【空知英秋】銀魂 二百十四訓

このエントリーをはてなブックマークに追加
368名無しさんの次レスにご期待下さい
「ま、それで、金はあるのだが、何とも一度に一千両引き出すのは、銀行がうるさくて・・・」

「そ??なの。そんな経験ないからわからね??わ」

「とにかく、こういう事は、こまるでござるよ」

「そりゃ大変だね??」

っていうか、俺に言われてもこまるでござる。なんなの、愚痴?まあ、分かるけどね。あれがトップじゃあ・・・



いつの間にか、三味線の音色がやんでいた。

ここから、広い離れがちらりと見える。電気がついているところがいくつかあった。あそこら辺がもしかして、露天風呂付き個室か?良いところにあんなぁ、オイ。



「愚痴を聞いてもらって・・・すまなかったでござるな」

ふう、と、一呼吸。

「いや、・・・こちらこそ、すまない」ぼそっと、月子が言った。

「なに?何が?」

それっきり、桂は何も言わなかったが、万斎がなにやらにやりと笑った。

「まあ、親ばかなのはお互い様でござる」