「種が無事かどうかは知りもうさんが」
「は??何それ」
「ご存じないのか?おたふく風邪は成人男性にとっては生殖機能に関わる病気でござる」
「げ!!!俺、良く無事だったな!!あぶね??????っっ!!!!」
「いや、俺とお前は既に子供の頃かかっている」
「え、そうだっけ??」
「じゃあ、高杉だけ、かかってなかったのかあ・・・はっ、種なし?!ウハハハハ!!最高!!天罰だ、天罰!!神様はみてるんだよ、ちゃんと!ざまあみろ!!」
「銀時、まだ決まったわけでは・・・それに、人の不幸をわらってはいかん」
「い??や、これは嗤うところでしょ!祝うところでしょ!世のため人のため、あんな危険な種、ばらまかれてたまるか!!」
「それにしても、お二人もおたふく風邪にかかるようなところに行ったでござるか」
「うちの子が、かかって入院してたんだ・・・けど、・・・って、ヅラ・・じゃねえ、月子・・・てめえ・・・まさか」じろっとヅラを睨むと、ひどくあわてる。
「会ってなどおらんぞ!!!断じて、俺は会っていない!!」
「ははは、まあ、流行病故、何処でどう感染するかは分からないでござるよ」
万斎が笑った。てめえ、カマかけやがったな!!本当に嫌な野郎だぜ!!
「まあそれで、困ったのは、その時突然「一千両ほど用意しろ」と晋助が言いだして」
「い・・・一千両???!!!ジェット機買える!!」
桂も目をまん丸にして驚いている。びっくりするよな!!!
「いや、それは大げさであろうが、大金でござる」
「なんに使うわけ???!!」
「まあ、プライベートと言うこと以外、教えてくれなんだが、正直、こまるでござるよ」
ちらっと、月子を見たのは気のせいか。なんか、念押しされているような気分だ。
「そうだよな??、そんな金、あるわけ無いモンね」
「いや、金はあるのだが」
「あるのっっ???!!あんたら一体どんな汚い手を!!」
「いやいや、拙者こうみえても敏腕プロデューサー故、ちゃんと売り上げで稼いでいる、れっきとした労働の対価でござる」
「そんなの、全部高杉にやるなんて、どうかしてんじゃないの?」
「まあ、晋助の爪弾くメロディから、拝借しているものも結構あるので・・・そこはそれ、もちつもたれつということで。」
「へえ??????、もうあいつ、いっそのこと音楽活動しちゃえばいいのに!!攘夷止めてバンドやればいいのよぉ!!(お母さん風)」