【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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・・・

「・・・・」

奴の気配がする。

わざとらしく立ち去らずにいる。

動きを止めた俺を不思議そうに見上げる女。



「ここで終わりとさせてくれ」

言えば、不思議そうに

「・・・え?」

俺を見る。

「いいだろ、あんたは十分楽しんだはずだぜ」

体を離せば、プライドが傷ついたのか。

「なんで・・・何言って・・・」

泣きそうな顔をした。めんどくせえな。

「耳が痛くてかなわねえ。もう勘弁してくれや」

女の服をそっちに放る。もう泣いている。



「わりいが、これから用事があるんだ。ちっと席を外してくれねえか」

「何よ!!!馬鹿にして!!!」

今度は怒ったのか。忙しい女だ。

ばっ、と、服を着て飛び出していった。



ドアの外に、奴がいる。

「突っ立ってないで、入れや」