚え込ませた方が良いとされる。
補聴器の装用効果が少ない場合は、人工内耳手術を行うこともあれば、
聴覚脳幹インプラントという次世代の聴覚人工デバイスを埋め込むこともある。