余談 慰安旅行2
【高杉】
偶然会った、女三人組のうちの一人を部屋に誘うと、
簡単に付いてきた。
しばらく三味線を弾きながら話をしていたが、面倒になって、そっと布団になだれ込む。
「奇麗な肌だなァ」「いい女だ」などとほめればさも当然とばかりに自慢げな態度を取る。
前戯にもはずかしげもなくでけえ声を上げやがる。
安い女。
きっと、出会ってすぐの男とこうなるのも初めてじゃねえだろう。
慣れた身体だ。入れたらすぐにいっちまいそうだなあ。
と、思っていたら、突然びくっと身体ががしなり、痙攣する。
おいおい。
入れる前にいっちまったぜ。すげえな、この女。
それでも、頃合いを見計らって入ってみれば・・・ああ、身体(こっち)だけは絶品だ。俺の目は狂ってねえ。
しかし、こいつの声だけは我慢ならねえ。うるさい口を唇でふさげば、何を勘違いしたかしがみついてきて背中に爪を立てやがる。
おいおい。てめえが傷つけて良い体じゃねえよ。
やんわり腕を外して、体を起こす。そのまま突けばあっけなくでけえ声を上げてまた痙攣する。随分簡単な身体だなあ。
あいつはこうじゃなかった。
いつもかたくなに耐えていて。それがたまらなく自分の情熱に火を付けた。
そういえば。女を抱くのは久しぶりな気がする。
何時ぶりかも、相手の顔も思い出せねえ。
覚えているのは、あいつのことだけ。・・・・・
思い出せば、身体に熱が灯る。ああ、どうにもやるせない、この、熱。
あいつの身体に触れたい・・・そして・・・