このような大時化なのに出港を強行した豪華客船御堂筋丸。
船が○○湾を出ると、猛烈な大荒れの海を走るはめになる。ものすごい高波で、
船は思うように航行できない。そのうち、何やら、ドカン!という衝撃を船底から感じたという。
直後に船の電気は消え、機関も止まってしまったという。乗客はもはやパニック状態に…。
実は、御堂筋丸の船底にあるバルブが大波を受けた時の衝撃で破損。バルブに
つながっている管を通じて激しい浸水が始まった。その結果、御堂筋丸はどんどん傾きだしたという。
船体に穴が開き、水が大きく浸水すれば浮力を失い沈むのは当然。
ギンコは勇気を振り絞って、操舵室へ行った。
すると、操舵室の中は、まさにもぬけの殻状態だった。
既に、船長と航海士などの乗組員は先に避難した後だった!
そうしている間に、御堂筋丸はどんどん傾き、このままでは沈没は免れない。