「美しい御仁でござるな。・・・刀傷が惜しいが」
ぼそっと、万斎が言ってきた。
「てめえ、しっかり見てるじゃね????かああ!!」
「背中だけしか見てないでござるよ」
シャカシャカ髪を洗いながら続ける。
「ったく、油断も隙もねえ」
「まあ、お二人が夢中になる気持ちは分からぬでもない。だが・・・」
「うるせえよ」
「正直、余り晋助には関わって欲しくないでござる」
「こっちだってお断りだ!」
「プライベートに振り回されると、隊員の志気にかかわるゆえ」
「あんたんとこの事情なんてしらね??よ!こっちだって、関わりたくないっツーの!」
「いやいや、晋助にわざわざ電話してきて、性の相談窓口みたいな真似をされたら・・」
「はあアアアアアア???!!!」
「なんでも月子殿を喘がすのどうのと・・・」
「ええええええ??!!な、何それ、な、なんで知ってンのオオオ???!!」
「拙者も部屋にいたでござるよ。丁度そのとき。」
「うは・・・・・!!!!」