こいつが感じてないのは分かってる。
もともと、全然乗り気じゃねえ。
俺と繋がっても、上の空。
大事な腹のことしか考えてねえ。
そんなにこいつが大事か?あいつの子だから大事か?わざとらしく腹の上に手を置いて
「声、出せよ」と言えば、心底困惑したように、俺を見る。
「高杉、手・・・」
「・・・さっきから、そればっかだな。つまらねえ」
「貴様が乱暴だから・・・」
「アァ?ずいぶんだな」てめえが集中しねえのが悪いんじゃねえか。・・・それとも何か、
もう、お前はあいつじゃないと、だめなのか。
あいつにしか、感じなくなってしまったのか。
この身体に、刻みつけた俺はもういないのか・・・・
ああ。それとも。