見かねたお登勢が、俺に言う。
「確かに、ここ最近は電話を借りに来なかったから、上で掛けるようになったのかと思ってたんだけどね。何度か、あの男から取り付いてくれって電話が来て・・・
でも、そのたび月子がいないって言ってくれって言うからさ」
ふうーーと白い息を吐く。
「んだよ、それ・・・。俺に言ってくれればいいだろ。ったく。」
「訳ありとは思ってたけど、相手の男も気にする風でもなかったしねえ。ま、とにかく、黙って少しは話させてやりなよ」
「けっ」
「ふふ・・・分かってる。」
ちょっと、何楽しそうに笑ってるのおおお?!!