>>496 は・・・っ。桂が、腹を押さえたままうずくまる。
「あ、・・ヅラ、ヅラ!!大丈夫か!!」
あわてて駆け寄ると、「おい」と、高杉まで心配そうに来ているからびっくりだ。
「てめーは来んじゃねえ」
「そんなこといってる場合じゃねえだろ。医者を・・」携帯を取り出す。
「い、いや、大丈夫だ。ちょっと・・・うん。もう大丈夫だ」
ふう、と、息を吐く桂。
ああ、こっちも一息だ。
どうも、話を聞くと、
高杉が例によって桂に電話したらしい。
亭主迎えにこいって。そこまでは分かる。
それで、ヅラがここに来たって訳だ。
二階に言ったと店のものに言われ、
で、二階に上がったはいいものの、
ふすまを開けるほど無粋ではないし、果て、どうしたものか・・・帰ろうかと
思ったところで高杉に会ったと。
はい、わかりました。
・ ・・で??それで???
「それで、どうなったの??」
「ここでするこたぁひとつだろうが。てめえがしたことと一緒じゃねえのか」
「はあアアアアアアア???!!!!」
「てめえ、首に白粉べったりついてるぜ」
「う・・・っ!!!こ、この」
「お互い様って奴じゃねえのか」
「てめーは黙ってろ!!第三者!!!赤の他人!!!」
ククク・・・と、嗤う笑い方がとにかく気にくわない。