【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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532名無しさんの次レスにご期待下さい
>>529
「フン・・・随分おとなしいじゃねえか」

「抵抗するだけ無駄なのだろう」

「・・・・」

やっぱり、お前は、そんな風に俺を見ているんだな。お前は銀時に俺のことを“強姦魔”って言ったようだが。・・・だったら、お望みのままの俺でいてやろう。



着物を脱がしては、何処までしたモノかと考える。

これで流れちまった日には、洒落になんねえ。

この腹に、俺以外の男の命が宿ってる。

不思議なもんだ。

女ってのは・・・。

我ながら変な愛撫をしていると思ったが、そのせいかなにか

桂が俺を見た。ふと、目を合わせると、それは女の顔じゃねえ。

・・・母親の顔だ。子供を案じる、母の顔。

てめえ、そんな顔するようになるとはな。
533名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/06(木) 04:01:02.65 ID:2wEUoSvU0
身体をなでながら、思うこと。この肌にはなんの乱れもない。

「奇麗な身体だな・・・本当に奴に触らせてないんだな」それに気分が高揚する。

同時に、この身体は、今、俺が支配しているんだという暗い満足がおそってくる。

「高杉、やめろ・・・」とがめるが、かまやしねえ。

俺の痕跡を付けてやるよ。今日が終わっても、この跡を見るたびに俺を思い出せばいい。俺と身体を重ねたことを、俺の熱を、思い出してくれ。

「そんなことばかりしていると、女にもてなくなるぞ・・・」

「フン・・・言うようになったじゃねえか」

生憎、こんなことすんのは、てめえにだけなんだよ。
534名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/06(木) 04:01:51.08 ID:W6Td4oIu0
こいつが感じてないのは分かってる。

もともと、全然乗り気じゃねえ。

俺と繋がっても、上の空。

大事な腹のことしか考えてねえ。

そんなにこいつが大事か?あいつの子だから大事か?わざとらしく腹の上に手を置いて

「声、出せよ」と言えば、心底困惑したように、俺を見る。

「高杉、手・・・」

「・・・さっきから、そればっかだな。つまらねえ」

「貴様が乱暴だから・・・」

「アァ?ずいぶんだな」てめえが集中しねえのが悪いんじゃねえか。・・・それとも何か、

もう、お前はあいつじゃないと、だめなのか。

あいつにしか、感じなくなってしまったのか。

この身体に、刻みつけた俺はもういないのか・・・・

ああ。それとも。
535名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/06(木) 04:02:24.05 ID:Qb6Ls3oE0
お前は、俺のことが嫌いなんだったな。あれは俺の独りよがりの勘違いで、お前はどうも思っていなかったんだ。元から。

「銀時相手はどうなんだ」

「は・・・」

「感じるのかよ」

「な・・・」

図星か。じゃあ、俺は俺のために、やらせてもらう。

ばかばかしい話だが、これじゃあの妓相手と変わらない。

身体(そっち)はよくても、心(こっち)が全然感じねえ。気持ちよくねえ。

たかぶる身体とは裏腹に、心が萎えていく。

その双極に、たまらなくなって、聞いた。

「・・・てめえが俺のガキ孕んでた時は、銀時とやってたんだろうが」

「な・・・」

「このガキに対してはえらい過保護じゃねえか・・・」

桂が、何か考ええてから、口を開く。