【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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「・・・・!!!」

「こいつ、いなくなったら困るよなあ。銀時、狂っちまうかもしれねえな。クク・・それもそれで又面白えかもな。また、あの白夜叉に会えるんじゃあねえか」

「な・・・」節くれ立った手で、俺の腹をゆっくりさする。だが、優しさは感じない。

瞬間、あの、橋であった時の殺気を思い出す。自分の子か、そうじゃないか、分からない状態であの殺気。この子は間違いなく銀時の子だ。震えそうになるのを必死でこらえる。

「桂・・・」低く耳元でささやく。

「・・・・高杉」

こいつは、俺を素早く抱え上げると、隣の布団にゆっくり寝かせた。

「フン・・・随分おとなしいじゃねえか」

「抵抗するだけ無駄なのだろう」

「・・・・」

ふと、寂しげな顔をしたのは、気のせいだっただろうか。