「そろそろ、帰るぞ銀時」
「ああ???もうちょっとくれえいいだろうが。お前もつき合えよ」
「困った奴だ」
「良いじゃねーか、俺は今、幸せにひたってんの」
あ、言っちゃった。
「月子、旦那の横にすわんな。今お茶入れてやるから」
いそいそと用意するお登勢。
「すまない、お登勢殿。・・・坂本も、忙しいのにこやつの戯言につき合わせてすまんな」
「い??きに??!めでたいことはみんなで分かち合うもんじゃ!わしも、お亮ちゃんとの結婚の暁にはみんなにつき合ってもらうぜよ」
アハハハハと、明るく笑う。いつだよ、それ。
「松坊も、お兄ちゃんになるんだねえ」
「ビンボーコダクサン」
「猫耳、てめえ!!」
ふと、そういや、兄弟になるんだよなって思った。あいつの子と、俺の子が・・・。何か複雑??。あ、そういやこのことあいつしらねえよな。
教える気もね??けど。いや、まてよ。俺の子をヅラが身ごもったって知ったらあいつはどうするだろう。焦るかな?焦るよね!嫉妬するよね!!
この幸せなムードを教えてやったら悔しがるよね!!!
なんか、暗い考えが浮かんだ。
「坂本・・・電話かしてくんねえ?」
「ん?いいけど、どうしたが?」
「高杉に報告する」
「!!!!」
桂が猛反対したが、お登勢が味方に付いてくれた。