【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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「!!」

銀時のその言葉に、とっさに、飛びついていた。

その簪、返してくれ!!あいつが、命を駆けてくれたもの!!よく、見たいんだ!!



だが、力が入らない身体。

簡単に銀時に、振り払われる。どさっと、床に倒れ込んだ。

・・・・

「あ」

突然、銀時が声を上げた。

そして、

「お前、転んで・・・頭打ったりしなかった?」

さっきの、詰問調の冷たい、言葉ではなく、やや心配そうな声を出す。

その声に、少しほっとして、銀時を見る。ああ、なんでか、心配してくれている。

だから、ゆっくり首を横に振った。怪我何かしていない。だって、もともと転んでもいないのだから。