さっきのお気に入り(?)の妓をつかまえて、
階段を上がろうとした時、なにやら入り口が騒がしい。
「すまぬ。人を捜していて」うわ????聞き覚えのある・・・この声は・・・
「銀色の頭の男なのだが、見かけなかっただろうか」
やばいやばい。
とにかく、妓の手を引き、階段を駆け上がる。
なんだ??何で分かったんだ??
とにかく、一番近くの部屋の戸を開けて、・・・中に誰もいないことを確認して入る。
トントントン・・・ぎゃああああ!!奴があがってきている気がする!!
とにかく、妓と布団をかぶって、中にはいる。
さすがに、ふすまを開けることはしないと思うが。・・・。
隣の隣(?)くらいのふすまが開く音がする。
げええ!!!そこまでするの???
だが、しばらくすると、静かになった。ふう????。気のせいかよ??。
ところで、
「あの・・・おにいはん、どうしますのん?」
と、息苦しそうに腕の下の妓がいう。
うう・・・ほんと、どうしよう。
奴に見つかったら、殺されるかな?
イヤイヤイヤ、あいつが悪いんだよね!!相手してくれないし。
でも・・・
でも、やっぱ・・
悶々と考えていたが、
最後の最後に、「でも、あいつ本当は男だし、ヅラだ・・・分かってくれる」
と結論づいて、
事に及ぶことにした。
俺は、この選択をこれほど後悔したことはない。