【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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396名無しさんの次レスにご期待下さい
>>392
「先程、湯あたりをしたとは言っていたが・・・なぜここに」

「さあな。ぶっ倒れたところをその男が介抱していたのかもしれねえな」

そんな男をあんたは更にぶったおしたんかい!!思わずつっこみたくなった。



「おおかた、脱水なんだろ」

桂の近くになにやら売店で買ったらしい荷物が置いてある。

その中に、ペットボトルの水がある。

高杉が、それを開けて口に含み、ためらいなく、桂に口移しで与えた。

はああ!!



「う・・・」

それを、数回繰り返すと、ぼんやり桂の意識が戻ってきたようだ。

「万斎、来い」

言われたとおりに行くと、桂を支えるよう言われる。

「適当に気付いたら、抱えるなりなんなりして部屋に送り届けておけ。フロントには行くなよ。あとで追求されたら面倒だからな」

「晋助は?」

「部屋に戻る」

「え・・・」

「面倒はごめんなんだろ?お前の言いつけは守らなきゃなぁ」

不敵に笑う。

・・・言いつけって・・・またそんな、心にもない、可愛いことを。



「晋助」

「あァ?」

「拙者は、月子殿に触れても構わぬのだろうか」

「・・・くだらねえことを言うな」

フ・・・と嗤って去っていく高杉。



まったく、この人は。どこまで、人の心を操るのが上手いのか。