【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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「なんだい」

「真撰組でさあ。ここに、片目包帯で隠した男、きやせんでしたか?」

真撰組の、沖田だ。



「さあ、見てないねえ」

とっさに嘘が出る。

「・・・怪我してると思うんですがね」

「知らないよ」

「そうですかぃ。なんか、引き戸に血が付いていたモンでしたから・・・念のため、中あらためさせてもらっても良いですか?」

「はあ?何言ってンだい!あたしゃ、歌舞伎町四天王のお登勢だよ!あたしを嘘つき呼ばわりする気かい?ただじゃすまないよ。」

「信じてねえ訳じゃねぇんでさ・・・探しているのが、やっかいな奴でしてねえ」