【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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余談 慰安旅行2



【高杉】

偶然会った、女三人組のうちの一人を部屋に誘うと、

簡単に付いてきた。



しばらく三味線を弾きながら話をしていたが、面倒になって、そっと布団になだれ込む。

「奇麗な肌だなァ」「いい女だ」などとほめればさも当然とばかりに自慢げな態度を取る。

前戯にもはずかしげもなくでけえ声を上げやがる。

安い女。



きっと、出会ってすぐの男とこうなるのも初めてじゃねえだろう。

慣れた身体だ。入れたらすぐにいっちまいそうだなあ。

と、思っていたら、突然びくっと身体ががしなり、痙攣する。

おいおい。

入れる前にいっちまったぜ。すげえな、この女。

それでも、頃合いを見計らって入ってみれば・・・ああ、身体(こっち)だけは絶品だ。俺の目は狂ってねえ。

しかし、こいつの声だけは我慢ならねえ。うるさい口を唇でふさげば、何を勘違いしたかしがみついてきて背中に爪を立てやがる。

おいおい。てめえが傷つけて良い体じゃねえよ。

やんわり腕を外して、体を起こす。そのまま突けばあっけなくでけえ声を上げてまた痙攣する。随分簡単な身体だなあ。



あいつはこうじゃなかった。

いつもかたくなに耐えていて。それがたまらなく自分の情熱に火を付けた。



そういえば。女を抱くのは久しぶりな気がする。

何時ぶりかも、相手の顔も思い出せねえ。

覚えているのは、あいつのことだけ。・・・・・

思い出せば、身体に熱が灯る。ああ、どうにもやるせない、この、熱。

あいつの身体に触れたい・・・そして・・・