【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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「そろそろ、帰るぞ銀時」

「ああ???もうちょっとくれえいいだろうが。お前もつき合えよ」

「困った奴だ」

「良いじゃねーか、俺は今、幸せにひたってんの」

あ、言っちゃった。



「月子、旦那の横にすわんな。今お茶入れてやるから」

いそいそと用意するお登勢。

「すまない、お登勢殿。・・・坂本も、忙しいのにこやつの戯言につき合わせてすまんな」

「い??きに??!めでたいことはみんなで分かち合うもんじゃ!わしも、お亮ちゃんとの結婚の暁にはみんなにつき合ってもらうぜよ」

アハハハハと、明るく笑う。いつだよ、それ。

「松坊も、お兄ちゃんになるんだねえ」

「ビンボーコダクサン」

「猫耳、てめえ!!」



ふと、そういや、兄弟になるんだよなって思った。あいつの子と、俺の子が・・・。何か複雑??。あ、そういやこのことあいつしらねえよな。

教える気もね??けど。いや、まてよ。俺の子をヅラが身ごもったって知ったらあいつはどうするだろう。焦るかな?焦るよね!嫉妬するよね!!

この幸せなムードを教えてやったら悔しがるよね!!!

なんか、暗い考えが浮かんだ。



「坂本・・・電話かしてくんねえ?」

「ん?いいけど、どうしたが?」

「高杉に報告する」

「!!!!」

桂が猛反対したが、お登勢が味方に付いてくれた。