>>564 なれた仕草で、着物を脱がす。
さっきまで、あの女と何をしていたんだ?
もう、満たされているはずなんじゃないのか・・・?
なんで、俺にこんな事をするんだ。
ああ、また今日もこわれ物を扱うかのように、そっと俺に触れてくる。
だが、今までと違うのは・・・
執拗に、腹を、触ったり、舐めたり、・・・そのうち、かみつかれそうで、
怖い。
その子にだけは、何もしないでくれ。頼むから。下の高杉を見たため、腹筋に力が入ったからか、俺の方を見て、一瞬驚いたような表情を見せた。が、
また、似たような行為に没頭していく。
「奇麗な身体だな・・・本当に奴に触らせてないんだな」
不敵に笑うと、体中のあちこちに吸い付いてきた。そのたびに、鋭い痛みが走る。
「高杉、やめろ・・・」
答えない。もう、体中真っ赤になってしまったんじゃないかって言うくらい、
狂ったように同じ行為を繰り返す。
あのいつぞやの電話の女達にもしていたのだろうか。
「そんなことばかりしていると、女にもてなくなるぞ・・・」
「フン・・・言うようになったじゃねえか」
押し入ってきてから、記憶の中のこいつはこんな男だったかと思う。
いきなり奥まで貫いて、自分勝手に暴れている。
愛情のかけらも感じない。
・・・いや、元々あるはずがないのだった。
高杉が、意図あってか、なくてか
身体を近づけてくるたび、ぞっとする。
腹の近くに身体を押しつけられるのが怖い。
そうしたたら、突然、腹の上にわざとらしく手を置いた。
「声、出せよ」
「高杉、手・・・」
「・・・さっきから、そればっかだな。つまらねえ」
動きを止めて、吐き捨てるように言う。
「貴様が乱暴だから・・・」
「アァ?ずいぶんだな」
じろり、と、俺を見下ろす。随分遠くから見られている気がする。
「銀時相手はどうなんだ」
「は・・・」
「感じるのかよ」
「な・・・」何を言いたいんだ。貴様は。
答えないでいると、つまらなそうに、フン、と、視線をずらす。
それから、
あくまで自分のペースで律動を繰り返し、
燃えるような目で見たかと思うと、
突然どうでも良さそうに突き放す。その繰り返し。
なんなのだ、一体。
「・・・てめえが俺のガキ孕んでた時は、銀時とやってたんだろうが」
「な・・・」何を言っている?
「このガキに対してはえらい過保護じゃねえか・・・」
はあ?
まさか・・・・まさか、それではまるで
・・・・・
いや、ありえない。こいつはそんな男じゃない。
だが・・・もしも。
もしそうなら。
「あの子が・・・これくらいの時には断った」
言えば、動きを止めて驚いたような目で俺を見る。
「あの子も・・・大切だ。この子と同じくらい、いとおしい」
高杉の表情が変わる。
ああ、そうか。
そういえば、銀時もお前との行為の回数を聞いたことがあった。
お前達は・・・なにをしているんだ。俺だぞ。相手、俺。
・・・馬鹿な奴らだ・・・
「安心しろ。前にも言ったが子供には平等に接するつもりだ。俺も、銀時も」とたん、
不機嫌そうに怒鳴り出す。
「銀時の話なんざしてねえよ。俺と繋がってる時に余計なことばっかり考えてんじゃ・・」言って、一瞬だけしまった・・・と言う表情をした。