「!!」
銀時のその言葉に、とっさに、飛びついていた。
その簪、返してくれ!!あいつが、命を駆けてくれたもの!!よく、見たいんだ!!
だが、力が入らない身体。
簡単に銀時に、振り払われる。どさっと、床に倒れ込んだ。
・・・・
「あ」
突然、銀時が声を上げた。
そして、
「お前、転んで・・・頭打ったりしなかった?」
さっきの、詰問調の冷たい、言葉ではなく、やや心配そうな声を出す。
その声に、少しほっとして、銀時を見る。ああ、なんでか、心配してくれている。
だから、ゆっくり首を横に振った。怪我何かしていない。だって、もともと転んでもいないのだから。