【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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>>574
それに、子供の頃の高杉を思い出す。

誰かをほめる先生を、こんな顔で見てたっけ。

・ ・・ああ、何だか今、不覚にも、可愛いと思ってしまった。

この、今では狂った獣のような男が。

傍若無人な、この男が。

もはや誰を失っても、(俺や銀時さえ春雨に売ったとしても)意にかいさぬ冷血なこの男が。

・・・嫉妬。

「・・・」

なんでか俯く。そんな様子が、たまらない。何となく、頭をなでる。

「・・・今日のお前は、なんか、少し、好きかも・・・」

「・・・・・!!!!」

びくっと、肩をふるわせた。俯いたままなので表情は分からない。

「気持ちわりいこと言ってンじゃねえ・・・」

そのまま、口づけてきたので、やっぱりどんな顔をしているかは分からないままだ。