【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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506名無しさんの次レスにご期待下さい
>>501
桂が、ぽそりと、

「銀時は、どうして・・・」と言った。

うううう!!

そりゃ、そもそもは俺だけど。

俺だけど!!!

その、また、そもそもはお前が・・・

っていうのを、又 高杉の前で言いたくない。ぐっとこらえる。

高杉が、さっきの煙管を消し、手持ち蓋差にしている。

一応、俺の子を気遣ってくれているのか。

いやいや、何考えてんの、俺。気遣ってたらそもそもこんな行為しないでしょ!!

「つーか、てめえ、ヅラ妊娠してるのしってんだろうが」

「だから?」

「・・・っ!!子供に何かあったらどうするつもりだ!!」

「じゃ、てめえは俺の子が腹ン中いた時、こいつと何にもなかったのか?」

どうなんだ、と、剣呑な目で俺を睨む。
507名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/05(水) 20:56:47.96 ID:rwOhnI5P0
「・・・・」

「ほらみろ。お互い様だ」

「っつーか、こっちは夫婦なんだ!!」

「てめーは良いのかよ」

「ああ?」

「浮気。それもお互い様だろ」

「銀時・・・すまなかった。は、反省している・・・」

な・・・っ。なんだよ、否定しないの!?

ていうか、そもそも俺にはだめって言うくせに・・・



そのとき、

TULLL・・・・高杉の電話が鳴った。

「ああ・・・・分かった。待ってろ」

そう言って、立ち上がる。

「俺は、もう行く。じゃあな」さっさと出ていこうとする奴に、つかみかかる。

「てめえ、待て!!」勝手すぎるだろうが!!!

「なんだよ」なんだよ、じゃねえ!!!

「謝れよ!」

「はあ?」

「あやまれっていってんの!!」

「誰に」

「俺とヅラに」

「・・・・」ものすごく不本意で、嫌そうな顔を高杉はした。だが、思い当たったのか

「てめえに謝ることはねえが・・・」つ・・と、ヅラを見て。

「さっき、殴られたのは、ヅラの分と思っておいてくれ。それでいいだろ」

さっと、部屋を出て行った。

くそ・・・

でも、責め立てる理由もねえし、なにより自分が惨めだ。
508名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/05(水) 20:57:16.89 ID:YLWWvIyR0
こんな近くにいて、「守る」と息巻いておきながら

あっさり奥さんを寝取られちまったんだからな・・・

俺って、最低・・・

「ごめんな、ヅラ・・」

「いや、元はと言えば俺が・・・なんだか、お前の子だと思うと、どうしても無事に産まなければと思って・・・色々考えすぎた。すまない」

「いや・・・俺がしっかりしていないから」

そっと手を差し出せば、一応掴まってくれる。

「かえろうか」

「・・・ああ」