【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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「ちょっと、なんだってんだい」

と、カウンターの出口をふさぐ男にお登勢が声を掛ける。

俯いたまま、顔を上げない。しかし、印象深い包帯がちらちらと、髪の間から見えている。

「酒を飲みに来た訳じゃないんだ・・・」

偉く弱々しい声で言う。



「ねえ、あんた」

何か嫌な予感がする。そっと近づく。

「ちょっと頼みがあってねぇ・・・あんたにしか・・・頼めなくてねぇ、綾乃サン」

言うと、ごそごそなにやら懐から取り出そうとしている。