「月子殿はともかく、他の女に対しては、執着も何もなく、まあ居ればいたで、居なければいないで構わぬお人。そんなもんでござるよ」
「いや??、ないね!ナイナイ!!だって、あいつ、あれよ、あの戦争の時も、女関係は派手だったぜ!!な、月子!泣かされた女はそりゃ大勢いて・・・しかも、
たちの悪いことに、そう言う女を俺や坂本に押しつけて縁切りするようなやつだ」
「な・・・・っ、貴様らそんなことをしていたのか!!!あの非常時に、一体何を考えて・・・」
「あ、いやいやいや、今の話は、あれだよ、高杉が悪いって話だよ!俺たちは犠牲者だったんだから!!ホント!!」
「まあ、若い頃は多かれ少なかれ誰しも・・・とにかく、拙者が会ってからはそうではござらん。本当に頓着ないでござる。
滅多に女を自分の部屋になど呼ばず、一人で処理した方が気が楽で良いと言う。二日と開けずに女を抱くなんて事、あり得ないのでござるよ。
また、久しぶりの女との行為であっても、それを中断しても気にもとめぬ。色町に行っても、繋がるのがめんどくさいから舐めてもらう方が良いと言う。
子供を作るどころか、繋がりをも求めないお人ゆえ。なのに・・・どうでござる?不思議とは思わぬか?」
????桂にだけは執着をしている。子を成す程に。これで伝わったろう。ところが・・・