「・・・」その場に、沈黙が流れる。土方は、ついに掴んでいた腕を舌打ちと共に離した。
そのとき、桂の顔が歪んだ。それから、かくん、と、俯いた。うつむいて表情は見えないが、ぽたりと月子の足下にしずくが垂れた。
「月子殿」・・・将軍が、何か言おうとしたが、それをあえて、銀時は遮った。
「すいませ??ん、こいつちょっと具合悪いみたいなんで・・・」と、そのまま抱えるようにして万事屋へ桂を連れ帰った。
「大事に、してください」と、将軍の声が聞こえる。
「しっかり管理しとけや、万事屋」土方の声もした。
スナックお登勢では、お開きにならず、飲み直しになったらしい。
日付が変わる頃まで、下はうるさかった。
そんなことがあって、スナックお登勢にはしばらく行かないのかと思っていたら、翌日からまた働いているから、さすがに女になっても
桂は桂だと銀時は感心したような納得したような気持ちだった。