【空知英秋】銀魂 二百十四訓

このエントリーをはてなブックマークに追加
80名無しさんの次レスにご期待下さい
高杉は、私室で桂に言った。

「お前が決めろ」

「銀時のところへ戻るかどうかか?・・・ずいぶんと世話になってしまったし、お前にもみんなにもこれ以上迷惑をかけるわけにいかんしな・・・」

「そうじゃねえ。将軍をお前が殺るかどうか、決めろ」

「な・・・」



高杉は、桂に短刀を見せた。

「大和魂、まだあんのか」

「高杉・・・」

「将軍のとこへ嫁げば、その無防備な首に一番近くなる。お前もそれが望みだったはずだ」

「それが俺を抱いた理由か・・・」僅かに、桂の目に陰りが見えた。

「お前なら、大丈夫だ。どんな男でも夢中になるさ。俺が保証するぜ。一番無防備なときに側にいるんだ、確実にしとめられる」

桂は、勢いよく首を横に振った。