>>555 のそのそと、着替えをして、簪を手に取る。じっとそれを見ている。
そのまま、うごかない。
このことを、後悔しているのか。
それをくれた奴相手に。
・・・くだらねえ。
「傷でも付いたか」わざと声を掛けてやる。
そう言ってやれば、ハッとする。
フン。俺がいたことすら、忘れていたようだな。
そんなに気になるなら、とっとと帰りな。
「なあ、高杉・・」
ああ?なんだよ。
「いつだったか、貴様これを持っていったことがあっただろう。あれは、なぜだ」
・・・・
・・・は・・・?
・・・てめえ。鈍いにも程があるぜ。
今更、それを言うのかよ。
で、それを、なぜか?だと、俺の口から言わせたいのか。
さっき、俺が好きだって言った奴が、分からないのかよ。
だとしたら、てめえは。
・・・・本当にたちが悪いぜ。
「・・・覚えてねえ」
俺の口からは、言いたくねえよ。
てめえで考えな。
その鈍い頭で。
ああ、馬鹿なてめえらは似合いだよ。
とっとと亭主ンところにもどりゃいい。
俺は一服させてもらうぜ。
いまこそ、
煙でものまなけりゃあ、やってられねえ。