【空知英秋】銀魂 二百十四訓

このエントリーをはてなブックマークに追加
43名無しさんの次レスにご期待下さい
それでも、気落ちしている桂を見かねて、何となくその日は柄にもなく紅い簪を買った。まあ、スーパーで安売りしていたし?

あいつはうざい長髪を緩く縛っただけで家事をしている。料理の時にでも、髪の毛でも入れられないように用心のために。



帰って、簪を渡せば、驚くほどとろりとした笑顔で「ありがとう」と桂が言った。

そのとき、胸の奥がグサッと痛んだ。・・・なんだ?銀さん病気にでもなっちゃった??

そういや、桂になんかやるって、すごい久しぶりかもしれないと思う。あんまり男同士でプレゼントなんてしないからだ。

それから、桂はそれが気に入ったのか、常にその紅い簪で髪を結っている。不思議としっくり合っていて、なんか色っぽいというか、

女前(男前みたいなもん)があがっているようだ。・・・可愛い、と、思えないこともない。黙っていれば。