【大今良時】　聲の形 Part28 【マガジン】

いろいろな音がある。

西宮 硝子に人工内耳手術させて、はじめての音入れをすると…。

何やら機械的な音として入り、周りの音を一度に拾うため、
音の大洪水でびっくりしてしまうと思う。

私のように、補聴器で劇的に聞こえており、言葉の理解ができているような人の場合、
将来に人工内耳になったとしても、訓練しだいで新しい音を理解できるようになるが、
西宮さんの場合は、十分な音に対する刺激を受けないままで育っているため、
人工内耳で聞こえが良くなったとしても、音声を理解するのは難しいだろう。
脳髄で音声を処理できないのであるからだな。