【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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たまたまその日。

銀時がスナックお登勢に立ち寄ったら、またしても将軍来店だった。

「銀時、今日は貸切だよ」と、お登勢に言われたが、

一回目の時に顔見知りになっていたせいか、

「かまわぬ。のんでいてくれ」と、快い将軍のお言葉をもらった。

苦笑いしながらも、「ありがとうございま??す」と、銀時がカウンターに付く。



ちら、と、将軍の席を見ると、微笑みながら酌をする桂の姿。頭には、自分のやった赤い簪。奇麗に結い上げている項は白く、色っぽさを感じる。

おいおい、なんでそんなうれしそうなんだ・・?と、疑問に思うのと同時に、なんだか面白くない。まあ、あいつ黙ってりゃただの美人だしな・・・。

将軍と何の話をしているかと思ったら、酒の席だというのにこの国の未来やら、天人の横暴を許さないようにする制度のことなど、なんだかな??と言う話をしている。

それで、嬉しそうな顔してんのか。あいつも、革命だのなんだの、好きだねえ??。ああ、でも、これはこれで平和な攘夷の一環と言うことか。などと、妙に納得した。