「・・・・」
「ほらみろ。お互い様だ」
「っつーか、こっちは夫婦なんだ!!」
「てめーは良いのかよ」
「ああ?」
「浮気。それもお互い様だろ」
「銀時・・・すまなかった。は、反省している・・・」
な・・・っ。なんだよ、否定しないの!?
ていうか、そもそも俺にはだめって言うくせに・・・
そのとき、
TULLL・・・・高杉の電話が鳴った。
「ああ・・・・分かった。待ってろ」
そう言って、立ち上がる。
「俺は、もう行く。じゃあな」さっさと出ていこうとする奴に、つかみかかる。
「てめえ、待て!!」勝手すぎるだろうが!!!
「なんだよ」なんだよ、じゃねえ!!!
「謝れよ!」
「はあ?」
「あやまれっていってんの!!」
「誰に」
「俺とヅラに」
「・・・・」ものすごく不本意で、嫌そうな顔を高杉はした。だが、思い当たったのか
「てめえに謝ることはねえが・・・」つ・・と、ヅラを見て。
「さっき、殴られたのは、ヅラの分と思っておいてくれ。それでいいだろ」
さっと、部屋を出て行った。
くそ・・・
でも、責め立てる理由もねえし、なにより自分が惨めだ。