「えーーなんだ。そういや、さっきの話。続き聞かせてよ」
「はて、なんでござったかな」
こいつ????????!!!!俺と言うより、高杉で遊んでたんじゃねえの!!!それとも、焦らして、やっぱ俺でかアアア???????????!!!
「だ、か、ら!!!高杉の風呂を月子が借りにいったんだろ!!!それで、どうしたかって聞いてるの!!!」
「気になるでござるか?」
「当たり前でしょオオオ!!!奥さんなんだから!!」
「そうでござったな。・・・じゃあ、まあ、ご想像にお任せするでござるよ」
!!!!こ、い、つ??????!!!!
「ただ・・・」
万斎が、何事か思いついたように話し出した。
「いつだったか、月子殿のしていた簪を晋助がデッキで一人で眺めていた時が、印象的でござった」
武市は、隣の妓となにやら話している。案外、上に行くつもりなのか。
「捨てようか、捨てるまいか、なにやら迷っていたような。まあ、結局翌日には月子殿の頭にそれがあったので、すてなかったのでござろうが・・・
・・あんなつらそうな表情の晋助は見たことが無かったもので」
その日の情景を、思い出しているのか万斎は遠い目をした。
不思議な男だ。こいつは間違いなく高杉に全幅の信頼を寄せられている。片腕だ。そして、本人も高杉なしでは生きていてもつまらないという。
似蔵は、高杉を光だといった。何であいつはあんなにも、人を引きつけるのだろう。
カリスマ?というのか。
ヅラ・・・お前もそうなのか?