スパーーーーーーン!!!
勢いよく、フスマが開いた。
ぎゃあああああ!!!銀時ィイイイイイイ!!!
びっくりして、危うく心臓が飛び出るかと思った。なのに、こいつはひょうひょうとして、
「アァ?いきなりだな。びっくりするだろ」フツーに言いのけた。
「びっくりしたのは、こっちだわアアアアアア!!!!!」
鬼のような形相だ。いやいや、あれだ。夜叉だ、白夜叉!
じろじろと、俺と高杉を交互にみて、あからさまに乱れている布団に視線を向ける。みるみる青筋が立って・・・
ブチッ・・・って、今にも何か切れるような音がしそうだ。
「どーゆーこと???どうしてこうなってんの???説明しろ!!!」
ヒイイイ!!どうしよう、どうしたら。あの、あれか。高杉と二人で話し合ってたという事に・・・とにかく、落ち着いてくれ、銀時、そうだ、お前の好きなもの上げるから!!
「ぎ・・・銀時、あの・・・これは、あれだ、その・・・後でカステラかって上げるから」
もう何を言ってるか自分でも分からない。あわわわ。声もうわずるをとおりこして、変にかすれた。ああ、これは高杉のせいか・・・いいいいやいやいや。それはまずい。
「いるかアアアア!!!カステラなんぞ!!説明しろ、ヅラ!」
む・・・無理無理無理。ああ、今にも殴りかかりそうな雰囲気の銀時。ヒイイイイイ。