【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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679名無しさんの次レスにご期待下さい
>>674
「じゃあ、なんで」  てめえ・・・



「頭についてんの?」 いい加減にしろよ。



「誰が刺したの?」  誰に会ったんだよ。



「何で、気付かないの?」 気付かないほど、夢中なことしてたんだよなあ?



「どうして答えないの?」 答えらんねーんだろ。



「言えないことなの?」  それとも、いいたくないのか?



桂は無言。見るのはこの青い玉。俺の顔は見もしない。

もういいよ。
680名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/09(日) 15:33:57.26 ID:yuYGxUlq0
「あっそ。知らないんだ。じゃあ、いらねーよな」

俺がそう言ったとたん、青い玉に飛びついていた。

はあ???!!!意味わかんねーーーーよ!!!

何でそんな必死にさあ!!



桂をひょいとかわす。簡単に桂はバランスを崩し、どさっと、床に倒れ込んだ。

何でそんなにこれが欲しいわけ。

大切なわけ??!!

その青い玉を、よく見てみると、・・・模様かと思ってたものが、違うものだったことに気付く。これ、この赤い染み。「あ」

・・・まさかなぁ。

答えられなかったのは、転んで頭打って、例のごとく記憶喪失・・・な??んて事はないよね?でも、こいつならやりかねない。天然だし。

一応聞いとこう。

「お前、転んで・・・頭打ったりしなかった?」

と、素直に、首を横に振る。
681名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/09(日) 15:34:44.79 ID:ReEMuu9C0
・・・・

あっそ。

頭打ってないんだ。じゃ、お前はおかしくないって事ね。

ていうかさ、じゃあ、

「・・・血が付いてる。」

誰の血よ。これ。

「!!!!!」



もう、泣きそうな顔の桂。

ああ、そうなの。

お前は知ってるんだよね。この血の主も、この青い玉の送り主も。

知ってて、まだ言わないつもりなんだよな。

もうさあ、おまえさあ。むかつくんだけど。すごく。
682名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/09(日) 15:35:30.33 ID:TAm0x0Xt0
「俺さあ、言ったよね。」

何度も、何度も言ったよね。

「こそこそされんの、嫌いだって」

でもさ、お前は直らないんでしょ。

直す気もないの?

だったらさあ、当然だよなあ。

「これ、捨てるから」

「!!!」

「いや・・・・っ」

瞬間、桂が初めて声を出した。“いや”って言った。

はあ???!!!ふざけんなよ、てめえ。

俺に、飛びついてきた。

その勢いに、俺は反射的に腕を高く上げた。絶対、今の桂には届かない位置に。

なのに、分かってるのに、必死になっちゃって。

そんな泣きそうな顔しちゃって。
683名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/09(日) 15:36:09.91 ID:/Sp6kvFx0
いかにも、大切なものですって感じで、しがみついてくる。

桂。お前さあ、

お前ってホント、

最っっ高??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????に、ムカツク!!!!



「なんなの?欲しいの?何で?」

だったら、いえよ、何で欲しいのか。

誰からもらったのか、そいつと何したのか。

何で何も答えないんだよ。だから、いけないんだろうが!!!



ああ、桂がついに泣いた。涙があふれ、止まらない。

こんなに、哀しそうに泣くのは、初めてかもしれない。

ああ、・・・・なんだよ。

誰のために、それって泣いてるの?

誰を思い出してるんだよ!!!!!てめえ!!!!
684名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/09(日) 15:37:13.56 ID:3WD4Rzxy0
今日、俺が一体どれだけお前のことを・・・

それなのに、お前は、一体誰と、何してた?

そんで、そいつを思い出して、今、泣いてる。

俺のことなんて見ちゃいない。



もう、ホント、限界。

心が、折れた。



「てめえ、いい加減にしろよ」

本気で怒った。もう、止まらない。





「誰にもらったか、言え」

答えは分かってる。だけど、お前の口から言え。
685名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/09(日) 15:38:01.03 ID:HNSN0Fps0
「た、かす、ぎ・・・・っ・・・」

やっぱりな・・・・・・・・!!!!!



頭が怒りで真っ白だ。

とにかくここには居られない。冗談じゃない。たまらない。

玄関に歩いていく。



「まっ・・・」

か細い声で、俺の方にやってくる。

でも、もう俺、お前の顔見んのもいやだから。

つらいから。無理だから。

っていうか、殺しちゃいそう。