【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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「その結果が、“月子”殿ご健在の理由でござろうか」

周りをちらっと見て、月子が

「そうだ」と言った。ああ、産むことにしたのだ。

「それが、晋助に連絡をとらない理由でござろうか」

「・・・そうだ」きっと、晋助が良からぬ事をしてくると警戒している。

「連絡しようとしまいと、遅かれ速かれ晋助は真実を知るであろう。無駄だとは思わぬか」

「・・・俺はもう、奴に連絡を取る気はない」



はあ、と、ため息をついた。なかなか頑固な御仁だ。

「少しは、晋助を信頼して欲しいでござるよ。・・・連絡が無くて、ひどく落ち込んで。見ていてかわいそうでござる」と、人情に訴えれば、

「そんな訳あるか。俺をだまそうと思っても無駄だぞ、あの男とは俺の方がつき合いが長い。そんな男ではない!」と、ぴしゃりと言った。