【大今良時】　聲の形 7　【マガジン】

はじめての音入れ

ロボットのような声、機械的にガリガリといった感じの声だと思っていたが、音質が悪いラジオのような
感じの声であり、少しながら会話をすることが出来ました。だが、難しい言葉はわかりません。

リツコによると、「難しい言葉は解らなくても、とりあえず、音を感じるだけでいい」との事だったので、
慣れるまではしばらく我慢です。

今の人工内耳は少しでもなめらかに聞こえるように、音質や聞こえやすさも良くなっているんだなと感じました。
このため、音入れしたばっかりでもすぐに言葉として聞き取れる人もいるのは確か。

病院の帰り、店に立ち寄った時、懐かしい音楽が流れていて、不明瞭ながら音楽だということがわかり、やっぱり、音が
聞こえていた方がいいと再認識しました。はじめのうちは「チュルチュルジー」といった感じの変な聞こえ方でしたが…。

案内放送のチャイムはこわれたオルゴールのようだったが、なんとかチャイムとして聞き取ることが出来ました。