【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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639名無しさんの次レスにご期待下さい
「あんた、しっかりしな」

と言えば、ハッとしたように、顔を上げて。

「・・・は、やっぱり思ったとおりだ・・・あんたは、やっぱり、いい女だ・・・俺が気に入っただけのことはある・・・」

と笑った。

「何言ってるんだい。自信だけは一人前だね。追われてるくせに・・・」

「は・・・俺は、人を見る目があるんでねぇ・・・あ、さっきの・・・あいつがいらねえって言ったら、あんたが使ってくれて、構わねえ・・と、番号は、・・今日の日付だ」

「なんだい、偉く気前が良いじゃないか」

「だいぶ、世話になったようだしな・・・俺にゃ、もう、必要ないんでねぇ・・・っっ!!」

ごほごほと、咳き込む。



「もうだめだよ、医者を呼ぶよ」

電話に立とうとすると、

「いらねえ!」

ぴしゃりと言った。あまりに強い言い方に、お登勢は振り返る。