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【空知英秋】銀魂 二百十四訓
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2012/12/09(日) 09:52:43.49 ID:W3NeiA+g0
「ちょっと、なんだってんだい」
と、カウンターの出口をふさぐ男にお登勢が声を掛ける。
俯いたまま、顔を上げない。しかし、印象深い包帯がちらちらと、髪の間から見えている。
「酒を飲みに来た訳じゃないんだ・・・」
偉く弱々しい声で言う。
「ねえ、あんた」
何か嫌な予感がする。そっと近づく。
「ちょっと頼みがあってねぇ・・・あんたにしか・・・頼めなくてねぇ、綾乃サン」
言うと、ごそごそなにやら懐から取り出そうとしている。